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絶滅危惧種ビジネス:量産される高級観賞魚「アロワナ」の闇 単行本 – 2018/1/18

5つ星のうち 4.0 1 件のカスタマーレビュー

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商品の説明

メディア掲載レビューほか

アロワナ1匹3000万円! 絶滅危惧種ビジネスの実態とは

かれこれ五年ほど前、絶滅危惧種オランウータンに関する取材でマレーシアのペナン付近を訪ねた時のこと。車窓から見える水田の景色が途切れ、人工的な「池」が連なり始めると、ガイドが「ここにも絶滅危惧種がいる」と教えてくれた。希少なアロワナを育てているという。有刺鉄線で囲まれたものものしい雰囲気について「非常に高価だから」と説明されたが、その時はピンとこなかった。

東南アジア、アマゾン流域の国々を中心に十五カ国を、アロワナを求めて旅をした著者がまとめた本書を読んで、やっと合点がいった。アロワナは野生での絶滅が危惧されるものの、養殖個体が流通し高額で取引される。一匹三千万円にもなることがあり、盗難はもちろん、時にマフィアによる誘拐や殺人事件まで起きる。まさにアロワナ・バブルだ。

著者はシンガポールのアクアラマ(観賞魚国際コンテスト)に参加するなど、比較的マイルドなところからアロワナの世界へと踏み込むが、その背後には矛盾と皮肉に満ちた現実が横たわる。国際自然保護連合のレッドリストに登録されたことが裏目に出て、「珍しい魚」としてのイメージが確立して市場が生まれたこと、今も野生個体の違法売買などが絶えないことなど、暗澹たる事実が描き出される。

そんな中、著者は、野生のアロワナを見たいという奇妙な情熱にとらわれる。アロワナをめぐる闇を垣間見て、「無垢な野生」に救いを求める心理があったのではないかと想像する。

しかし、生息地は、違法捕獲、密輸などの現場でもある。数々の危険を顧みず、インドネシアの首狩り族の村やら、内戦で不安定なミャンマーの立ち入り禁止区域やらを訪ねても、野生のものには出会えない。

結局、アマゾン川の支流で思いを遂げるのだが、その時の感慨は「ただの魚」だった。それを確認するためにこれだけの旅を要したわけで、絶滅危惧種ビジネスの「呪い」はかくも深い。

評者:川端 裕人

(週刊文春 2018年2月22日号掲載)

内容紹介

【書評掲載】
◎朝日新聞で紹介されました! 2018年2月25日掲載
◎東京新聞、中日新聞で紹介されました! 2018年3月4日掲載
◎日本経済新聞で紹介されました! 2018年3月17日掲載
◎週刊文春「今週の必読」で紹介されました! (評者 川端裕人氏)2018年2月22日号掲載
◎ZAITENで紹介されました! 2018年3月号掲載


■■■■■■「量産される絶滅危惧種」の実態に命がけで迫ったノンフィクション! ■■■■■■


ワシントン条約の附随書Iで「絶滅危惧種」と認定され、
国際取引が禁止されているアジアアロワナ、別名「龍魚(ドラゴンフィッシュ)」――。
禁じられるほど欲しくなるのはなぜか?
価値のパラドックスと自然保護の深い闇を暴く、衝撃のルポルタージュ!

アジアアロワナの希少種は重装備の警備車両で輸送され、3000万円もの高値で取引される。日本を抜いて最大市場となった中国では、上昇志向のシンボルとなり、幸運のアロワナを信じる富裕層が購入。なかでも好まれる赤いアロワナ「スーパーレッド」は魚のフェラーリとも言われる。いっぽうで「石油やダイヤはもう古い、アロワナはいま最も効率の良い取引」とされ、フィッシュ・マフィアによる誘拐や殺人事件も後を絶たない。日本人バイヤーを誘拐し身代金を要求する事件も発生した。なぜアロワナは、これほどにまで人々を熱狂させるのか。はたして、絶滅危惧種アロワナは、貴重な伝説の魚か、大量生産された商品か、それとも危険な外来種なのか?


★2017年度 米国科学ライター協会 社会科学ジャーナリズム賞 受賞作
★2017年度 ペン/E・O・ウィルソン科学出版賞 最終候補作
★アンドリュー・カーネギー優秀賞候補作
★ライブラリー・ジャーナル誌が選ぶ2016年ベストサイエンスブック


著者は3年半かけて世界15カ国の「現場」をめぐり、この矛盾に満ちた魚の謎を追いかける。熱狂的なコレクターや新種ハンター、そして世界屈指の探検家ハイコ・ブレハや日本の観賞魚トップシェア会社の創業者との出会いも。その目で野生のアロワナの実態を確かめるべく、ボルネオ奥地や立ち入り制限されたミャンマーの交戦地帯、そして武装した麻薬密売者が跋扈するゲリラの拠点コロンビア領アマゾンへ、ハイコ・ブレハとともに足を踏み入れる。ワシントン条約の杜撰さをも暴き、命がけで確かめた真実とは。

石炭王が作ったアルビノだけの私設動物園や、オリーブの代わりに子羊の目玉を入れたマティーニやタランチュラのてんぷらが供される「探検家クラブ」のパーティなど、知られざる世界も覗き見ることができるスリリングな弩級ノンフィクション!

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登録情報

  • 単行本: 336ページ
  • 出版社: 原書房 (2018/1/18)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4562054662
  • ISBN-13: 978-4562054664
  • 発売日: 2018/1/18
  • 梱包サイズ: 19.2 x 13 x 2.6 cm
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2018年4月30日
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