必死に生き抜いた一人の人生というものはなんと深い独特の哲学と知恵による教養が滲んでいることか。
そして現実こそが最もフィクションらしく、しかし生々しさがあるためにどこまでも現実的。
はっきりいって泣いてしまった。しかも徹夜で一気に読んでしまった。
これは素晴らしい本だ。
いい本だ。
正直言ってなんて書けばいいかわからない。
心の中がぐちゃぐちゃする。
読んで良かった。
私も村山聖というひとりの棋士がいたことを決して忘れはしない。
購入オプション
| 紙の本の価格: | ¥704 |
| 割引: | ¥ 70 (9%) |
|
|
|
| Kindle 価格: |
¥634
(税込) |
|
獲得ポイント:
|
6ポイント
(1%)
|
聖の青春 (角川文庫) Kindle版
|
価格
|
新品 | 中古品 |
|
Kindle版 (電子書籍)
"もう一度試してください。"
|
¥601 | — |
| Kindle版 (電子書籍), 2015/6/20 |
¥634
|
— | — |
|
Audible版, 完全版
"もう一度試してください。"
|
¥0
|
Audible会員 - 無料体験 | |
-
言語日本語
-
出版社KADOKAWA
-
発売日2015/6/25
-
ファイルサイズ15351 KB
この本はファイルサイズが大きいため、ダウンロードに時間がかかる場合があります。Kindle端末では、この本を3G接続でダウンロードすることができませんので、Wi-Fiネットワークをご利用ください。
この本を読んだ購入者はこれも読んでいます
ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1
商品の説明
メディア掲載レビューほか
聖の青春
難病と闘いながら,29年の短い生涯を生き抜いた天才棋士の伝記。その生涯は純粋で激しく,哀しいが温かい。水晶のように純粋で,温かい輝きを放つ人生の記録。
難病と闘いながら,29年の短い生涯を生き抜いた天才棋士の伝記。その生涯は純粋で激しく,哀しいが温かい。水晶のように純粋で,温かい輝きを放つ人生の記録。
(日経NETWORK 2001/10/01 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
-- 日経BP企画
--このテキストは、kindle_edition版に関連付けられています。
内容(「BOOK」データベースより)
純粋さの塊のような生き方と、ありあまる将棋への情熱―重い腎臓病を抱えながら将棋界に入門、名人を目指し最高峰のリーグ「A級」での奮闘のさなか、29年の生涯を終えた天才棋士村山聖。名人への夢に手をかけ、果たせず倒れた“怪童”の歩んだ道を、師匠森信雄七段との師弟愛、羽生善治名人らライバルたちとの友情、そして一番近くから彼を支えた家族を通して描く、哀哭のノンフィクション。第13回新潮学芸賞受賞。
--このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
大崎/善生
1957年札幌市生まれ。2000年、デビュー・ノンフィクションでもある『聖の青春』で新潮学芸賞を、翌年には第2作『将棋の子』で講談社ノンフィクション賞を受賞。また、02年には初の小説作品『パイロットフィッシュ』で吉川英治文学新人賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
1957年札幌市生まれ。2000年、デビュー・ノンフィクションでもある『聖の青春』で新潮学芸賞を、翌年には第2作『将棋の子』で講談社ノンフィクション賞を受賞。また、02年には初の小説作品『パイロットフィッシュ』で吉川英治文学新人賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
著者について
●大崎 善生:1957年、札幌市生まれ。大学卒業後、日本将棋連盟に入り、「将棋世界」編集長などを務める。2000年、『聖の青春』で新潮学芸賞、翌年、『将棋の子』で講談社ノンフィクション賞を受賞。さらには、初めての小説作品となる『パイロットフィッシュ』で吉川英治文学新人賞を受賞。
--このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
内容(「MARC」データベースより)
命にはかぎりがある、だから今やるしかないんだ! 少年時代に病院のベッドの上で将棋を覚え、ただひたすらに名人を夢見て、短い生涯を全力で駆け抜けた天才棋士・村山聖の青春を描いた感動のノンフィクション。
--このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
--このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B00ZQJW3OQ
- 出版社 : KADOKAWA (2015/6/25)
- 発売日 : 2015/6/25
