構造材を栗の木(しかも寸足らずの2M材)で家を建てた。柱の数は普通の家の3軒分。当然、硬くて重くて加工しづらく、反り・むくリ暴れます。
もちろんスケジュールも遅れに遅れ…設計監理の建築家は胃を壊し血を吐いて入院…と栗の木に挑んだ無謀な挑戦の顛末記です。
しかしながら、施工者は伝統工法を継承するプロ中のプロ。木材業者も国産材にこだわりつづけた熱血の人。登場する職人さんはいずれも誠実で一本気。しかし竣工披露の宴では掴み合いの喧嘩が起こる。
総檜造りならまったく問題がなかったろうに。
「新しい住まいの設計」誌にも携わった作者なので、日本の建築業界の現状が見て取れ、なかなか感動モノです。
(ここまでいろいろ調べて書けるなら、なんで初めに総栗造りにしたんだろう。)
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職人を泣かせて建てた300年住める家 (角川oneテーマ21) 新書 – 2001/2/1
どういう家が欲しいですか?経済ジャーナリスト荻原博子が七転八倒して職人と我が家を建てる。
原木市場で材木を買い、建築家と喧嘩し、職人を泣かせながら、自分達が住みたい家、丈夫で長持ち心地がいい家を建てるには?予算との闘い、時間との闘い、クリの木との闘い…、家を建てるのは大変なのです!
原木市場で材木を買い、建築家と喧嘩し、職人を泣かせながら、自分達が住みたい家、丈夫で長持ち心地がいい家を建てるには?予算との闘い、時間との闘い、クリの木との闘い…、家を建てるのは大変なのです!
- 本の長さ220ページ
- 言語日本語
- 出版社角川書店
- 発売日2001/2/1
- ISBN-104047040177
- ISBN-13978-4047040175
商品の説明
商品説明
今度こそは納得のいく我が家を手に入れたい、と決意した著者が4年にわたる土地探しと家作り研究の後に、総クリ造り、在来工法、土壁、木製建具、ヒバの風呂の家を建てた、その顛末記。
メーカーも工務店も間に入れずに良心的な職人を探して直接依頼し、上質だが安価な素材を求め、いわば完全なオーダーメードで家を作った。その方がより安価に、より正確に夢を実現できると思ったから。しかし実際はそういうものでなかった。
クリ材という難しい素材の性質を十分に認識していなかったことで、さまざまな誤算や予想外のハプニングが発生。その帳尻あわせに苦慮し、あがき、パニックになり、八つ当たりし、ねばり、その中でいろいろ見えてきたものがつづられている。
「イヤな女だな、と自分でも思った」と著者は書いているが、しかしよい家を少しでも安く、自分の夢や希望を少しでも多く実現したい、という著者の願望は、施主ならあたりまえ。ただ普通はもう少し冒険を控え、我慢したり、妥協したり、あるいはそもそも気づかなかったり知らなかったりする。では妥協することなく納得いくまで貫いたらどうなのか。目をつぶらず、いちいち突っ込んだらどうなるのか。これだけ大変、ただ、それだけの充実感と満足感と発見があり、完成した家への愛着もひとしおなんだな、ということが疑似体験できる。
マイホーム建設はやはり人生の一大行事、それでこそ意義があるんだなと再確認するか、私には到底こんなエネルギーはない、やっぱりメーカーにまかせるのが無難だと確信するか。(小野ヒデコ)
メーカーも工務店も間に入れずに良心的な職人を探して直接依頼し、上質だが安価な素材を求め、いわば完全なオーダーメードで家を作った。その方がより安価に、より正確に夢を実現できると思ったから。しかし実際はそういうものでなかった。
クリ材という難しい素材の性質を十分に認識していなかったことで、さまざまな誤算や予想外のハプニングが発生。その帳尻あわせに苦慮し、あがき、パニックになり、八つ当たりし、ねばり、その中でいろいろ見えてきたものがつづられている。
「イヤな女だな、と自分でも思った」と著者は書いているが、しかしよい家を少しでも安く、自分の夢や希望を少しでも多く実現したい、という著者の願望は、施主ならあたりまえ。ただ普通はもう少し冒険を控え、我慢したり、妥協したり、あるいはそもそも気づかなかったり知らなかったりする。では妥協することなく納得いくまで貫いたらどうなのか。目をつぶらず、いちいち突っ込んだらどうなるのか。これだけ大変、ただ、それだけの充実感と満足感と発見があり、完成した家への愛着もひとしおなんだな、ということが疑似体験できる。
