私は健康(天然素材)住宅や健康全般(予防)に関する仕事をしている。
だから食品や栄養学に興味があり、牛乳が日本人の身体に合わないということは知っていた。
乳糖不耐性といい、日本人は欧米人と比べて乳糖の分解酵素が非常に少ないということ。
しかし、著者が膨大なデータを示しながら力説する牛乳の健康被害とはそんな単純なことではなかった。
自然界の動物は、出産後でなければ乳は出ないはずである。
そして離乳期まで、メスはオスを受け入れず次の妊娠をすることはない。
しかし、現代の酪農(乳牛)は、人口受精により、メスを出産後およそ3ヶ月で強制的に妊娠させる。
子牛も生後13ヶ月くらいで妊娠させられる。
つまり、妊娠牛から乳を搾り続けることを可能にした。
まるでミルク製造マシンのようなものだ。
これにより非妊娠牛に比べ、女性ホルモン30倍の牛乳が市場に出まわることになる。
その生産量も半端ではない。
一頭の妊娠牛から20リットル/日毎~50リットル/日毎も搾りとることを可能にしたという。
(放牧飼育の乳牛であれば5リットル/日毎くらいが普通)
女性ホルモン30倍(その他化学物質が数百種類入っている)の牛乳によって、女性は乳癌、男性は前立腺癌が急増し、不妊症(精子の減少、排卵の異常)の大きな原因にもなっているらしい。
妊活中の夫婦が牛乳を飲んでいたら、ピルを飲みながら不妊治療しているようなものだという。
これまで、牛乳は栄養の王様と信じられてきたが、その神話は崩壊している。
しかし、この事実を知っている国民がどれだけいるのだろうか?
ただ、常識を覆し国民に理解と改善をもとめるのは難しいだろう。
なぜなら健康に関する情報は行政(厚生労働省)がいち早く知らせてくれると信じている国民が多いからだ。
私は自分の働く業界(建築業界)でも、そんなことは絶対にありえないことを知っている。
建築と同様に食品、製薬、医療に至るまで産業はすべてがビジネスであり利潤追求が最優先である。
そして利権という大人の事情がつきまとう。
真実が知られては困る人(組織)、都合の悪い人が必ずいる。
支配する側は、自分に都合の悪い情報を隠蔽してしまうだろう。
自分や大切な家族の健康を守るために必要な情報は、向こうからはやってこない。
自から収集しなければ知ることはできないのである。
著者は騙されやすい日本人の未来に警鐘を鳴らすとともに日本再興の道筋も示している。
全国民に一読をお薦めしたい。
[※本書の秀逸な内容は☆五つ。ただ「牛乳の真実」がメインテーマなはずなのに表紙(題名とサブタイトル)に全く書かれていないのがもったいない。
編集担当者には、もっとこの本を売る工夫をして欲しかった。それで☆4つとさせて頂いた。]
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