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 15351 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 364ページ
-
Amazon 売れ筋ランキング:
- 34,231位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
- - 463位エッセー・随筆 (Kindleストア)
- - 599位近現代日本のエッセー・随筆
- - 1,052位角川文庫
- カスタマーレビュー:
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.7
星5つ中の4.7
346 件のグローバル評価
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2020年9月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
単なるアマ将棋好きとして、若い頃、概ねアマ初段以上のレベルであったと思います。そして、2016年、現藤井二冠が、歴史上、5人目の中学生棋士として誕生。若いころから、40年以上将棋を好んで指していたことすら既に忘れておりましたが、その4年前頃から、沸々と将棋愛を再確認しました。羽生九段の時代はバブル期でもあり、忙しすぎた自身を思い出し、孫のような藤井二冠の登場に、時代の流れもありネット(abema TV等)で生中継を拝聴しておりました。私は小学生から野球を、最後は、大学生体育会までたしなみ、社会人になってからは、ゴルフをハンデキャップ2前後までになり、今もスポーツとして楽しんでおります。
本年、2020年9月、スポーツ雑誌として名高い Number が初めて「将棋」を特集して頂いた事は、新鮮で早速購入し、全ての記事を読みました。一部の記事にあるように、近年発達した e-eports 含め、伝統の将棋を、今ここで、スポーツ有名誌が特集した事に、誠に意味深く、感慨深いものがあり、とても共感しております。
■ さて、全くの偶然ではありますが、今月(2020年9月)「聖の青春」(大崎善生著、講談社文庫、村山聖=A級在籍のまま逝去のノンフィクション)を拝読しました。(Amazonで中古で購入)
人生初、単行本に、完読まで涙が止まらず、ティッシュ1箱を消費致しました。羽生永世七冠、藤井壮太二冠の師匠の藤本師匠、佐藤康光、森内、郷田、先崎、森下、井上、そして、当時の谷川名人への熱き思い、はやり、村山氏は、羽生の同世代としての戦いの記録を含め、師匠の森信雄との関係も含め、、、何とも言えない感慨深い思いでありました。
彼らにとっても、それは、良き時代とは言え、アスリートしての棋士、東大に進学するより難関たる「棋士」という純粋な少年~青年の選択した人勢の頂点に立つ人間として、そして遅々として、成人になる過程と棋士としての成長の過程を描いておられ、人間性や人の人生を代弁しているように思えてなりませんでした。、自分の人生を振り返り、涙し、そして、また感銘する一冊であったと思っております。
この本は、既に廃版なのでしょうが、是非、今一度、増刷していただきたいと思っております、現代の一冊でありると思っております。
本年、2020年9月、スポーツ雑誌として名高い Number が初めて「将棋」を特集して頂いた事は、新鮮で早速購入し、全ての記事を読みました。一部の記事にあるように、近年発達した e-eports 含め、伝統の将棋を、今ここで、スポーツ有名誌が特集した事に、誠に意味深く、感慨深いものがあり、とても共感しております。
■ さて、全くの偶然ではありますが、今月(2020年9月)「聖の青春」(大崎善生著、講談社文庫、村山聖=A級在籍のまま逝去のノンフィクション)を拝読しました。(Amazonで中古で購入)
人生初、単行本に、完読まで涙が止まらず、ティッシュ1箱を消費致しました。羽生永世七冠、藤井壮太二冠の師匠の藤本師匠、佐藤康光、森内、郷田、先崎、森下、井上、そして、当時の谷川名人への熱き思い、はやり、村山氏は、羽生の同世代としての戦いの記録を含め、師匠の森信雄との関係も含め、、、何とも言えない感慨深い思いでありました。
彼らにとっても、それは、良き時代とは言え、アスリートしての棋士、東大に進学するより難関たる「棋士」という純粋な少年~青年の選択した人勢の頂点に立つ人間として、そして遅々として、成人になる過程と棋士としての成長の過程を描いておられ、人間性や人の人生を代弁しているように思えてなりませんでした。、自分の人生を振り返り、涙し、そして、また感銘する一冊であったと思っております。
この本は、既に廃版なのでしょうが、是非、今一度、増刷していただきたいと思っております、現代の一冊でありると思っております。
2020年8月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
将棋棋士、村山聖の人生を描いた本。
読んで良かった。
聖は幼少期に腎ネフローゼという重い病にかかってしまい、入退院を繰り返す中で将棋に出会い熱中していく。
当時最年少で名人まで上り詰めた、谷川浩司九段を倒したいという一心で将棋を勉強する日々。
