同年代の自分にとっても興味深い内容だ。
オリンピックを幼少で過ごしテレビを他人の家に見に行った時代がなつかしい。
当時の東海銀行そしてUFJ銀行へと合併したモデル銀行を中心に一繊維企業との長年の確執を銀行員対後の経営者が織りなす壮大なドラマである。
この二人は奇しくも同じ生年月日、友人として過ごした幼少期から因縁の付き合いだった。
一時は銀行員である柳本治夫の性格に憤慨しながら読み投げ出そうかと思いながらも我慢したくらいだ。
会社員森沢康平は柳本の呪縛に耐えながら仕事に打ち込むことに憤りをも感じた。
二人は後年従弟であることが判明するがかろうじて絆で支え合っていた。
読者の怒りを鎮めてくれる作品になった。
一般文学通算1227作品目の感想。2014/06/16 19:45
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