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肥満の疫学 単行本 – 2010/9/27

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商品の説明

内容紹介

世界的に肥満が蔓延する中、わが国でも肥満やメタボリックシンドロームの急増に警鐘が鳴らされている。肥満の疫学研究について解説するとともに、肥満が社会に及ぼす影響や肥満の原因、肥満が関わる疾患について現在の知見を集約した待望の書。肥満の研究・予防・治療に携わる人に。

出版社からのコメント

【本書序文より】

肥満は、今や世界的な流行となっている。西欧諸国の成人の大部分は過体重または肥満であり、発展途上国においてもその割合は増えている。小児の肥満の増加は特に憂うべき問題であり、もしこの状態が続くなら、世界中の過体重または肥満は、統計上、2005年の13億人から、2030年には20億人に達するであろう。アジアにおける肥満の蔓延も特に危険な状態である。中国における過体重の成人の割合は、1992年から2002年までの10年間で、15%から25%に増加した。インドでは、2003年から2005年のデータによると、過体重の人は農村地域の男性で9%、都市部の女性で40%にも上るという。一方、日本では、経済の発展や食事の西欧化にもかかわらず、過体重や肥満の人の割合はおよそ25%と比較的低い。これには、いくつかの要因が考えられる。肥満に対する社会的圧力の強さ(やせてスリムな体型が周囲から望まれる)、ポーションサイズが小さいこと、そして日本の物理的環境が、移動や他の身体活動を促進しやすいことなどである。しかし、日本においても、肥満の主要な帰結のひとつである2型糖尿病の有病率が、急速に米国の状態に近付いている。日本人を含むアジア人は、白人に比べ、肥満の初期や低いBMIで糖尿病を発症する傾向にある。米国やブラジルで生まれた日本人の肥満や糖尿病の有病率は、日本で生まれ育った日本人と比べ劇的に高い。このことは糖尿病に対する遺伝的感受性(susceptibility)のより高いアジア人に西欧的生活習慣が組み合わさると重大な結果がもたらされることを示している。
肥満疫学は、疫学の比較的新しい分野であり、人における肥満の原因およびその帰結を研究するために疫学的アプローチを用いるものである。肥満疫学研究から得られた知見は、いずれは肥満や肥満に関連する健康状態の予防とコントロールのために公衆衛生の政策や臨床に生かされる。
本書は、研究デザイン、食事や身体活動の評価、肥満研究におけるデータ解析と結果の解釈に際しての多くの方法論的な問題点を明らかにすることを意図している。そして、肥満についての生物学的、行動学的、精神社会的決定要因、そして医学的、社会的、経済的な帰結についての読者の理解を深めることを目的としている。
本書が日本の読者、例えば、医学や公衆衛生を学ぶ学生、肥満や慢性疾患の研究者、栄養士、医師、公衆衛生の研究者および公衆衛生活動に実際に従事する方々、そして政策決定者にとって幅広く役立つものであることを願う。
肥満は全世界的な健康への脅威であり、肥満の世界的流行の原因およびその帰結の両方を深く理解する必要がある。本書が肥満の研究方法を前進させ、日本でも肥満と闘う公衆衛生戦略を高める手助けとなることを期待している。

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登録情報

  • 単行本: 492ページ
  • 出版社: 名古屋大学出版会 (2010/9/27)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4815806446
  • ISBN-13: 978-4815806446
  • 発売日: 2010/9/27
  • 商品パッケージの寸法: 25.8 x 18.8 x 3.4 cm
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読んでいて圧倒される。疫学とは何かが良く分かる。一般的に疫学を語られても、統計学の一分野かとしか思えないところがあるが、本書は違う。肥満を考える上での立脚点、科学的方法の解説を通して、疫学とは何かが見えてくるような展開になっている。およそ人間の身体を扱う科学が直面している課題は何であり、人類はそれとどのように向き合ってきたかのを垣間見ることができる。一言でいうと無味乾燥じゃない。人間についての生々しいデータが本書に要約されているような気がする。大学院に学ぶ人たちにお薦めする。
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