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経済学は人びとを幸福にできるか 単行本 – 2013/10/25

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商品の説明

内容紹介

2003年刊の底本『経済学と人間の心』(四六版上製)の新装版。
著者は市場メカニズムや効率性の重視に偏った考え方を批判し、人間の尊厳や自由を大切にした経済社会の構築を訴えてきました。
実際、2000年代後半のリーマン・ショックや世界経済危機を経て、「人間が中心の経済」という思想はますます輝きを増しています。同時に、幸福な経済社会を作るうえで、経済学がどのような役割を果たせるかという議論が巻き起こっています。
新装版では底本の構成をガラリと変え、未公開の講演録2本を追加しました。さらにジャーナリストの池上彰氏が「『人間のための経済学』を追究する学者・宇沢弘文」と題して、解説を加えています。
ノーベル経済学賞候補と言われた世界的な知の巨人・宇沢弘文氏が、温かい言葉でその思想を語った、珠玉のエッセイ集です。

著者について

宇沢 弘文(ウザワ ヒロフミ)
東京大学名誉教授。日本学士院会員。1928年生まれ。東京大学理学部数学科卒業、同大学院に進み、特別研究生。1956年スタンフォード大学に移り、同大学経済学部助教授、後にシカゴ大学教授。1969年東京大学経済学部教授。1997年文化勲章受章。成田空港問題、都市問題、地球温暖化問題にも取り組む。

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登録情報

  • 単行本: 273ページ
  • 出版社: 東洋経済新報社 (2013/10/25)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4492314423
  • ISBN-13: 978-4492314425
  • 発売日: 2013/10/25
  • 商品パッケージの寸法: 18.6 x 13.2 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8 37件のカスタマーレビュー
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カスタマーレビュー

トップカスタマーレビュー

投稿者 hiroshi トップ500レビュアーVINE メンバー 投稿日 2014/1/7
形式: 単行本
本書は、宇沢弘文氏の以前の著作「経済学と人間の心」に最近の講演を加えて新装版として出版されたものです。宇沢氏は、スタンフォード大、カリフォルニア大、ハーヴァード大、東京大学で教授を勤め、文化勲章を受章し、ノーベル賞候補と言われたわが国を代表する経済学者です。収録された20本の論究、エッセイ、講演録を通して宇沢氏の経済学説や彼の思想のあらましを知ることが出来ます。宇沢氏と言えば「社会的共通資本」論が有名ですが、本書はその理論の成り立ちを明らかにすると共に自らの半生を語っています。

宇沢氏は東大で数学を専攻しますが、川上肇の「貧困物語」を読んで感動し、経済学に進路を変更しました。また、一高時代に軍部の弾圧、およびアメリカでベトナム反戦運動を体験したことから反権力、リベラルの思想を奉じ、弱い民衆の立場に立脚した経済学を追求する道を選びました。シカゴ大学の同僚教授であったミルトン・フリードマンの唱える「企業の自由をとことんまで追求してできるだけ儲ける機会をつくり出す」市場原理主義には強く異議を唱えました。ベトナム反戦活動によって優秀な教師や学生が大学から追放されたり、研究を続けられなくなったりしたことに宇沢氏は深く悲しみ、傷つき、結局アメリカを去り日本へ戻ることになります。その後、ふたたび人間の心を大切にする経済学の研究に打ち込みました。

宇沢氏
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形式: 単行本
 他のいくつかの先著の引用でできているようで、読んだことのある文章が多かったです。更にこの本の中での重複もかなりあります。

小生の印象に残った点は以下です。
・東大駒場の1号館は、軍の師団司令部だった。
・東大駒場寮は、元一高の寮。一高は全寮制で、退寮は退学を意味した。リベラルの拠点として軍に潰されかけたが、教授たちが各寮に住み込む条件で、難を逃れた。ただし、最近、電気/ガスを停められたり、重機で壊されるなどして、廃寮になり、「ただきれいなだけ」の建物群に変わった。日本の"大学"は建物だけ。新しい建物には新しいアイデアは宿らない。
・ベルギーでは、フランス語とフレミッシュ語の争いで、欧州最古の大学の1つでもあるルーヴァン大の教授らが、新しい大学町を南部に創った。鉄道駅から町中に歩いて行け、ゾーンには分けず、道は自動車用にせず、多様性を重視した、大学と街とが一体となった、文化の街になった。日本は、同時代に周回遅れのル・コルビジェ型で筑波学園都市を作り、自動車無しには生活できない寒々とした失敗都市になった。
・丸山眞男氏は、大学紛争の際、リベラル・アーツの駒場(教養学部)を大学として残し、法学部/経済学部/工学部等は専門学校化し、後者の教授は教諭化することを提案した。しかし、この案は日の目をみず、その後は文部
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形式: Kindle版 Amazonで購入
社会を癒す医者となるために数学を捨てて経済学を求め、象牙の塔の名誉よりも実社会での働きに重きをおいた宇沢弘文の人と思想を知る絶好の一冊。経済学の専門用語を離れた社会批判には、経済学に心を求め続けた宇沢弘文の、深い悲しみがどこか漂う。ヴェトナム戦争に傷ついたアメリカの若者たちを回顧する第5章、若き友人たちを巻き込んだヴェトナム戦争、はそうした若者たちを救えなかった自分の無力さについての、懺悔のようでさえある。第6章、レオン・フェスティンガーを偲ぶ、で、語られる大江健三郎と安倍公房から受けた感動のことなとを読むと、そのような感受性で多くの傷を受けながら、現実社会の困難に立ち向かったその勇気の大きさを、あらためて思う。
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形式: 単行本
経済についての専門的知識はまったくありません。
でも自分の住んでいる世界はその経済に依っているところが大きいと思う。
経済のことを専門のする人による新聞記事や、もしくは経済に関連するニュースを見ても
自分は蚊帳の外にいるような気がします。

だから専門に勉強している人たちにとっての感想とは違うものかもしれません。
私は、亡くなられた経済学の巨人とは、何を考えていた人だったのだろう・・・
と手に取りました。

平易な語り口のおかげで、お話に耳を傾けるような思いで読み進められました。
学のない者が今自分の置かれている社会システムを外側から見ようとしたら、
その方法とはさまざまな他者の視点を借りることだと思っているので、
広い視野を持った著者の、指針を立てる支えとなった複数の書物(古典)が紹介されていたことも、
嬉しいものでした。
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