この時代は後に羽生世代と言われる、私でも知っているような錚々たるメンバーが出て来て、将棋界の歴史を塗り替えていく。
この辺りの描写がもうすごくて。
…ゾクゾクした。
面白い本を読むとこのゾクゾクが来るんだけど。
久々にこの感覚来た。
聖がトボトボ歩いて来る様子や、頭をぽりぽりかく様子は想像すると可愛いし。
師匠の森さんや著者の大崎さんとのやりとりはとにかく微笑ましい。
森さんとは、本当に強い絆で結ばれていたんだろうなぁと思う。
そして、最終章とエピローグでは涙が止まらなくなってしまった。
中盤のエピソードでも、胸がきゅってなって切なくなるシーンもいっぱいあるんだけど。
もう最後はポロポロ涙出て電車の中で読んでたから困った。
映画版もあるけど、この原作みんな読んでみて。
色々考えさせられるよ。
また読み返したい一冊。
読んで良かった。
聖は幼少期に腎ネフローゼという重い病にかかってしまい、入退院を繰り返す中で将棋に出会い熱中していく。
当時最年少で名人まで上り詰めた、谷川浩司九段を倒したいという一心で将棋を勉強する日々。
この時代は後に羽生世代と言われる、私でも知っているような錚々たるメンバーが出て来て、将棋界の歴史を塗り替えていく。
この辺りの描写がもうすごくて。
…ゾクゾクした。
面白い本を読むとこのゾクゾクが来るんだけど。
久々にこの感覚来た。
聖がトボトボ歩いて来る様子や、頭をぽりぽりかく様子は想像すると可愛いし。
師匠の森さんや著者の大崎さんとのやりとりはとにかく微笑ましい。
森さんとは、本当に強い絆で結ばれていたんだろうなぁと思う。
そして、最終章とエピローグでは涙が止まらなくなってしまった。
中盤のエピソードでも、胸がきゅってなって切なくなるシーンもいっぱいあるんだけど。
もう最後はポロポロ涙出て電車の中で読んでたから困った。
映画版もあるけど、この原作みんな読んでみて。
色々考えさせられるよ。
また読み返したい一冊。
2016年3月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
くじけそうになった時にぜひ読んでほしい。
どのように生きるべきか。
つかむことができます。
そして、生き抜くための活力も得られると思います。
将棋を知る人にも知らない人にも読んでほしい一冊です。
どのように生きるべきか。
つかむことができます。
そして、生き抜くための活力も得られると思います。
将棋を知る人にも知らない人にも読んでほしい一冊です。
2019年3月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これもかなり前から読みたかった作品。時を忘れて読める、非常に印象に残る1冊でした。
将棋に生き、将棋に尽くした、正に将棋に人生を捧げた若き天才の物語。
「人生を駆け抜けた。」というのは本当にこの人の為にあるような言葉だと思います・・・。
極稀だけどこういう人っていますよね。天才だから短命なのか、自身に時間がないということを本能的に理解しているから、とんでもない能力発揮するのかは判りませんが、確実に世の中に影響を与えている人って…。
この物語の主人公もそういう人です。
自分は将棋は指さないので、棋譜なんかを見てもさっぱり理解できませんが、判る人にはこの本の価値というか凄さは何十倍いや、何百倍なんだと思います。
但し、将棋を判らなくてもこの人、村山聖の凄さは判ります。
棋士というのは羽生善治竜王みたいに頭脳明晰、品行方正みたいなイメージだったけど、皆多少の差こそあれギャンブラーなんですね。まぁギャンブラーって言っても、超スーパー頭脳ギャンブラーでちょっと一般人には理解できない感じの人達なんですけど…。
将棋は頭脳の超スーパー格闘技と前から思ってはいましたが、この本を読んで、改めて将棋の対戦は時として侍の斬り合いに近いような印象を持ちました。
お薦めの一冊です。
将棋に生き、将棋に尽くした、正に将棋に人生を捧げた若き天才の物語。
「人生を駆け抜けた。」というのは本当にこの人の為にあるような言葉だと思います・・・。
極稀だけどこういう人っていますよね。天才だから短命なのか、自身に時間がないということを本能的に理解しているから、とんでもない能力発揮するのかは判りませんが、確実に世の中に影響を与えている人って…。
この物語の主人公もそういう人です。
自分は将棋は指さないので、棋譜なんかを見てもさっぱり理解できませんが、判る人にはこの本の価値というか凄さは何十倍いや、何百倍なんだと思います。
但し、将棋を判らなくてもこの人、村山聖の凄さは判ります。
棋士というのは羽生善治竜王みたいに頭脳明晰、品行方正みたいなイメージだったけど、皆多少の差こそあれギャンブラーなんですね。まぁギャンブラーって言っても、超スーパー頭脳ギャンブラーでちょっと一般人には理解できない感じの人達なんですけど…。
将棋は頭脳の超スーパー格闘技と前から思ってはいましたが、この本を読んで、改めて将棋の対戦は時として侍の斬り合いに近いような印象を持ちました。
お薦めの一冊です。
