浅学なもので、著者のことを知りませんでした。「鬼畜の家」を読んでいましたが、犯罪に関するルポを大量に読み漁っていたので、誰が書いたか本なのかということは気にしませんでした。
「絶望の底ーー」は凄い。単なる興味本位ではなく、気になる、知りたい、でも安易に触れてはならない、というテーマばかりです。真摯な取材、文章の技術、そして著者自身が深く考え、感じ入り綴っている、宝物のような本だと思いました。他の著作も続けて読んでいくつもりです。
良書に出会えてよかったと思います。
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絶望の底で夢を見る (徳間文庫) 文庫 – 2018/4/6
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過酷な運命を背負わされたとき、人が最後に渇望するものとは何か? HIVに感染した夫婦が葛藤の末に下した苦渋の決断とは。自ら命を絶つことを選んだ者が、樹海の中で最期に求めるもの。子を亡くした両親が、来世で幸せになってほしいと祈りを込めた絵馬。どこまでも鋭く、深く、そして優しく人間を見つめてきた著者だからこそ描ける、衝撃と感涙の短篇ドキュメンタリー集。(『東京千夜』改題)
- 本の長さ301ページ
- 言語日本語
- 出版社徳間書店
- 発売日2018/4/6
- ISBN-104198943265
- ISBN-13978-4198943264
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
過酷な運命を背負わされたとき、人が最後に渇望するものとは何か?HIVに感染した夫婦が葛藤の末に下した苦渋の決断とは。自ら命を絶つことを選んだ者が、樹海の中で最期に求めるもの。子を亡くした両親が、来世で幸せになってほしいと祈りを込めた絵馬。どこまでも鋭く、深く、そして優しく人間を見つめてきた著者だからこそ描ける、衝撃と感涙の短篇ドキュメンタリー。
著者について
1977年、東京生まれ。著書に、アジア諸国の障害者や物乞いを追った『物乞う仏陀』、イスラームの性や売春を描いた『神の棄てた裸体』、世界の貧困層を豊富な写真と図で解説した『絶対貧困』、スラムや路上生活者のむきだしの姿を描いた写真エッセイ集『地を這う祈り』、釜石市の遺体安置所における極限状態に迫ったルポ『遺体』、被災地で刻み込まれた忘れられない光景を綴った『津波の墓標』など多数。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
石井/光太
1977年、東京都生まれ。国内外の貧困、医療、戦争、災害、事件などをテーマに執筆。著書に写真エッセー集、ルポの他、小説もある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1977年、東京都生まれ。国内外の貧困、医療、戦争、災害、事件などをテーマに執筆。著書に写真エッセー集、ルポの他、小説もある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 徳間書店 (2018/4/6)
- 発売日 : 2018/4/6
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 301ページ
- ISBN-10 : 4198943265
- ISBN-13 : 978-4198943264
- Amazon 売れ筋ランキング: - 220,951位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 994位徳間文庫
- - 23,114位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
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2022年3月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者が過去に接した人たちの実話。
男性女性と両方の性を持つ「戸籍上は男性」の話と、若い頃に事故に遭ったため、下半身を失った女性の話が切なくて何とも言えない気持ちになった。
このレビューで何人も指摘しておられますが、彼らの「その後」はありません。
今、彼らがどのように生きているのは分かりません。だから「本」として不完全燃焼かもしれません。
でも私は私の人生を振り返ったとき、似たような人たちがいるのです。
「助けたい」「彼らの役に立てたら」と中途半端な善意で助けようとして、結局私では何もできなかった。そういうことが過去にあった。
だから、ある意味、この本はリアルだと思った。
人が人を助けるなんて中々難しい。このままだと共倒れになってしまう、自分も絶望に落ちてしまうとわかったら、その人を切り離してしまう、疎遠にしてしまう。
私が途中で見捨ててしまった人たちのことを思い出してしまった。
男性女性と両方の性を持つ「戸籍上は男性」の話と、若い頃に事故に遭ったため、下半身を失った女性の話が切なくて何とも言えない気持ちになった。
このレビューで何人も指摘しておられますが、彼らの「その後」はありません。
今、彼らがどのように生きているのは分かりません。だから「本」として不完全燃焼かもしれません。
でも私は私の人生を振り返ったとき、似たような人たちがいるのです。
「助けたい」「彼らの役に立てたら」と中途半端な善意で助けようとして、結局私では何もできなかった。そういうことが過去にあった。
だから、ある意味、この本はリアルだと思った。
人が人を助けるなんて中々難しい。このままだと共倒れになってしまう、自分も絶望に落ちてしまうとわかったら、その人を切り離してしまう、疎遠にしてしまう。
私が途中で見捨ててしまった人たちのことを思い出してしまった。
2020年11月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
石井光太さんの著書はいくつか拝見させていただいてます。この絶望の底で夢を見るという作品は必ずしも、結末が描かれていたりする訳ではない話もあります。しかし、その終わり方をすることで、この話は実際に起こった出来事であり、現実なのだと象徴させられます。現実は物語や創作物の様にハッピーエンド、バッドエンドと白黒つけられるものでないのです。結末のない物語に読者自身が思いを馳せる、そんな読み方を受け入れられる人にとてもオススメです。