日本フィギュアスケートの草創期、佐野稔を育てた都築章一郎コーチの話が良かった。
都築氏は1938年生まれ。学生時代、自分で大学にフィギュアスケート部を創り、コーチもないなか、自分で練習法を手探りしながら、在学中に後輩に指導を始めた。山田満智子コーチや小塚嗣彦コーチも、当時は指導のノウハウを誰も知らず、未知の状態で、海外から持ち込まれた指導書を和訳して、ああでもない、こうでもないという状態だったと言っている。
世界と闘える才能のある佐野稔少年と出会い、遠距離を行き来してコーチしたが、無理があったので3年ほどたってから、自宅に引き取って下宿させた。そして佐野が中学3年の時、ロシアに行き、あまりの差にショックを受ける。ロシアは当時から、国を挙げて強化策を取っていて、一人が全部を教えるのではなく、バレエやジャンプや振り付けなどを、4~5人で教える体制も整っていた。かたや日本は組織さえ機能していなかった。
都築コーチは、情報を吸収するため、8ミリカメラを回し続けた。当時の撮影機材は大きく、持ち運びは苦労が伴い、更に高額な機材、フィルム代、現像代はすべて都築の負担だった。
都築はそれからもロシアに出向き、若き日のタラソワやミーシンらとも交流を持った。ロシアと交流を持ったことは、日本の技術交流につながった。こうした努力により、日本の体制は少しずつだが、整い始める。
1972年の札幌オリンピックの成功により、国際スケート連盟に日本スケート界の実力が認められ、1977年に東京で世界選手権を開催することができた。そこで佐野稔は銅メダル(フリーは1位)を獲得した。「何が何でも、欧米に追いついてやる」そんな気迫が二人にはあった。
羽生結弦も小学2年から都築章一郎に師事している。都築が指導してきた数えきれない程の選手の中には、コーチになった者も多数おり、本田武史や荒川静香らを育てた名コーチの長久保裕も都築の門下生である。教え子の教え子が先生になり、そのまた教え子が先生になるという形が繰り返されており、今のように高いレベルを要求される時代になってもきちんと対応できるようになっている。選手層が厚いのは、コーチの存在が大きいのである。
最近読んだ城田憲子氏の著書で、本田武史選手は練習では5種類の4回転ジャンプを跳んでいたとあり、にわかには信じられなかったが、この書でもそう書いてあった。イーグルからトリプルアクセルも跳んでおり、現在の採点法なら、ヤグディンやプルシェンコにも勝てたかもしれないと思え、彼ほどの才能ある選手をオリンピックメダリストや世界チャンピオンにできなかったのは残念と言わざるを得ない。
高橋大輔のコーチ、長光歌子も高橋が練習に打ち込めるよう、自宅に引き取っている。長距離を通わせたり、子供をコーチに預けたり、フィギュアスケートは親の協力が欠かせないスポーツである。また長光コーチは、特異なコーチで、「私一人で全部やるなんて無理。そんな能力はありません」と、教え子を積極的に他のコーチに任せた。トレーナー、栄養士、振付師、マネージャー、衣装、音楽担当がチームとなって、高橋を支えた。これを起点として、チーム制は広がっていった。
欧米のフィギュアスケート人気が低迷しているのに対し、日本での人気は凄まじく、欧米の大会でも日本人の観客が目立っており、地元の観客から「クレージーだ」と驚かれている。次から次へと有能な選手が出ており、選手層の厚さがスケート人気を支えている。フィギュアスケートの礎を築いた先人たちに感謝する。
部分的には良かったが、全体的にはもう一つで、羽生結弦選手や宇野昌磨選手の記事にも目を引く情報はなかった。カラー写真もなく、この内容で、この値段は高いです。
羽生結弦が生まれるまで 日本男子フィギュアスケート挑戦の歴史 (日本語) 単行本 – 2018/2/5
宇都宮 直子
(著)
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本の長さ240ページ
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言語日本語
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出版社集英社
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発売日2018/2/5
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ISBN-104087808343
-
ISBN-13978-4087808346
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
