カバーの写真は、地中海に突き出た半島の先端にあるジブラルタルの岩山、ヘラクレスの柱である。ここはスペインとイギリスの領土問題の地である。
誰かの書評で読むことになった本書は、独特の言い回しで、斜め上からの視線が必要な文体だった。冗長ともとれる前半部分が、後半になって集約して展開される。特に最後は急展開で引き込まれた。
健全な市民世界の上に初めて健全な資本主義が存在すると思う。国家は両者の健全性を保つべき存在であるはずだ。
「ナイロビの蜂」もジョンルカレの作品とはしらなかった。ある方の勧めで観たその作品にも国家を超えて圃場を探す利益組織の暗躍があった。しかし、その組織が昔はアジアを植民地化(圃場化)していった英国そのものであったというのも皮肉だろう。
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繊細な真実 (Hayakawa novels) 単行本 – 2014/11/21
| ジョン ル・カレ (著) 著者の作品一覧、著者略歴や口コミなどをご覧いただけます この著者の 検索結果 を表示 |
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英国領に極秘裏に設置された対テロリスト組織。その喧伝されてきた数々の成功は虚偽だったのか? 真実を求める元外交官は、隠蔽の首謀者から命を狙われる! スパイ小説の巨匠の新たな代表作!
- 本の長さ355ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2014/11/21
- ISBN-104152095032
- ISBN-13978-4152095039
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
ポール・アンダースンの偽名を与えられた外務省職員は、英領ジブラルタルのホテルの一室で苛立ちを露わにしていた。彼は閣外大臣クインの代理として、テロリスト捕獲のための“ワイルドライフ作戦”に顧問として参加していた。だが、秘密任務に関わった経験は皆無で、なぜ自分が呼ばれたのか見当もつかない。やがてポールは、作戦が成功裏に終了したとだけ告げられ、任を解かれる。一方、クインの秘書官トビー・ベルは、大臣の不審な行動を監視していた。ジブラルタルでの作戦には胡散臭い民間防衛企業の男の影がちらついていたからだ。しかし、トビーの調査には隠蔽を謀る官僚たちの厚い壁が立ちはだかり…。“ワイルドライフ作戦”とは何だったのか?スパイ小説の巨匠が描く、世界の新たな闇。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ル・カレ,ジョン
1931年イギリスのドーセット州生まれ。オックスフォード大学卒業後、イートン校で教鞭をとる。その後、英国情報部の一員となり、旧西ドイツのボンにイギリス大使館の二等書記官として赴任。さらにハンブルクで領事を務めた。1961年『死者にかかってきた電話』で小説家デビュー。1963年の『寒い国から帰ってきたスパイ』でアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞最優秀長篇賞と英国推理作家協会(CWA)賞ゴールド・ダガー賞を受賞した。『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』(1974年)、『スクールボーイ閣下』(1977年・CWA賞ゴールド・ダガー賞受賞)、『スマイリーと仲間たち』(1979年)(以上すべてハヤカワ文庫)の三部作はスパイ小説の傑作と評されている
加賀山/卓朗
1962年生、東京大学法学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1931年イギリスのドーセット州生まれ。オックスフォード大学卒業後、イートン校で教鞭をとる。その後、英国情報部の一員となり、旧西ドイツのボンにイギリス大使館の二等書記官として赴任。さらにハンブルクで領事を務めた。1961年『死者にかかってきた電話』で小説家デビュー。1963年の『寒い国から帰ってきたスパイ』でアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞最優秀長篇賞と英国推理作家協会(CWA)賞ゴールド・ダガー賞を受賞した。『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』(1974年)、『スクールボーイ閣下』(1977年・CWA賞ゴールド・ダガー賞受賞)、『スマイリーと仲間たち』(1979年)(以上すべてハヤカワ文庫)の三部作はスパイ小説の傑作と評されている
加賀山/卓朗
1962年生、東京大学法学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2014/11/21)
- 発売日 : 2014/11/21
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 355ページ
- ISBN-10 : 4152095032
