最近、劉慈欣の「三体Ⅱ」を読み、その壮大な設定に、やっぱりSFは面白いなとあらためて思い、何か面白いSF小説がないかと思い、そうだ小松左京がいるじゃないかと思い当たり本書にたどり着きました。
小松左京といえば「日本沈没」「復活の日」という二大傑作に悶絶するほど感激したもので、つい最近鑑賞した、丹波哲郎が総理大臣として出演している1970年代の映画版「日本沈没」もなかなかの良作でしたので、ここはやはり小松左京だろう、ということでこれまで未読であった本書にたどり着いた次第です。
果たして本書も、友人が殺人予告の後、謎の殺され方をするというミニマムなスタートながら、壮大な展開を見せてくれます。
様々な目標を達成し、絶頂を迎えているかのような人類。
そんななか「人類は完全ではない」ということをテーマに議論する学生たち。
そんな学生らが巻き込まれる、人類そのものの存在を問う出来事。
「がむしゃらに進み、進んでいる間は自己本位で、周囲を考えない。叡智が現れるのはその進み方が少し鈍ってからだが、それが現れるまでに、いくつもの取り返しのつかない犠牲を生み出してしまう。それどころか、技術の進歩に追いつけず、そのほんの少しの叡智でさえ欠如しているのではないか」
人類はこのまま発展していくことができるのか。
それとも新たな存在に未来を継ぐほうが幸福なのだろうか。
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継ぐのは誰か? (ハルキ文庫) 文庫 – 1998/2/1
- 本の長さ363ページ
- 言語日本語
- 出版社角川春樹事務所
- 発売日1998/2/1
- ISBN-104894563819
- ISBN-13978-4894563810
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
「チャーリイを殺す」―ヴァージニア大学都市のサバティカル・クラスの学生達に送られてきたこのメッセージは、単なる殺人予告ではなく、“人類への挑戦”だった!人類の科学技術を超えた手段で攻撃を仕掛けてくる“何者か”を追って、舞台はアマゾンへと移るのだが…。人類は果たして地球の“最終王朝”なのか、それとも“後継者”が現れてくるのか。
登録情報
- 出版社 : 角川春樹事務所 (1998/2/1)
- 発売日 : 1998/2/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 363ページ
- ISBN-10 : 4894563819
- ISBN-13 : 978-4894563810
- Amazon 売れ筋ランキング: - 278,495位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 475位ハルキ文庫
- - 2,584位SF・ホラー・ファンタジー (本)
- - 9,316位日本文学
- カスタマーレビュー:
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著者について
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1931年大阪生まれ。京都大学文学部卒業。星新一、筒井康隆とともに「御三家」と呼ばれる、日本を代表するSF作家(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 小松左京セレクション1 宇宙漂流 (ISBN-13: 978-4591118603)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
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4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2016年6月26日に日本でレビュー済み
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携帯電話使っていたり、ペーパーレス化で電子化したデータを印刷し直して読むとか、
情報検索が簡単に出来るとか想像力のすばらしさ。
今で言うクラウドコンピューティングのメリットとデメリットが犯人の能力の決め手になっていたりね。
読後に解説を読んだら同様な事が詳細に書かれていて、今回は解説から読まねくて良かったよ。
小松左京も再読しようかな。
情報検索が簡単に出来るとか想像力のすばらしさ。
今で言うクラウドコンピューティングのメリットとデメリットが犯人の能力の決め手になっていたりね。
読後に解説を読んだら同様な事が詳細に書かれていて、今回は解説から読まねくて良かったよ。
小松左京も再読しようかな。
ベスト500レビュアー
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40年前以上に書かれた作品だが、作者の文明・科学に対する先見性及び洞察力がヒシヒシと感じられる秀作。冒頭で、主人公が属するサバティカル・クラス内で「人類は完全ではない」と言う議論が交わされるが、それが示す通り、人類が築き上げた文明及びそれを支える科学についての警句を縦横無尽に語った書。今日のネットワーク社会及びそれが孕む危険性、分子生物学を用いた進化論の研究等を予見している辺り凄いと思う。特に、争いが絶えない人類の愚かさへの批判・嘆きが作者の信条を良く表している。だが結末は、それでも作者が人類への希望を捨てていない事の証左であろう。これが読む者に救いを与えている。
ただし物語の体裁は、主人公の同僚に対する殺人予告から始まり、それが実行不可能な形で実現され、その謎を追求して行く内に更に大きな謎に突き当たり......という風に、ミステリ掛かったSF小説として純粋に楽しめる形式となっている。文明論を語りながら決して無味乾燥に陥らない点が作者の力量であろう。
実は、金子邦彦氏「カオスの紡ぐ夢の中で」の中で引用されている事をキッカケに本書を手に採ったのだが、本書の解説を金子氏が担当しているという入れ子構造には少し驚いた。金子氏の文脈で考えると、主人公の同僚は分子生物学を基にした「複雑系」のフレームワークで進化論を研究していた様に映った。両氏の関わりの深さと共に作者の先見性を改めて感じた。
ただし物語の体裁は、主人公の同僚に対する殺人予告から始まり、それが実行不可能な形で実現され、その謎を追求して行く内に更に大きな謎に突き当たり......という風に、ミステリ掛かったSF小説として純粋に楽しめる形式となっている。文明論を語りながら決して無味乾燥に陥らない点が作者の力量であろう。
実は、金子邦彦氏「カオスの紡ぐ夢の中で」の中で引用されている事をキッカケに本書を手に採ったのだが、本書の解説を金子氏が担当しているという入れ子構造には少し驚いた。金子氏の文脈で考えると、主人公の同僚は分子生物学を基にした「複雑系」のフレームワークで進化論を研究していた様に映った。両氏の関わりの深さと共に作者の先見性を改めて感じた。







