本文中にある記載より引用します。
「貯金ゼロの人間を騙して無価値なものを売る」のは最悪の犯罪。「貯金2000万円の人間を騙して200万円を奪う」は生き死に関わることではないから罪悪感を感じない。
犯罪の軽重で自分のしていることを正当化すること自体が問題のはずなのに、納得してしまうところに現代日本の病巣を見た気がしました。
詐欺がなくなるどころか、より組織化、精緻化する理由もよく分かりました。
年配の皆さんは、そもそも自分達の持っている道徳観や常識がもはや通じず、自分の身は自分で守る他ないことを自覚するだけでなく、日頃から意識しておくことを本書は伝えていると思います。
内容は最悪ですが、それが現実だと知るには大変有益な本という意味で星5つにしました。
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老人喰い:高齢者を狙う詐欺の正体 (ちくま新書) 新書 – 2015/2/6
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主演:杉野遥亮さん
演出:小林勇貴さん(『孤高の遠吠え』『全員死刑』)
MBS/TBSドラマ「スカム」原案
オレオレ詐欺、騙り調査、やられ名簿……。
牙を剥く、最貧困の若者たち
平均2000万円の預金を溜め込んだ高齢者を狙う詐欺「老人喰い」が、いま急速に進化している。高齢者を騙すために合理化された組織をつくり、身元を徹底的に調べあげ、高いモチベーションで詐欺を行う若者たち。彼らは、どのような手口で高齢者を騙しているのか。どのような若者たちが、どのような心理で行っているのか。裏稼業で生きる若者たちに迫ることから、階層化社会となった日本の抱える問題をあぶりだす。
丸山ゴンザレスさん熱賛! !
ここにいる詐欺組織の若者たちは、就職氷河期、平成不況に無職期間を過ごした私だったかもしれない。あり得るかもしれないルートのひとつとして読み込んでしまった。
賛否ではなく共感。それこそが私の読後感だ。
世代をまたいだ加害者と被害者のルポルタージュ。これは日本の今後を示唆している「箱庭」でもある。
――丸山ゴンザレス
【著者略歴】
鈴木大介(すずき・だいすけ)
1973年千葉県生まれ。「犯罪する側の論理」「犯罪現場の貧困問題」をテーマに、裏社会・触法少年少女らの生きる現場を中心とした取材活動を続けるルポライター。著書に『家のない少女たち』『援デリの少女たち』『振り込め犯罪結社』(いずれも宝島社)、『家のない少年たち』(太田出版)、『最貧困女子』(幻冬舎新書)など。現在、「週刊モーニング」(講談社)で連載の人気コミック『ギャングース』(原案『家のない少年たち』)でストーリー共同制作を担当。
演出:小林勇貴さん(『孤高の遠吠え』『全員死刑』)
MBS/TBSドラマ「スカム」原案
オレオレ詐欺、騙り調査、やられ名簿……。
牙を剥く、最貧困の若者たち
平均2000万円の預金を溜め込んだ高齢者を狙う詐欺「老人喰い」が、いま急速に進化している。高齢者を騙すために合理化された組織をつくり、身元を徹底的に調べあげ、高いモチベーションで詐欺を行う若者たち。彼らは、どのような手口で高齢者を騙しているのか。どのような若者たちが、どのような心理で行っているのか。裏稼業で生きる若者たちに迫ることから、階層化社会となった日本の抱える問題をあぶりだす。
丸山ゴンザレスさん熱賛! !
ここにいる詐欺組織の若者たちは、就職氷河期、平成不況に無職期間を過ごした私だったかもしれない。あり得るかもしれないルートのひとつとして読み込んでしまった。
賛否ではなく共感。それこそが私の読後感だ。
世代をまたいだ加害者と被害者のルポルタージュ。これは日本の今後を示唆している「箱庭」でもある。
――丸山ゴンザレス
【著者略歴】
鈴木大介(すずき・だいすけ)
1973年千葉県生まれ。「犯罪する側の論理」「犯罪現場の貧困問題」をテーマに、裏社会・触法少年少女らの生きる現場を中心とした取材活動を続けるルポライター。著書に『家のない少女たち』『援デリの少女たち』『振り込め犯罪結社』(いずれも宝島社)、『家のない少年たち』(太田出版)、『最貧困女子』(幻冬舎新書)など。現在、「週刊モーニング」(講談社)で連載の人気コミック『ギャングース』(原案『家のない少年たち』)でストーリー共同制作を担当。
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2015/2/6
- ISBN-104480068155
- ISBN-13978-4480068156
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
オレオレ詐欺、騙り調査、やられ名簿…。平均2000万円の預金を貯め込んだ高齢者を狙う詐欺「老人喰い」が、いま急速に進化している。高齢者を騙すために合理化された組織をつくり、身元を徹底的に調べあげ、高いモチベーションで詐欺を行う若者たち。彼らは、どのような手口で高齢者を騙しているのか。どのような若者たちが、どのような心理で行っているのか。裏稼業で生きる若者たちに迫ることから、階層化社会となった日本の抱える問題をあぶりだす。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
鈴木/大介