人気も関心もゼロに近い状態から、この空前絶後の日本男子フィギュアの隆盛はいかにして築かれたのか?時代を創ってきた選手、指導者への丹念な取材により、語られなかった事実や隠されたドラマが今、明らかになる。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
宇都宮/直子
ノンフィクション作家。『神様がくれた赤ん坊』(講談社)を上梓して、デビュー。それ以降、医療、人物、教育、スポーツ、ペットと人間の関わりなど、幅広いジャンルにわたって、執筆活動を行なう。なかでもフィギュアスケートの現場での取材歴は20年以上に及び、スポーツ誌のほか、文芸誌や女性誌でもコラムを執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ノンフィクション作家。『神様がくれた赤ん坊』(講談社)を上梓して、デビュー。それ以降、医療、人物、教育、スポーツ、ペットと人間の関わりなど、幅広いジャンルにわたって、執筆活動を行なう。なかでもフィギュアスケートの現場での取材歴は20年以上に及び、スポーツ誌のほか、文芸誌や女性誌でもコラムを執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 集英社 (2018/2/5)
- 発売日 : 2018/2/5
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 240ページ
- ISBN-10 : 4087808343
- ISBN-13 : 978-4087808346
- Amazon 売れ筋ランキング: - 228,563位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
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殿堂入りベスト50レビュアー
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28人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年3月28日に日本でレビュー済み
本当は★一つもつけたくないぐらいこの著者の文章は壊滅的にひどいのだが、取材に応じてくださったという都築コーチと登場する選手たちの名誉のためと敬意を表するために2個にしておきました。
ここ最近五輪の影響で数多くのフィギュアスケート関連書籍が刊行され、どれもすばらしいものばかりだったが、この本はその比較の俎上に乗せたくもないくらいひどい。
一文ごとにいちいち改行し(なので文章量は多くなく、文字もデカめ)、また妙ちきりんなほど短文が多い。その短文にも無駄な句読点が意味もなく多々打たれており、とにかくブツギレ感が甚だしい。前の文章とつながりが悪いは、話はあちこちに飛ぶわ、「この文章、何の意味があって入れてるのか?」と本気で悩むほど無意味な文章がやたら多いわ、なのに説明が足りないところだらけだわで、読んでいてイライラしてくるが、肝心の中身はスッカラカン・・・。書くべき内容を全く整理しないまま、何も考えずにいきなりつらつら書き始めるとこういうことになるんだろうね、みたいなダメ文章の連続でうんざりすることしきり。
都築コーチからは多くの資料の提供を受けたというが、これがもう、全く生かされていないと感じた。他のライターならすごいものができただろうに・・・と残念を通り越して悔しいほど。
ちなみに唯一良い文章だなあと思ったのが、日本スケート連盟編の「日本のスケート発達史」という他の文章を引用しているところでした。
また、最近のフィギュアスケート関連書籍の中では一番値段が高い。にもかかわらず中身とのバランスがドエラく悪い。中古で<送料込 1000円以下>で買ったのだが、それでも後悔するぐらいだった。
フィギュアスケート関連書籍の中で、どの本を買おうか迷いつつ、この本も気になっている方へ。この本は最後に回すことをお勧めします。もっと面白くて中身の充実した本をすっかり読み終えて、まだまだ何か読みたいと思って初めて手に取りましょう。で、実際に手に取って何ページか読んでみて、何の抵抗も感じなかったら買いましょう。その前にこの著者の他の著作のレビュー(スポルティーバ含む)も併せて読んでおくとよいかもしれないですね。自分はそうしなかったことを、激しく後悔したので。
個人的には集英社がこのようなライターを使っていることと、こんなひどい文章に手を入れることもなく刊行したことが驚きだった。自分の中で、出版元の集英社への信頼度がかなり落ちたということも付け加えておきます。人気絶大な羽生選手を表紙に載せれば売れるだろうみたいな安易な狙いすら透けて見えて、嫌な気持ちにもなりましたので。