2017年3月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
実は、村山さんがご存命の時に何回かテレビで見た事があります。まん丸ほっぺでこんな可愛い棋士さんがいるんだ、って思ったんです。棋士の方は盤とにらめっこだから、太りやすいのかな?位にしか思ってませんでした。それがこれ程壮絶な病と戦ってたなんて知らずに、また、病であるという様子すら見せてなかった村山さんには本当に驚きました。トーナメントで見た時も落ち着いてて、本当の意味で人の上に立つ名人だったんだと、これを読んで解りました。どの写真を見ても、真剣さと真面目さが現れてて、もしもご存命であるなら、どれだけの人が彼にカリスマを見るのかな、って思うと、本当に惜しいと思います。とても読みやすく、閉じると用が片付いたらすぐ開いて一気に読んでしまいましたが、繰り返し読みたい一冊です。マンガも読みたいし、映画も見たいと思います。
2017年10月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
29歳という若さでこの世を去った一人の棋士と、彼を取り囲む人々の物語。
村山さんの人生は、「物語」と表すに相応しい、劇的な29年間でした。
病気との闘い、家族や師匠、友人らとの愛情や心温まる交流、勝負の世界の厳しさ…この「物語」が示唆するものは多いですが、「努力が希望を繋ぐ」という事実が鮮やかに描かれていたことが、最も印象に残りました。
幼い村山少年は日記に、一生懸命練習をして将棋が強くなったり、漢字の文字がきれいに書けるようになったりしたことに対し、「(練習をすることにより上達したので)これからもこれを続けようと思う」と書いています。小学生が日記に書く内容としては至極一般的ですが、村山さんの生き方を見ていると、このような努力からの成功体験を幼少期から着実に重ね、努力のみが成功を導き、夢を叶えるものなのだと信念として強く抱くようになっていったように思います。だからこそ、ままならない身体を引きずってでも将棋会館に通い詰め、研究に勤しんだのでしょう。
「名人という夢を叶えるには、努力しかない」というよりかは「努力が名人という夢を、必ず叶えてくれる」というように村山さんは考えられていたのではないかと思います。努力の積み重ねは、道を一歩ずつ前に進むように、目標地点までの歩みそのもの、希望そのものなのだと。
「努力は辛いものではない、なぜならば、努力が夢への距離を着実に短くしてくれるからだ」、村山さんの生き方を知って、そんな風に考えられるようになりました。
反対に、努力を怠ることは前進を止めることであり、当然目標地点までの距離は縮まることはありません。自分に与えられた時間が長くないという自覚を持ちながら、病気の為に安静を余儀なくされた村山さんが抱いた焦燥感、絶望感、無力感は、想像を絶するものがあります。
そのような逆境の中で、必死に靄の先に浮かぶ「名人」という確かな夢に手を伸ばす、そのことに命をかける、その圧倒的で鮮やかな熱量、生命力に、私たちは人間として生きることの美しさと儚さを見出すのでしょう。
自分の生き方を見直す機会を与えてくれる、素晴らしい本でした。
村山さんの人生は、「物語」と表すに相応しい、劇的な29年間でした。
病気との闘い、家族や師匠、友人らとの愛情や心温まる交流、勝負の世界の厳しさ…この「物語」が示唆するものは多いですが、「努力が希望を繋ぐ」という事実が鮮やかに描かれていたことが、最も印象に残りました。
幼い村山少年は日記に、一生懸命練習をして将棋が強くなったり、漢字の文字がきれいに書けるようになったりしたことに対し、「(練習をすることにより上達したので)これからもこれを続けようと思う」と書いています。小学生が日記に書く内容としては至極一般的ですが、村山さんの生き方を見ていると、このような努力からの成功体験を幼少期から着実に重ね、努力のみが成功を導き、夢を叶えるものなのだと信念として強く抱くようになっていったように思います。だからこそ、ままならない身体を引きずってでも将棋会館に通い詰め、研究に勤しんだのでしょう。
「名人という夢を叶えるには、努力しかない」というよりかは「努力が名人という夢を、必ず叶えてくれる」というように村山さんは考えられていたのではないかと思います。努力の積み重ねは、道を一歩ずつ前に進むように、目標地点までの歩みそのもの、希望そのものなのだと。
「努力は辛いものではない、なぜならば、努力が夢への距離を着実に短くしてくれるからだ」、村山さんの生き方を知って、そんな風に考えられるようになりました。
反対に、努力を怠ることは前進を止めることであり、当然目標地点までの距離は縮まることはありません。自分に与えられた時間が長くないという自覚を持ちながら、病気の為に安静を余儀なくされた村山さんが抱いた焦燥感、絶望感、無力感は、想像を絶するものがあります。
そのような逆境の中で、必死に靄の先に浮かぶ「名人」という確かな夢に手を伸ばす、そのことに命をかける、その圧倒的で鮮やかな熱量、生命力に、私たちは人間として生きることの美しさと儚さを見出すのでしょう。
自分の生き方を見直す機会を与えてくれる、素晴らしい本でした。