1973年千葉県生まれ。「犯罪する側の論理」「犯罪現場の貧困問題」をテーマに、裏社会・触法少年少女らの生きる現場を中心とした取材活動を続けるルポライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1973年千葉県生まれ。「犯罪する側の論理」「犯罪現場の貧困問題」をテーマに、裏社会・触法少年少女らの生きる現場を中心とした取材活動を続けるルポライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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カスタマーレビュー
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2019年2月7日に日本でレビュー済み
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28人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2019年6月4日に日本でレビュー済み
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特殊詐欺(オレオレ詐欺)の仕組みの凄さを学びました。詐欺師たちの努力と訓練がすごい。実に優秀な人材だ!今時の若い子たちには滅多にないガッツと上昇志向がある!これドラマにしてもいいのに……
逮捕されるのは金を受け取る末端のウケコであって、電話かけて高齢者騙すのは別のプレイヤーで、彼らとウケコに接点はない。電話かけるプレイヤーと詐欺実行事務所の責任者(番頭)は接点ない。番頭と金主(出資して詐欺を運営する費用を請け負い利益の半分を取る)は接点ない。この仕組みは完璧で、金主まで逮捕されない。
それから世の中のビジネスはほとんど詐欺なんで、彼らに罪悪感はない。高齢者の預金から200万円ぐらい詐取することは貧しい彼らにとって正当なこと。1割はプレイヤーの収入になり税金かからない。目標額を貯めたら引退する。読んでると、ついつい詐欺師たちに共感してしまう。
大学が詐欺なんて、ずっと私が思ってきたことまで書いてある。いやあ、勉強になった!
逮捕されるのは金を受け取る末端のウケコであって、電話かけて高齢者騙すのは別のプレイヤーで、彼らとウケコに接点はない。電話かけるプレイヤーと詐欺実行事務所の責任者(番頭)は接点ない。番頭と金主(出資して詐欺を運営する費用を請け負い利益の半分を取る)は接点ない。この仕組みは完璧で、金主まで逮捕されない。
それから世の中のビジネスはほとんど詐欺なんで、彼らに罪悪感はない。高齢者の預金から200万円ぐらい詐取することは貧しい彼らにとって正当なこと。1割はプレイヤーの収入になり税金かからない。目標額を貯めたら引退する。読んでると、ついつい詐欺師たちに共感してしまう。
大学が詐欺なんて、ずっと私が思ってきたことまで書いてある。いやあ、勉強になった!
ベスト500レビュアー
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NHKスペシャルドラマ「詐欺の子」がすばらしく見応えあるドラマだった。
ドラマを観て詐欺は犯罪という正論だけでは切り捨てられない釈然としない気持ちや詐欺現場の物凄い描写に驚き、ドラマに出てくる描写がこのルポにもあるということを知って、読んでみました。
特殊詐欺を生業とする若者たちに密着し、その若者たちの視線から、特殊詐欺の現場や、高齢者を尊重し、未来ある若者に投資しない日本社会の在り方への批判が痛烈に描かれています。
4年前のルポなので、詐欺の手口などは古くなっている部分もあるかもしれないし、詐欺組織にももう少し変化はあるかもしれませんが、大きな構造としては変わっておらず、特殊詐欺を生業とする若者たちがなぜ大金をもった老人たちを獲物とするのかは今も変わっていないと思いました。
詐欺が犯罪だというのが正論です。でも、特殊詐欺を生業とする若者たちは彼らなりの理屈でその正論を超えたところにいて、正論は空疎に響くだけに思いました。未来ある若者たちがもっとまっとうな方法で報われる世の中にしないといけないんじゃないかと考えさせられました。
ドラマを観て詐欺は犯罪という正論だけでは切り捨てられない釈然としない気持ちや詐欺現場の物凄い描写に驚き、ドラマに出てくる描写がこのルポにもあるということを知って、読んでみました。
特殊詐欺を生業とする若者たちに密着し、その若者たちの視線から、特殊詐欺の現場や、高齢者を尊重し、未来ある若者に投資しない日本社会の在り方への批判が痛烈に描かれています。
4年前のルポなので、詐欺の手口などは古くなっている部分もあるかもしれないし、詐欺組織にももう少し変化はあるかもしれませんが、大きな構造としては変わっておらず、特殊詐欺を生業とする若者たちがなぜ大金をもった老人たちを獲物とするのかは今も変わっていないと思いました。
詐欺が犯罪だというのが正論です。でも、特殊詐欺を生業とする若者たちは彼らなりの理屈でその正論を超えたところにいて、正論は空疎に響くだけに思いました。未来ある若者たちがもっとまっとうな方法で報われる世の中にしないといけないんじゃないかと考えさせられました。
2019年7月31日に日本でレビュー済み