ここ最近五輪の影響で数多くのフィギュアスケート関連書籍が刊行され、どれもすばらしいものばかりだったが、この本はその比較の俎上に乗せたくもないくらいひどい。
一文ごとにいちいち改行し(なので文章量は多くなく、文字もデカめ)、また妙ちきりんなほど短文が多い。その短文にも無駄な句読点が意味もなく多々打たれており、とにかくブツギレ感が甚だしい。前の文章とつながりが悪いは、話はあちこちに飛ぶわ、「この文章、何の意味があって入れてるのか?」と本気で悩むほど無意味な文章がやたら多いわ、なのに説明が足りないところだらけだわで、読んでいてイライラしてくるが、肝心の中身はスッカラカン・・・。書くべき内容を全く整理しないまま、何も考えずにいきなりつらつら書き始めるとこういうことになるんだろうね、みたいなダメ文章の連続でうんざりすることしきり。
都築コーチからは多くの資料の提供を受けたというが、これがもう、全く生かされていないと感じた。他のライターならすごいものができただろうに・・・と残念を通り越して悔しいほど。
ちなみに唯一良い文章だなあと思ったのが、日本スケート連盟編の「日本のスケート発達史」という他の文章を引用しているところでした。
また、最近のフィギュアスケート関連書籍の中では一番値段が高い。にもかかわらず中身とのバランスがドエラく悪い。中古で<送料込 1000円以下>で買ったのだが、それでも後悔するぐらいだった。
フィギュアスケート関連書籍の中で、どの本を買おうか迷いつつ、この本も気になっている方へ。この本は最後に回すことをお勧めします。もっと面白くて中身の充実した本をすっかり読み終えて、まだまだ何か読みたいと思って初めて手に取りましょう。で、実際に手に取って何ページか読んでみて、何の抵抗も感じなかったら買いましょう。その前にこの著者の他の著作のレビュー(スポルティーバ含む)も併せて読んでおくとよいかもしれないですね。自分はそうしなかったことを、激しく後悔したので。
個人的には集英社がこのようなライターを使っていることと、こんなひどい文章に手を入れることもなく刊行したことが驚きだった。自分の中で、出版元の集英社への信頼度がかなり落ちたということも付け加えておきます。人気絶大な羽生選手を表紙に載せれば売れるだろうみたいな安易な狙いすら透けて見えて、嫌な気持ちにもなりましたので。
2018年2月6日に日本でレビュー済み
著者は浅田真央の評伝などで有名なノンフィクション作家だが、
その一方で、フィギュアスケートの人気が低かったころから、
縁の下の力持ちのように
フィギュア界を支えてきた人たちにもスポットを当てた
作品も書いている(『フィギュアスケートに懸ける人々』など)。
この作品は、両方の系統のハイブリッドと言えるだろうか。
羽生結弦や、宇野昌磨などの現在のトップ選手に光をあてつつ、
これまでの日本のトップである佐野稔や本田武史といった者たちと、
そのコーチたちの血のにじむような努力も描いている。
素晴らしい演技をしても、まったく認められなかった時代。
模範となる日本人選手がいなくても、
「世界一になる」と努力を続けた佐野稔とそのコーチ。
スケートを辞めたくなったが、カナダでスケートの面白さを
取り戻した本田武史。
羽生や宇野の記述も興味深いが、
私が面白く思ったのは、
名前くらいしかしらない、過去のトップ選手のエピソードである。
いろいろな選手のエピソードを面白く読みながら、
日本フィギュア界の悪戦苦闘の歴史も学べる一冊。
すぐ読めるので、冬季五輪の前に一読しておくと、
より、五輪が楽しめることと思う。
その一方で、フィギュアスケートの人気が低かったころから、
縁の下の力持ちのように
フィギュア界を支えてきた人たちにもスポットを当てた
作品も書いている(『フィギュアスケートに懸ける人々』など)。
この作品は、両方の系統のハイブリッドと言えるだろうか。
羽生結弦や、宇野昌磨などの現在のトップ選手に光をあてつつ、
これまでの日本のトップである佐野稔や本田武史といった者たちと、
そのコーチたちの血のにじむような努力も描いている。
素晴らしい演技をしても、まったく認められなかった時代。
模範となる日本人選手がいなくても、
「世界一になる」と努力を続けた佐野稔とそのコーチ。
スケートを辞めたくなったが、カナダでスケートの面白さを
取り戻した本田武史。
羽生や宇野の記述も興味深いが、
私が面白く思ったのは、
名前くらいしかしらない、過去のトップ選手のエピソードである。
いろいろな選手のエピソードを面白く読みながら、
