何度観て励まされたかわからない、今までの人生で一番影響されたスタジオ・ジブリ映画『耳をすませば』の原作。1989年の連載では、雑誌「りぼん」の読者/編集者にはウケず、4回で打切りになったとか。
映画で使われているセリフや状況の多くがこの原作に既にあったことに驚きました。本好きで図書館に通う少女、そして"地球屋"の設定。飛行船までも。
「読書にどこか物足りなさを感じるならば、書いてみれば?」という視点。
これに歌「カントリーロード」と聖蹟桜ヶ丘の多摩丘陵とを組み合わせ、中1から中3、絵からヴァイオリンに設定を変えて、再構成した宮﨑駿も見事。多摩丘陵の高さなど、立体感を出すのが故・近藤喜文監督の特技だったとは。
近藤監督と著者との対談が巻末に載っているのも貴重かと。宮﨑駿が山荘に置いてあったりぼんで原作を発見したことから始まった映画化。ボツ作品が映画化された望外の喜びも著者が最後に書いてます。
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