本書は、免疫システムの全体像と科学者達の挑戦の歴史について描く。
免疫というテーマのため、ワクチンがどのように効果を発揮するのか、ワクチンの有効性を高めることができるのか、といった内容も触れられており、コロナの折、興味深い内容になっている。
ポピュラーサイエンスの書籍だが、まだ解明されていないことが多い免疫学の内容だけに、難解な内容も多い。
以下にあるようないくつかの問いに関心があるなら、本書から全容を確認することをおすすめする。
■ワクチンはなぜ機能するのか
・あらかじめ死滅させた病原体や毒性のない病原体を体内に取り入れることで、免疫細胞が活性化され、増殖することで、体内で長期にわたって保持され、次に同じ病原体が入ってきても、すぐに免疫細胞が対応できる。
■ワクチンが効きやすい時間帯はあるのか
・ある研究では、午前中に接種した方が午後に接種するより強い反応が見られた。
※但し小規模試験かつ他の要素が完全にランダム化されていない
・また別の高齢者を対象とした研究でも、午前中の方が強い反応が見られている。
■ウイルスに感染して重症化しやすい人とそうでない人がいるのはなぜか
・免疫細胞は他の細胞や組織とコミュニケーションを取るため、タンパク質分子(インターフェロン)を分泌して、免疫活性をコントロールしている。
・そうした細胞のインターフェロンの応答遺伝子にみられる個人差があるため、重症化リスクが異なる。
■夜間勤務は本当に体に悪影響を与えるか
・食事・睡眠の生活サイクルが変わり、体内器官の働きが変わる一方、脳の視床下部で制御している時間は変わらないため、時間がずれ続けることで免疫システムが低下する。結論、悪影響を与える。
■なぜ高齢になると感染に弱くなるのか
・免疫細胞の再生力、および病気の兆候を検出し、傷口や感染現場に駆け付ける正確さが劣化するため。
■太極拳やマインドフルネスで免疫機能を強化できるか
・いずれも複数の臨床試験が行われたが、免疫機能が改善するとは断言できず、健康に利益をもたらす可能性がある、とするに留まる。
■がん治療に免疫細胞を活用できるか
・がん細胞を攻撃する免疫細胞のみを活性されるように、コントロールする手法が開発されている(免疫チェックポイント療法)。
・課題もあるため、さらにチェックポイント治療と他の治療法も組み合わせる方法が研究されている。
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美しき免疫の力―人体の動的ネットワークを解き明かす 単行本 – 2018/10/26
ダニエル・M・デイヴィス
(著),
久保 尚子
(翻訳)
購入を強化する
人体はこんなにも賢い!
ワクチンから癌治療まで、私たちは免疫作用を生かした医療に馴染みが深いが、そのしくみについては謎が多かった。それが近年、飛躍的に研究が進み、驚くほど精密でダイナミックな免疫システムのメカニズムが明らかになってきた。免疫細胞は互いにコミュニケーションをとりながら、人体に有害な異物のみを選んで攻撃していたのだ! 免疫学の最新の知見を紹介する、スリリングな一冊。
ワクチンから癌治療まで、私たちは免疫作用を生かした医療に馴染みが深いが、そのしくみについては謎が多かった。それが近年、飛躍的に研究が進み、驚くほど精密でダイナミックな免疫システムのメカニズムが明らかになってきた。免疫細胞は互いにコミュニケーションをとりながら、人体に有害な異物のみを選んで攻撃していたのだ! 免疫学の最新の知見を紹介する、スリリングな一冊。
- 本の長さ360ページ
- 言語日本語
- 出版社NHK出版
- 発売日2018/10/26
- ISBN-104140817577
- ISBN-13978-4140817575
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
私たちの体は、どのように病気と闘っているのだろうか?近年の科学の飛躍的な進展により、その根本的な仕組みがわかってきた。多彩な細胞や分子がネットワークを作り、互いに連携をとりながら、人体にとって有害な病原体のみを効率よく攻撃していたのだ!本書では、免疫学に革命をもたらした大発見をたどりながら、驚くほど精密で、ダイナミックな免疫システムの全体像に迫る。また、ストレスや加齢と免疫の相互作用や、がんの免疫療法など、私たちの健康に関わる最新の知見を紹介する。いま最もホットな研究分野である免疫学の最前線がわかる、待望の一冊!
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
デイヴィス,ダニエル・M.
英国マンチェスター大学免疫学教授。免疫細胞生物学において超解像顕微鏡を用いた研究が、一般読者向けの米国科学誌「ディスカバー」の「トップ100ブレークスルー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた。『適合性遺伝子(The Compatibility Gene)』(未邦訳)は、2014年の英国王立協会科学図書賞の候補作、英国王立協会生物学図書賞の最終候補作となった。『美しき免疫力―人体の動的ネットワークを解き明かす』も2018年の英国王立協会科学図書賞の最終候補作に選出されている
久保/尚子
翻訳家。京都大学理学部(化学)卒、同大学院理学研究科(分子生物学)修了。IT系企業勤務を経て翻訳業に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
英国マンチェスター大学免疫学教授。免疫細胞生物学において超解像顕微鏡を用いた研究が、一般読者向けの米国科学誌「ディスカバー」の「トップ100ブレークスルー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた。『適合性遺伝子(The Compatibility Gene)』(未邦訳)は、2014年の英国王立協会科学図書賞の候補作、英国王立協会生物学図書賞の最終候補作となった。『美しき免疫力―人体の動的ネットワークを解き明かす』も2018年の英国王立協会科学図書賞の最終候補作に選出されている
久保/尚子
翻訳家。京都大学理学部(化学)卒、同大学院理学研究科(分子生物学)修了。IT系企業勤務を経て翻訳業に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : NHK出版 (2018/10/26)
- 発売日 : 2018/10/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 360ページ
- ISBN-10 : 4140817577
- ISBN-13 : 978-4140817575
- Amazon 売れ筋ランキング: - 96,155位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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2021年1月17日に日本でレビュー済み
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すごく詳しく、人が免疫と向き合ってきた歴史が載っていて、勉強になる。
2020年6月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
製薬会社の人間ですが、複雑な免疫の世界の理解に役立ちそうです。
読み物としても面白いです。
ただ、全く背景知識がない方には難しいかも。
読み物としても面白いです。
ただ、全く背景知識がない方には難しいかも。