- ISBN-13 : 978-4152095039
- Amazon 売れ筋ランキング: - 904,599位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 19,392位ミステリー・サスペンス・ハードボイルド (本)
- - 19,557位英米文学研究
- - 19,798位英米文学
- カスタマーレビュー:
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ベスト500レビュアー
Amazonで購入
評者は、『地下道の鳩―ジョン・ル・カレ回想録』(2016年)を、昨年5月に読んだが、本書『繊細な真実』は未読だったので入手して読むことにした。
1931年10月生まれのル・カレは、81歳で本書『繊細な真実』(2013年)を書いている。
冷戦後、スパイ小説は絶滅したかに思えたが、ル・カレは、見事にその壁を乗り越えて視野を広く持ちグローバル世界を捉えながら思考を巡らし創作意欲を失なわず見事に傑作をものにしている。
世界の紛争も企業が請け負ういびつな現実世界をテーマにして、みずみずしい文章で登場人物を描写するこの才能は、いったいどこから生まれてくるのだろうかと不思議である。
この歳にしてこのような傑作を書ききることができる稀有な作家であろうと瞠目しながら本書『繊細な真実』を読み終えた。
1931年10月生まれのル・カレは、81歳で本書『繊細な真実』(2013年)を書いている。
冷戦後、スパイ小説は絶滅したかに思えたが、ル・カレは、見事にその壁を乗り越えて視野を広く持ちグローバル世界を捉えながら思考を巡らし創作意欲を失なわず見事に傑作をものにしている。
世界の紛争も企業が請け負ういびつな現実世界をテーマにして、みずみずしい文章で登場人物を描写するこの才能は、いったいどこから生まれてくるのだろうかと不思議である。
この歳にしてこのような傑作を書ききることができる稀有な作家であろうと瞠目しながら本書『繊細な真実』を読み終えた。
2015年1月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前作「誰よりも狙われた男」に続いて購入、
フォーサイス、デイルブラウンとか系の
「ハイテク冒険スパイアクション」を期待して読み進めて
も特に盛り上がるとこもないし・・・、
2作とも読み終わって、私も「だからどうしたの?」って感じです(笑
イギリス政府主導の、秘密作戦の現場でミスって
民間人を殺害なんて
アフガン・イラクではごく普通に起きてると思いますが
それをことさら大きく描いて大問題にして・・・ん?
ル・カレの世界を
堪能できないのは
まだまだ私の修行不足なのでしょうか?
フォーサイス、デイルブラウンとか系の
「ハイテク冒険スパイアクション」を期待して読み進めて
も特に盛り上がるとこもないし・・・、
2作とも読み終わって、私も「だからどうしたの?」って感じです(笑
イギリス政府主導の、秘密作戦の現場でミスって
民間人を殺害なんて
アフガン・イラクではごく普通に起きてると思いますが
それをことさら大きく描いて大問題にして・・・ん?
ル・カレの世界を
堪能できないのは
まだまだ私の修行不足なのでしょうか?
ベスト1000レビュアー
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「ルカレはこの分野における頂点に近い作品を書き続けている」とニューヨークタイムズは、この作品を評している。彼の最新三作である「誰よりも狙
われた男」「我らが背きし者」そしてこの「繊細な真実」を読んだ私もこの評価には全く異論はない。
「ワイルドライフ作戦」英国領ジブラルタルでテロリストを捕獲すべく英国特殊部隊が派遣される。英国外務省のベテラン職員キットも何故かこの作戦に参
加するように時の大臣クインより指示される。この作戦自身に疑義を抱く現地の指揮官ジェブ。彼の部隊はそれでも命令で、テロリストが潜むと
思われた建物に突入する。その3年後、この作戦における「貢献」を評価されたキットは予想もしない爵位を与えられ、田舎で優雅な引退生活
を送っている。そこに現れたジェブ。極貧の中精神も侵されたジェブは、キットにメモを渡し、この作戦において無垢な赤ん坊と母親が殺害された
と伝える。その罪の意識で人生を狂わされたジェブはキットと共に真実を明らかにしようと持ちかけ、キットもそれに乗る。キットが頼るのは、キットに
命令を下した大臣クインの秘書官をしていた若き外務省職員トビー・ベル。彼らの権力との無力な戦いが始まる。
「元来個人を守るべく出来たはずの体制や大義が個人を蹂躙して行くことへの大きな怒り」(訳者)が、ここ最近のルカレの作品の大きな
バックボーンになっていると思う。体制に対する無力な闘いに勝利はあるのか、ルカレは相変わらず、読者に対して諂うことをしない。いや、
それどころか無愛想で残酷でもある。はらはらしながらページをめくらせながら、ハッピーエンドを用意はしてくれない。だが、いつまでも心に
残る読後感を読者に与える。
ルカレの作品は、決して読み急いではならない。分かりづらく思えば、ページを戻ってもう一度読んで一言一句読み落とさないことが大事だと
