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経済危機のルーツ Kindle版
この40年の変化のうち特に大きいのは、冷戦の終結、1990年代に起きたIT革命と金融革命、中国の工業化だといえよう。それらを経て、世界経済は資本や人的資源がグローバルに移動する時代を迎えた。
その中で日本は、IT革命・金融革命という変化に抵抗し、モノづくりにこだわり続けてきた。日本は製造業が生み出したモノの輸出はしているが、カネとヒトのグローバルな移動という観点からすると、未だに鎖国状態にある。40年間に起きた世界の構造変化に対応できていないのだ。
「2007年からの金融・経済危機は企業と産業の、そして国家の、壮大な選別過程だった。アメリカは危機を通り抜けて強くなったように見える。日本がこれから探求すべきは、脱工業化社会への道筋だ」と著者は強調している。
本書は、2010年4月に東洋経済新報社より刊行された『経済危機のルーツ』を電子書籍化したものです。
- 言語日本語
- 出版社東洋経済新報社
- 発売日2010/4/22
- ファイルサイズ2875 KB
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
著者について
1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業。64年大蔵省入省。72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授(先端経済工学研究センター長)、スタンフォード大学客員教授などを経て、2005年より早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。
主要著書 『情報の経済理論』(東洋経済新報社、1974年、日経・経済図書文化賞)、『財政危機の構造』(東洋経済新報社、1980年、サントリー学芸賞)、『土地の経済学』(日本経済新聞社、1989年、東京海上各務財団優秀図書賞、日本不動産学会賞)、『バブルの経済学』(日本経済新聞社、1992年、吉野作造賞)、『野口悠紀雄の 「超」経済脳で考える』(東洋経済新報社、2007年)、『戦後日本経済史』(新潮社、2008年)、『金融危機の本質は何か』(東洋経済新報社、2009年)、『未曾有の経済危機 克服の処方箋』(ダイヤモンド社、2009年)
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業。64年大蔵省入省。72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授(先端経済工学研究センター長)、スタンフォード大学客員教授などを経て、2005年より早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。主要著書『情報の経済理論』(東洋経済新報社、1974年、日経・経済図書文化賞)、『財政危機の構造』(東洋経済新報社、1980年、サントリー学芸賞)、『土地の経済学』(日本経済新聞社、1989年、東京海上各務財団優秀図書賞、日本不動産学会賞)、『バブルの経済学』(日本経済新聞社、1992年、吉野作造賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B009RM4SE6
- 出版社 : 東洋経済新報社 (2010/4/22)
- 発売日 : 2010/4/22
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 2875 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 366ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 254,744位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
- - 30,836位ビジネス・経済 (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
著者について

野口悠紀雄(のぐち・ゆきお)
1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業、64年大蔵省入省、72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。
一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授などを経て、2005年4月より早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。
〈主要著書〉