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印象に残った部分
・オレオレ詐欺は平均貯蓄3000万の高齢者と氷河期、ゆとり、さとり世代の貧困に苦しむ若者たちにより生まれた必然的なもの
・2014年被害者が65歳以上である詐欺被害は一ヶ月辺り50憶、年々増えている
・詐欺電話の現場はモチベーションが高い、給料も高い
・金を払って逃げてしまいたい心理を利用する
・保険、TVショッピング、怪しいサプリ、投信、特殊詐欺はモノがないだけでそれらと同じ
・大学もリターンとリスクが合ってない詐欺
オレオレ詐欺は、わたしにとってテンパった老人が振り込んでしまうものだと思っていましたが、この本を読んで180度変わりました。
トヨタ生産方式のごとく全てがテンプレ、マニュアル化されており、長年培った経験、相手の心理までもが研究しつくされ、ターゲットの居住形態、年齢、住所、家族、息子の会社の役職までも調べ上げ口達者な精鋭部隊が詐欺をかけるといったことになっているとのことです。
もはや断るなんてできない。その証拠に特殊詐欺の被害額は年々上がり続け1年で300憶とも500憶とも言われています。
逆を言うと、詐欺グループからしたらバブル状態。ある意味市場と供給がとてもマッチしています。
私も会社勤めですが若いという理由だけで手取り14万、モガモガ言ってるだけの定年間近のジジイが年収1000万って考えると馬鹿らしくてやってられないです。
この本を読んでSをやりたくなった人は私だけではないはず、これが現代の日本というものです。
・オレオレ詐欺は平均貯蓄3000万の高齢者と氷河期、ゆとり、さとり世代の貧困に苦しむ若者たちにより生まれた必然的なもの
・2014年被害者が65歳以上である詐欺被害は一ヶ月辺り50憶、年々増えている
・詐欺電話の現場はモチベーションが高い、給料も高い
・金を払って逃げてしまいたい心理を利用する
・保険、TVショッピング、怪しいサプリ、投信、特殊詐欺はモノがないだけでそれらと同じ
・大学もリターンとリスクが合ってない詐欺
オレオレ詐欺は、わたしにとってテンパった老人が振り込んでしまうものだと思っていましたが、この本を読んで180度変わりました。
トヨタ生産方式のごとく全てがテンプレ、マニュアル化されており、長年培った経験、相手の心理までもが研究しつくされ、ターゲットの居住形態、年齢、住所、家族、息子の会社の役職までも調べ上げ口達者な精鋭部隊が詐欺をかけるといったことになっているとのことです。
もはや断るなんてできない。その証拠に特殊詐欺の被害額は年々上がり続け1年で300憶とも500憶とも言われています。
逆を言うと、詐欺グループからしたらバブル状態。ある意味市場と供給がとてもマッチしています。
私も会社勤めですが若いという理由だけで手取り14万、モガモガ言ってるだけの定年間近のジジイが年収1000万って考えると馬鹿らしくてやってられないです。
この本を読んでSをやりたくなった人は私だけではないはず、これが現代の日本というものです。
2016年10月2日に日本でレビュー済み
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オレオレ詐欺・振込詐欺と呼ばれる主に老人をターゲットした(ただし老人だけではない)詐欺の手口を理解するのによい本です。そもそも、今の手口はオレオレとも言わないし、振り込みも行わないということすら知らないのであれば、ますます読んだほうがよいでしょう。詐欺のグループは四六時中そのことだけを考えている、かつ本気度が違うだけあって、非常に洗練されてきています。うちにマンションだの光回線だので影響の電話をかけてくる正業の方々は、手段を問わない彼らの足元にも及ばない印象です。身の回りに親族がこうした詐欺被害にあった人が何人かいるのですが、起こったことは振り返りたくないのか、本書を紹介しても読んではもらえませんでした。ただ、読めばわかりますが、被害は一度で終わらないことはよくある話なので、被害に遭った方も遭っていない方も、一度目を通して、自分の理解と本書に書かれていることに相違はないのか確認してみてもよいのではないでしょうか。手口を理解することで、少しでも被害が減ってくれたらと思います。
2016年7月14日に日本でレビュー済み
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価格以上の価値を感じた本です。ハードカバーでも買いだと思いました。
確かに他のレビューにあるような欠点はあるにはあるのですが、筆者はそれを余りある熱意で補填してくれています。
ちなみに週刊 東洋経済で鈴木大介氏の強い発信を読んで、強い興味がわいて購入に至りました。
あと、これだけのルポを劇画風に表現してしまうのはもったいないと思いました。面白くてあっという間に読みましたが、漫画を読んでいるような印象を拭えませんでした。
確かに他のレビューにあるような欠点はあるにはあるのですが、筆者はそれを余りある熱意で補填してくれています。
ちなみに週刊 東洋経済で鈴木大介氏の強い発信を読んで、強い興味がわいて購入に至りました。
あと、これだけのルポを劇画風に表現してしまうのはもったいないと思いました。面白くてあっという間に読みましたが、漫画を読んでいるような印象を拭えませんでした。