いつも思う。すると最後に、ああ、この作品は本当に読んで良かったなと思わせてくれる。欧州では彼の作品は常にベストセラーになる(残念な
がら日本ではそうではないと思う)。それは欧州の読者がこの「20世紀後半の最も偉大な作家」が常に読者に読んだことを後悔させないこと
を、よく知っているからであろう。そして私もそれがよく分かっている一人だと自負している。
われた男」「我らが背きし者」そしてこの「繊細な真実」を読んだ私もこの評価には全く異論はない。
「ワイルドライフ作戦」英国領ジブラルタルでテロリストを捕獲すべく英国特殊部隊が派遣される。英国外務省のベテラン職員キットも何故かこの作戦に参
加するように時の大臣クインより指示される。この作戦自身に疑義を抱く現地の指揮官ジェブ。彼の部隊はそれでも命令で、テロリストが潜むと
思われた建物に突入する。その3年後、この作戦における「貢献」を評価されたキットは予想もしない爵位を与えられ、田舎で優雅な引退生活
を送っている。そこに現れたジェブ。極貧の中精神も侵されたジェブは、キットにメモを渡し、この作戦において無垢な赤ん坊と母親が殺害された
と伝える。その罪の意識で人生を狂わされたジェブはキットと共に真実を明らかにしようと持ちかけ、キットもそれに乗る。キットが頼るのは、キットに
命令を下した大臣クインの秘書官をしていた若き外務省職員トビー・ベル。彼らの権力との無力な戦いが始まる。
「元来個人を守るべく出来たはずの体制や大義が個人を蹂躙して行くことへの大きな怒り」(訳者)が、ここ最近のルカレの作品の大きな
バックボーンになっていると思う。体制に対する無力な闘いに勝利はあるのか、ルカレは相変わらず、読者に対して諂うことをしない。いや、
それどころか無愛想で残酷でもある。はらはらしながらページをめくらせながら、ハッピーエンドを用意はしてくれない。だが、いつまでも心に
残る読後感を読者に与える。
ルカレの作品は、決して読み急いではならない。分かりづらく思えば、ページを戻ってもう一度読んで一言一句読み落とさないことが大事だと
いつも思う。すると最後に、ああ、この作品は本当に読んで良かったなと思わせてくれる。欧州では彼の作品は常にベストセラーになる(残念な
がら日本ではそうではないと思う)。それは欧州の読者がこの「20世紀後半の最も偉大な作家」が常に読者に読んだことを後悔させないこと
を、よく知っているからであろう。そして私もそれがよく分かっている一人だと自負している。
2015年2月16日に日本でレビュー済み
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訳文が日本語としてこなれておらず、読み続ける気力が無くなってしまった。
ベスト1000レビュアー
海峡を制するイギリス領ジブラルタルで決行されたある秘密作戦。突如参加を命じられた外務・英連邦省職員「ポール」は作戦の成功を聞かされ、栄誉を得て帰還する。作戦の存在そのものが国の秘密事項とされた。
一方、若いキャリア外交官トビーは、大臣を操り作戦を企画・主導したアメリカ民間軍事会社の影に気づき、職務規定に反しある行動に出る。
3年の後に作戦の真の結果と、それがもたらした悲劇を知らされた「彼」とトビーは、果敢に真実に近づこうとするが……。
・立ちはだかるは機密の壁。なによりグローバリゼーションのもたらした国民国家の変質、すなわち、国民よりも多国籍企業に奉仕する民主主義政府の姿は不気味ですらある。
・他人事ではない。2014年より施行された秘密保護法により、この日本においても外務・防衛に関する「繊細な真実」は分厚いカーテンの向こうに隔離され、「主権」を有するはずの国民から、知る権利は剥奪されたのだ。。。
・民主主義の敵。真山仁さんによる文庫版の解説は、グローバリゼーションと並ぶ、もう一つの内なる敵の存在に気付かせてくれた。
ラスト付近の、黙って涙を呑む「彼」の描写には、思わず涙した。
一個人が国家の巨大な壁に対峙するには勇気だけでは不足。高尚な正義を貫くためには、人生のすべてを闇の中へ投げ出す覚悟が必要ってことか。
一方、若いキャリア外交官トビーは、大臣を操り作戦を企画・主導したアメリカ民間軍事会社の影に気づき、職務規定に反しある行動に出る。
3年の後に作戦の真の結果と、それがもたらした悲劇を知らされた「彼」とトビーは、果敢に真実に近づこうとするが……。
・立ちはだかるは機密の壁。なによりグローバリゼーションのもたらした国民国家の変質、すなわち、国民よりも多国籍企業に奉仕する民主主義政府の姿は不気味ですらある。
・他人事ではない。2014年より施行された秘密保護法により、この日本においても外務・防衛に関する「繊細な真実」は分厚いカーテンの向こうに隔離され、「主権」を有するはずの国民から、知る権利は剥奪されたのだ。。。
・民主主義の敵。真山仁さんによる文庫版の解説は、グローバリゼーションと並ぶ、もう一つの内なる敵の存在に気付かせてくれた。
ラスト付近の、黙って涙を呑む「彼」の描写には、思わず涙した。
一個人が国家の巨大な壁に対峙するには勇気だけでは不足。高尚な正義を貫くためには、人生のすべてを闇の中へ投げ出す覚悟が必要ってことか。