『情報の経済理論』(東洋経済新報社、1974年、日経経済図書文化賞)、『財政危機の構造』(東洋経済新報社、1980年、サントリー学芸賞)、『土地の経済学』(日本経済新聞社、1989年、東京海上各務財団優秀図書賞、不動産学会賞)、『バブルの経済学』(日本経済新聞社、1992年、吉野作造賞)、『1940年体制(新版)』(東洋経済新報社、2002年)、『資本開国論』(ダイヤモンド社、2007年)、『世界経済危機 日本の罪と罰』(ダイヤモンド社、2008年)、『未曾有の経済危機 克服の処方箋』(ダイヤモンド社、2009年)、『経済危機のルーツ』(東洋経済新報社、2010年)、『世界経済が回復するなか、なぜ日本だけが取り残されるのか』(ダイヤモンド社、2010年)等多数。
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カスタマーレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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さまざまなメディアから情報を日々入手することができますが、
もっと大きな視点で、おおきな歴史の動きの中でわれわれはどういう
位置にあるかという情報についてはなかなか触れる機会がありません。
メディアも企業ですから、”売れる”記事しか書かないし、報道しない
からです。
(記者の方に聞くと、”売れる”というのは、読者に共感を得られる記事
だそうです。あまりに景気のいい企業の記事はやっかみで読まれないし、
一方であまりに景気の悪い話もうれない、したがって、事実よりも平均水準
にもっとも近い視点で共感される記事が優先されるとのこと)
この本は経済の歴史上起こったことの分析結果を元に、日本がおかれて
いる状況と、これからなすべきことの方向性を与えてくれます。
著者のような学者は、一般人にはなかなか分析できないこうしたマクロな
視点で付加価値をつけるのだなあということを示すいい例だと思います。
タイトルにあるグーグルやIT戦略について詳しく触れている部分は少ない
ですが、専門の金融分野については非常に明確な主張があり、とても
参考になります。
”このままでは日本のものづくりが負けてしまう、
だから負けないようにもっとものづくりを”
というような近視眼的で、戦略性のないかけ声だけの主張に対する反論や、
リーマンショックでさらに強まった金融アレルギーに対する反論を、
国際分業や国家の発展プロセスという視点から解説しています。
日本の立ち位置を大きな視点で捉えるうえでとてもいい本だと思います。
しかし世界は彼ら中心で回っていない、どんどん儲からなくなり。無理やりな円安も続くわけもない、そうなると製造業は国外に移転するらしい、しょうがないと思う。20年遅いくらいだ。本社機能も移転するべきだし、本社も英語がしゃべれないような社員は追い出して外国人を雇うべきだ、社長も取締役も外国人になって最後はどっかと合併して社名も消えて外国の会社になってしまうだろう。
世界で競争する以上、有利な土俵に乗っていかなければならず。日本にいることがメリットでは無くなればそうする必要もあるだろう。会社は資本のものであり資本に国籍もくそもない、遅かれ早かれそうなっていくだろうとおもう。
この本を読んでいて、今までの私たちと企業の関係は変わっていくと確信した。日本の象徴である製造業との別れは間違いない。次はどうすればよいのかやってみるしかない。
雇用の流動化と既得権の打破は焦眉の急だ。大企業の社員と我々の間には倍近い生涯年収の差がある。大きなところに一度入社すれば安泰なのが日本社会、社会に出た瞬間に勝負あり、それが崩れてもう一回横一線で競争できる社会をもう一度作れば良い。食って行く方法はそれぞれが考えればよい。結局それしかないでしょと読みながら思った。
好まないが、本書は違う。2008年10月以降の
連載をまとめてはいるが、
1970年代以降の見事な世界経済/日本経済論になっている。
そのなかでの著者の問題意識は日本経済はこれからどう生き抜くのか
というものである。
個別の議論には違和感を覚える部分もあるが、
著者はあえて通説にチャレンジしているので論争的であることは
むしろプラスである。例えば、副題の「モノづくりはグーグルと
ウォール街に負けたのか」等々である。
本書を通読することによって、改めて経済の歴史を
学ぶ重要性を再認識できるので、経済学を学び始めたばかりの
学生にとっても最良の教科書となり得る。とにかく、1970年代
以降の経済を一本の筋で描き切った類書がないのだから
余計に本書の価値は高まる。
巻末で、「日本人は謙虚さと率直さを失った・・・とくに
重要なのは韓国に学ぶことである」という指摘がある。
海外への留学生数が日本人は激減し、韓国ではなお増えて
いる現状を憂い、教育投資=人材投資の重要性を訴えて
おられることには深い共感を覚えた。
アイルランドは実質国家破産
アメリカは国債デフォルト寸前
英国に至っては首都全域で暴動勃発!
移民の受入と、一握りの富裕層に冨が集中する脱工業化社会とやらの
行き着いたとどのつまりがこの状況。
IT革命・金融革命とやらは、確かに一部の起業家と投機会社の高年収者には
幸せを運んできたが、大多数の普通の人々にとって幸せな社会をもたらすか
どうか考え直す時期じゃないのか?