ラスコーリニコフはペテルブルグの貧乏学生。金がないので数ヶ月も大学に行けていない。ラスコーリニコフには母と美貌の妹・ドゥーニャがいる。ラスコーリニコフは二人の希望。ラスコーリニコフのもとに、母からドゥーニャがルージンという45歳の弁護士と結婚することになったという知らせの手紙が来る。ルージンは財産家。母と妹はいずれ、ラスコーリニコフがルージンの助手となり共同経営者となることをなんとなく期待している。ラスコーリニコフは妹の自己犠牲的な結婚に大反対。
このころラスコーリニコフは酒場でマルメラードフという下級官吏と知り合う。マルメラードフの娘のソーニャは、家計のためにやむなく娼婦になったという話を聞く。ドゥーニャのやっていることはソーニャと同じ。
ラスコーリニコフは質屋の老婆・アリョーナに金を借りている。アリョーナの妹のリザヴェータ(35)は、臆病でおとなしく、アリョーナにこき使われている。ラスコーリニコフは、自分の才能や能力を発揮できないという金銭的苦境を脱するため、アリョーナ殺害を計画。
ラスコーリニコフは、アリョーナの家に入り、斧でアリョーナの頭を一撃。アリョーナは即死。盗みを働き、帰り際にリザヴェータに出くわしてしまい、やむを得ずリザヴェータも殺害。善良でまともに抵抗すらできなかったリザヴェータを殺害した事実が後にラスコーリニコフを苦しめることになる。目撃されてしまいかねない危ない場面もあったがなんとか無事に家に戻る。犯行後、ラスコーリニコフは発熱。
ラスコーリニコフは警察に呼ばれるが、犯行のことではなく、金銭取り立てに関する呼び出しだと知ってホッとする。しかし、このとき予審判事ポリフィーリイに疑われたかもしれない、と考えラスコーリニコフはまたまた自分の想像に苦しめられる。
警察は、アリョーナ殺しの犯人として、ペンキ屋を疑っているらしい。
ルージンは、ラスコーリニコフを訪ねてくるが、ラスコーリニコフはルージンに強い敵意を示し、このときはルージンを追い返す。
もともとは大して親しいというほどでもなかった友人のラズミーヒンは、ラスコーリニコフが発熱して以来、なにかとラスコーリニコフの世話を焼くようになる。
マルメラードフは、馬車に轢かれて死んでしまう。残ったのは継母とソーニャ以下の子どもたち。ラスコーリニコフの母と妹はペテルブルグにやってくる。
この商品をお持ちですか?
マーケットプレイスに出品する

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません 。詳細はこちら
Kindle Cloud Readerを使い、ブラウザですぐに読むことができます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
罪と罰 上 (岩波文庫) 文庫 – 1999/11/16
ドストエフスキー (著) 著者の作品一覧、著者略歴や口コミなどをご覧いただけます この著者の 検索結果 を表示 |
購入を強化する
- 本の長さ414ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日1999/11/16
- ISBN-104003261356
- ISBN-13978-4003261354
この商品を見た後に買っているのは?
ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
その年、ペテルブルグの夏は長く暑かった。大学もやめ、ぎりぎりの貧乏暮らしの青年に郷里の家族の期待と犠牲が重くのしかかる。この悲惨な境遇から脱出しようと、彼はある「計画」を決行するが…。世界文学に新しいページをひらいた傑作。
登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1999/11/16)
- 発売日 : 1999/11/16
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 414ページ
- ISBN-10 : 4003261356
- ISBN-13 : 978-4003261354
- Amazon 売れ筋ランキング: - 36,899位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 39位ロシア・東欧文学研究
- - 43位ロシア文学 (本)
- - 277位岩波文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
5つ星のうち3.9
星5つ中の3.9
109 件のグローバル評価
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。

マーケットプレイスで買うと、違う本が届いて料金はしっかり取られますので注意してください
このレビューの画像
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2018年4月23日に日本でレビュー済み
違反を報告する
Amazonで購入
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2019年4月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
うん十年前に小学校の図書館で「罪と罰(子供版?)」を手に取り読みました。その時は「怒ってばかりいるお兄さん、他の人も暗いなあ」としか感じられず、その後、大人になって(なりすぎ)も「罪と罰」(大人版)は避けていました。どういうわけなのか、ふと本書を購入し、読み始めたら止まらない!!力強さになぎ倒される感じで読み進みました。
年を重ねる中で個人としても色々辛酸を舐めてきたからなのか、主人公(息子と言って良いくらいの年の差です)の心の動きについて引き込まれるように読み進みました。
どなたかのレビューにもありましたが、「罪と罰」は緻密な構成、精巧な描写といった点ではやや劣ると思われます。ただ、長刀を振り回しながら、或いは、ブルトーザーでがんがん進むというか、細かいことを突き抜けたパワーに圧倒されます。「粗いんだけど、凄い!!」(稚拙ですね。表現しきれません)
時を超えても語り継がれ評価される本の実力を改めて感じ入りました。
年を重ねる中で個人としても色々辛酸を舐めてきたからなのか、主人公(息子と言って良いくらいの年の差です)の心の動きについて引き込まれるように読み進みました。
どなたかのレビューにもありましたが、「罪と罰」は緻密な構成、精巧な描写といった点ではやや劣ると思われます。ただ、長刀を振り回しながら、或いは、ブルトーザーでがんがん進むというか、細かいことを突き抜けたパワーに圧倒されます。「粗いんだけど、凄い!!」(稚拙ですね。表現しきれません)
時を超えても語り継がれ評価される本の実力を改めて感じ入りました。
2020年1月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とてつもない傑作です。
哲学的なテーマを扱いながらエンタメ溢れるストーリー、癖の強い登場人物たち、
あまりに卓越した心理描写など見所満載ですね。
色々な要素がごった煮されて様々な出来事が同時進行しますが少しの破綻もなく物語が進みます。
緊迫感のあるシーンの描写が物凄いです。
本当に手に汗握りながら読みました。
ただ最初は読み進めるのが大変です。
登場人物が多く人間関係が複雑なこと、ロシア人の名前が複雑かつ略称の法則が独特なことがネックですね。
巻頭に登場人物一覧がありますが覚えるのが大変です。
後主人公の考えが二転三転するのでちょっとイライラするかもしれません(それがテーマではあるけど)。
そこを乗り越えたら一気に読めると思います。
哲学的なテーマを扱いながらエンタメ溢れるストーリー、癖の強い登場人物たち、
あまりに卓越した心理描写など見所満載ですね。
色々な要素がごった煮されて様々な出来事が同時進行しますが少しの破綻もなく物語が進みます。
緊迫感のあるシーンの描写が物凄いです。
本当に手に汗握りながら読みました。
ただ最初は読み進めるのが大変です。
登場人物が多く人間関係が複雑なこと、ロシア人の名前が複雑かつ略称の法則が独特なことがネックですね。
巻頭に登場人物一覧がありますが覚えるのが大変です。
後主人公の考えが二転三転するのでちょっとイライラするかもしれません(それがテーマではあるけど)。
そこを乗り越えたら一気に読めると思います。
2016年7月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中学校の頃先生のすすめで読みました。文章が読みやすくわかりやすいのでどんどん読み進む事が出来ました。中学生には特にオススメ致します。小学生高学年の人にもオススメです。この本を読む前に手塚治虫の罪と罰の漫画本を読めばだいたいの内容が理解出来ます。