NHKスタジオパークで作者の荻野アンナが出ていたので、決して好意的状況と言えない事を明るくユーモアたっぷりに話していたので、その明るさに魅かれて読んでみた。
文体はTVでみる本人そのもの。3人の男の間で揺れる女性の話だが、頭の回転が速く、速すぎるがゆえそれを隠すがごとくユーモラスに仕上げ、女性特有のロマンティックな恋愛小説にはなっていないし、どちらかといえば女性の仮面をかぶってはいるが男性的な文章だ。が、女性である特典を活かしての題材選び。表題作の次に収載されている「喰えない話」は様々なダイエットに果敢に挑む独身女性の話。りんごダイエットを始め甘いものとお酒だけをとるダイエットなど、本当に作者が試みたかも?と描写に真実味がある。
表題作は芥川賞受賞作であるが、この当時はこういった頭のいい女の人の文体がもてはやされていたのかもしれない。ちょっと鼻につくが、読み終えた後は頭の体操をしたみたいに、少し回転が速くなっているように感じた。
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