阪神大震災時に作者が負った心の傷がこの本の中に書かれていると思います。読んでいて私であればこのような体験は決して他の人には話せないもので、ずっと心の中に封印して見てみぬふりをして過ごして風化していく?癒えていくのを待つと思います。震災から20年、湊さんの心の中でやっと文章として書けるところまで傷は癒えたのかもしれません。しかし自分の傷をさらけ出す、自らの身を削るように文章を書く作家としての湊さんの凄さにとても胸を打たれました。私にとってとても素晴らしい本です。
震災から20年以上立ちましたが、読んでいる途中で、◯◯さんの事が書かれていると気づいたときには大きな感動とともに、彼の笑顔や話しぶりと共に、ご兄弟の寂しげな表情が蘇ってきました。素晴らしい本を下さった湊さんにとても感謝しています。
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