日本フィギュア界の悪戦苦闘の歴史も学べる一冊。
すぐ読めるので、冬季五輪の前に一読しておくと、
より、五輪が楽しめることと思う。
殿堂入りNo1レビュアーベスト10レビュアーVINEメンバー
不思議なのは、2018年2月10日発行という日付です。もう少し発行を待って、平昌五輪の素晴らしい結果を掲載したほうが、本書の流れとしては自然だったと思うのですが。
何か、発行をオリンピック前にもってこないといけない事情でもあったのでしょうか。不思議でした。
羽生結弦選手の平昌五輪での雄姿に感動覚え、宇野昌磨選手との1位、2位フィニッシュという素晴らしい結果が出たのが、2018年2月17日です。本書刊行の1週間後には、その素晴らしい結果があったにも関わらず、本書ではそれらの記事が無いわけで、平昌五輪の感動を反芻しようとした当方としては、当てが外れた感じです。意外過ぎて言葉が出ません。
2月16日から17日にかけての総合得点317.85という素晴らしい活躍のドキュメントを知ることができると思ったのは軽率でした。あの感動の演技の裏側を知りたかったものですから。
佐野稔さんの活躍は良く知っています。同世代ですから。とても人気があり、花のある選手でした。今も若々しい姿で解説に登場されると羨ましくなります。
本田武史さんの頑張りにも関心を持ってみてきました。孤軍奮闘という感じでした。その功績は確かに受け継がれています。
先日、髙橋大輔選手の現役復帰のニュースが流れましたが、華麗なステップをもう一度見られるわけで、それはそれで素敵な復帰です。
男子フィギュアの世界を豊かに彩ってきたフィリップ・キャンデロロ、エルビス・ストイコ、アレクセイ・ヤグディン、エフゲニー・プルシェンコ、パトリック・チャン、ハビエル・フェルナンデスの各選手の名前や活躍も記されています。
発行時期の問題は別として、丁寧に作られた本だと思いました。男子フィギュアの歴史を1冊で簡単に知るには良い内容だったと思います。
確かに、他の方が指摘されているように、この方の文体はやりすぎですね。読みにくさが勝つのはまずいです。普通の文章で書かれたら良かったのにと、老婆心ながら思ってしまいました。
何か、発行をオリンピック前にもってこないといけない事情でもあったのでしょうか。不思議でした。
羽生結弦選手の平昌五輪での雄姿に感動覚え、宇野昌磨選手との1位、2位フィニッシュという素晴らしい結果が出たのが、2018年2月17日です。本書刊行の1週間後には、その素晴らしい結果があったにも関わらず、本書ではそれらの記事が無いわけで、平昌五輪の感動を反芻しようとした当方としては、当てが外れた感じです。意外過ぎて言葉が出ません。
2月16日から17日にかけての総合得点317.85という素晴らしい活躍のドキュメントを知ることができると思ったのは軽率でした。あの感動の演技の裏側を知りたかったものですから。
佐野稔さんの活躍は良く知っています。同世代ですから。とても人気があり、花のある選手でした。今も若々しい姿で解説に登場されると羨ましくなります。
本田武史さんの頑張りにも関心を持ってみてきました。孤軍奮闘という感じでした。その功績は確かに受け継がれています。
先日、髙橋大輔選手の現役復帰のニュースが流れましたが、華麗なステップをもう一度見られるわけで、それはそれで素敵な復帰です。
男子フィギュアの世界を豊かに彩ってきたフィリップ・キャンデロロ、エルビス・ストイコ、アレクセイ・ヤグディン、エフゲニー・プルシェンコ、パトリック・チャン、ハビエル・フェルナンデスの各選手の名前や活躍も記されています。
発行時期の問題は別として、丁寧に作られた本だと思いました。男子フィギュアの歴史を1冊で簡単に知るには良い内容だったと思います。
確かに、他の方が指摘されているように、この方の文体はやりすぎですね。読みにくさが勝つのはまずいです。普通の文章で書かれたら良かったのにと、老婆心ながら思ってしまいました。
2018年2月5日に日本でレビュー済み
BBマガジン社などで連載した記事に加筆されたもの。連載時から読み応えを感じていたので購入しました。フィギュアスケート黎明期から羽生選手宇野選手が活躍する今日までのコーチと選手の物語です。宝玉も磨かざれば輝かない。宝玉のような才能を持つ「天才」たちのそばには必ず献身的に彼らを支える存在がいたのだなと思いました。時に私財をなげうち、自分の力では足りないと感じたら頭を下げて他のコーチに託す。何故そこまで出来るのか。功名心とか下世話な言葉では到底説明がつきません。磨きあげられた教え子達の姿を嬉しそうに見つめる姿に答えがある気がしました。彼らは「指輪物語」に出てくるところの、人を魅了し離さない「指輪」を手にした人達なのかもしれません。