マイホーム建設はやはり人生の一大行事、それでこそ意義があるんだなと再確認するか、私には到底こんなエネルギーはない、やっぱりメーカーにまかせるのが無難だと確信するか。(小野ヒデコ)
メディア掲載レビューほか
職人を泣かせて建てた三〇〇年住める家
国産のクリの木で家を建てる――その材質の堅さから誰もやろうとしない家造りに無謀にも挑み、工期遅れ、予算超過など様々なトラブルを乗り越えて完成に至るまでの奮闘記。
国産のクリの木で家を建てる――その材質の堅さから誰もやろうとしない家造りに無謀にも挑み、工期遅れ、予算超過など様々なトラブルを乗り越えて完成に至るまでの奮闘記。
最近、住宅の耐久性に対する関心が高まってきたものの、ここまでこだわった家造りは珍しい。コンクリートや新建材に囲まれた我々の住まいの貧しさを痛感させられる。経済ジャーナリストとして、普段から企業が提供する情報を鵜呑みにするなというメッセージを発する著者が、自らの主張を家という形で具体化したとも取れる。
(日経ビジネス 2001/04/02 Copyright©2000 ブックレビュー社.All rights reserved.)
-- ブックレビュー社
内容(「BOOK」データベースより)
日本で最初で最後。こんな家は、もう建たない。原木市場で買った国産のクリの木500本!職人の技に惚れ込み、終の棲家を求めて七転八倒。住まいの原点を描く感動の奮闘記。
内容(「MARC」データベースより)
金融経済ジャーナリストとして活躍する著者が、5年にわたって七転八倒して家を建てた。原木市場で国産のクリの木500本を購入するところから始まり、大勢の大工、職人の手を経て終の棲家を完成させるまでを描く奮闘記。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
荻原/博子
1954年長野県生まれ。明治大学卒業後、経済事務所を経て82年にフリー。金融経済ジャーナリストとして、女性誌からビジネス誌、マネー誌、新聞、テレビなどで幅広く活躍中。バブル経済崩壊後の家計建て直しをアドバイスする一方、財政投融資の矛盾を指摘、マンション価格の下落を早くから予測するなどして、ビジネスマンから主婦層に至るまで幅広いファンを持つ。時代の先読みに定評があり、経済界の“肝っ玉お母さん”として大人気。近著に『一生、必要なお金に困らないで暮らせる本』『自分年金のつくりかた』など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1954年長野県生まれ。明治大学卒業後、経済事務所を経て82年にフリー。金融経済ジャーナリストとして、女性誌からビジネス誌、マネー誌、新聞、テレビなどで幅広く活躍中。バブル経済崩壊後の家計建て直しをアドバイスする一方、財政投融資の矛盾を指摘、マンション価格の下落を早くから予測するなどして、ビジネスマンから主婦層に至るまで幅広いファンを持つ。時代の先読みに定評があり、経済界の“肝っ玉お母さん”として大人気。近著に『一生、必要なお金に困らないで暮らせる本』『自分年金のつくりかた』など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : 角川書店 (2001/2/1)
- 発売日 : 2001/2/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 220ページ
- ISBN-10 : 4047040177
- ISBN-13 : 978-4047040175
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,120,897位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 1,424位住宅建築・家づくり (本)
- - 2,096位角川新書
- - 2,151位住宅建築
- カスタマーレビュー:
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人間の生涯は長くて100年くらいだが、その住む家の寿命が10年、20年では永代にわたって建て替えを繰り返さなくてはならない。
ヨーロッパでは旧いものを大切に保存する習慣があるから、石造りの家を繰り返し補修し大切にされている。ドイツでは旧い家をいかにキレイに見せるかのコンクールまであると聞く。
ツー・バイ・フォーの本場アメリカでは定期メンテを前提に家が作られているから、DIYでメンテしたりメンテ専門の業者がいたりと、どちらの先進諸国も一度作った家は長く住むことが前提にされている。
翻って日本の建築事情はどうかというと、外材や安い合板の新建材や外壁にはサイディング、日本伝統の瓦屋根はスレート瓦にとって変わられ平均寿命15年くらいなものと伝統技法などどこへやらだ。さらにそのサイクルで建て替えを促さないと建築業者も「食っていけない」というオマケ付きだ。
家は一生に一度の大きな買い物である。特にわたしを含むごく普通のサラリーマンなら大きな借金とともにその返済に一生を追われる。
30代前半で家を建てると決意したらローン期間は25年から30年(今は35年なんていうのもあるが)、ちょうど定年時期に払い終わることになる。40代、50代で頭金を貯めてから建てても借金の一部は子供へ持ち越される。そのころにはもう家はぼろぼろの状態で、子供はまた建て替え、または住み替えをしなくてはならない。
元狩猟民族、移民の国では家族構成に合わせて住み替える(引越し)方法も選ばれるが、土地に執着心が強く元農耕民族の日本は、よそ者に対し寛容でない民族性もプラスされて引越しを嫌う傾向にあり建て替えが多い。
現在の住宅の品質に敢えて挑戦状を叩きつけた本書は、昨今のバイオマス思想とも連動して、これから家を建てる人にとって最高の指南書となることを、また建築業界や関係省庁へも願いたい。
ヨーロッパでは旧いものを大切に保存する習慣があるから、石造りの家を繰り返し補修し大切にされている。ドイツでは旧い家をいかにキレイに見せるかのコンクールまであると聞く。
ツー・バイ・フォーの本場アメリカでは定期メンテを前提に家が作られているから、DIYでメンテしたりメンテ専門の業者がいたりと、どちらの先進諸国も一度作った家は長く住むことが前提にされている。
翻って日本の建築事情はどうかというと、外材や安い合板の新建材や外壁にはサイディング、日本伝統の瓦屋根はスレート瓦にとって変わられ平均寿命15年くらいなものと伝統技法などどこへやらだ。さらにそのサイクルで建て替えを促さないと建築業者も「食っていけない」というオマケ付きだ。
家は一生に一度の大きな買い物である。特にわたしを含むごく普通のサラリーマンなら大きな借金とともにその返済に一生を追われる。
30代前半で家を建てると決意したらローン期間は25年から30年(今は35年なんていうのもあるが)、ちょうど定年時期に払い終わることになる。40代、50代で頭金を貯めてから建てても借金の一部は子供へ持ち越される。そのころにはもう家はぼろぼろの状態で、子供はまた建て替え、または住み替えをしなくてはならない。
元狩猟民族、移民の国では家族構成に合わせて住み替える(引越し)方法も選ばれるが、土地に執着心が強く元農耕民族の日本は、よそ者に対し寛容でない民族性もプラスされて引越しを嫌う傾向にあり建て替えが多い。
現在の住宅の品質に敢えて挑戦状を叩きつけた本書は、昨今のバイオマス思想とも連動して、これから家を建てる人にとって最高の指南書となることを、また建築業界や関係省庁へも願いたい。
2003年5月10日に日本でレビュー済み
シャクルトン関係の南極探検の本がいろいろ出ているが、ああいう探検本というのは、自分が南極探検をするときの参考のために読む人はいない。この本も、ほぼそれに近い本で、家をたてるときの参考には決して参考にはならない異次元の世界といっていいような本である。
クリで家を建てる、設計事務所の直営でやる、少々予算オーバーになってもたじろがないような資金力がある、などなど、普通の人間には関係のないような話である。したがって、これは、西原理恵子のような本として楽しむか、物語として楽しむか、著者の強引ぶりを楽しむか、ま、そういう本です。
少なくともフツーの人が家を建てるときの参考になることはほとんどないといっていいでしょう。
クリで家を建てる、設計事務所の直営でやる、少々予算オーバーになってもたじろがないような資金力がある、などなど、普通の人間には関係のないような話である。したがって、これは、西原理恵子のような本として楽しむか、物語として楽しむか、著者の強引ぶりを楽しむか、ま、そういう本です。
少なくともフツーの人が家を建てるときの参考になることはほとんどないといっていいでしょう。