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組織の思考が止まるとき ‐「法令遵守」から「ルールの創造」へ 単行本 – 2011/2/26

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商品の説明

内容紹介

混迷の日本へ放つ、著者初の再生提言!
「正義の組織・検察」で起きた証拠改竄事件を入口に、日本の危機を象徴する20を超える企業・官公庁のクライシス(危機)の現場を徹底検証。浮かび上がる日本社会混乱の本質。
我々日本人に根づく「法令遵守」の姿勢を乗り越え、すべての組織が活力を取り戻すための「ルールの創造」という新たな方法論とは?
危機的状況の今こそ、日本におけるすべての人と組織が試されている。

多数の企業・官公庁の顧問を務め、組織における不祥事の最前線の現場に関わり続ける著者による、日本社会論の決定版!五年間の活動の集大成にして、渾身の書き下ろし。

◎検察組織における問題の本質を徹底解明、「検察再生」への道筋を初めて本格的に提示!
◎八百長相撲、トヨタプリウスリコール問題、医科大学における「患者中心でない」医療、メディアバッシング、原子力発電所点検漏れ、証券市場をめぐるルールの混乱・・・あらゆる組織のクライシス(危機)の現場を検証。従来のメディアの情報とはまったく異なる、「日本社会の真の姿・本質・未来」が見えてくる!
◎「検察は企業に学べ」!?急激な社会の環境変化に適応し続けるために、すべての組織はどう変わっていけばよいのか。日本の「組織をみる眼」があなたのものに。
◎すべての組織が本来の力を取り戻すための、「思考の原則」を提示。

内容(「BOOK」データベースより)

前代未聞の検察不祥事を入り口に、20を越える企業・官公庁のクライシス(危機)の現場を徹底的に検証することを通して浮かび上がる、日本混乱の本質。我々日本人に根づく「法令遵守」の姿勢を乗り越え、すべての組織が活力をとり戻すための「ルールの創造」とは。国の未来を切りひらく―コンプライアンス問題の第一人者として、日本における「法令と社会の実態の乖離」を指摘し続けてきた著者が示す、日本再生への道筋。

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登録情報

  • 単行本: 288ページ
  • 出版社: 毎日新聞社 (2011/2/26)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4620320374
  • ISBN-13: 978-4620320373
  • 発売日: 2011/2/26
  • 商品パッケージの寸法: 19 x 12.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0 5件のカスタマーレビュー
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形式: 単行本
コンプライアンスは「社会の要請に応える」と捉えるべきであり、こと日本においては「法令遵守」という言葉で分かったつもりになるのは最も危険、というのが従来から著者の一貫した主張である。本書では検察をめぐる問題を軸に、数々の企業不祥事を例に挙げながらこの主張を明快に展開して行く。現在進行中の「検察の在り方検討会議」のメンバーでもあり、企業や官公庁の不祥事でも多くは第三者委員会のリーダーとして関わってきただけに、内容が具体的でありながら、ポイントは明確に表現されてクッキリとした像を結んでいる。かといって問題点を摘出し、提言した再発防止策を実行することでその組織がすぐに変わる、というようなきれいごとを述べているのではない。電力会社や製薬会社の事案では、不祥事が再発しているのであり、こうした事実も赤裸々に語っている。そうすることで、話に奥行きができているように感じられる。思えば社会の要請というのは、瞬間瞬間変わり続けるいわば「無常」の世界であり、これに「応える」にはいまこの瞬間に集中するしかなかろう。いま・ここに居る人たちが、目の前で起こっていることの本質を掴むべく自分のアタマをフル回転させ、周囲の経験知の助けを借りて、「ルールを作り、活かし、改める」。こうした「ルールの創造」という新たな取り組みを、本書は提案している。問題を前にして、自分のアタマで考えず、すぐにインターネットの質問サイトに投...続きを読む ›
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『朝ズバッ!』『バンキシャ!』『あるある』の3つの報道問題をの分析が非常に明晰で興味深く読んだ。

『朝ズバッ!』は放送メディアとしてのコンプライアンスの欠如が露呈されたもの。
『バンキシャ!』は警察捜査で証言者が逮捕される偶発的な事象のために虚偽証言が明らかになったもの。
『あるある』は単なる食品の評価についての専門家のコメントの捏造。
当然に、『朝ズバッ!』が最も罪が重いが、実際には『あるある』の関西テレビが最も痛手とこうむった。
「コンプライアンスに取り組む姿勢がかえってマイナスに働き、重大なコンプライアンス上の問題が放置される、という結果を招いているのが、現行の放送法とBPOによる放送倫理の検証の枠組みである。」からだ。

村上ファンド事件は、「策略によって証券取引の相手方を錯誤に陥れて巨額の利益を得る行為」が核心である。「それによって証券市場の公正が著しく害されたのであり、その点こそが証券取引法違反の事実として構成されるべきであった。」

著者は不二家の消費期限切れ原料使用問題に深く関わっているが、この事件こそ、「コンプライアンスの考え方の誤り、そしてクライシスマネジメント対応の誤りが、企業にとっていかに恐ろしい事態を招くかを、まざまざと見せつけるものとなった。」
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肥大した組織は、組織内部で自律的に成立した論理から逃れられなくなり、社会からズレていく。
そのことの怖さを、検察を中心にマスコミ、食品、医療など様々な業界の実例を挙げて説得的に論じている。

著者の文体は無駄がなく非常に整理されていて読みやすい。また同じく無駄な情緒や俗情に訴えるような演出は皆無で(そのようなことが極めてしやすい内容にもかかわらず)、著者の高潔な人柄が透けて見えるような気がする。ほめ過ぎかもしれないが。

いずれにしても、「法令遵守」という言葉を金科玉条に、本質的に社会との関わりを見失った多くの(私も含めた)組織に関わる人間は一読して襟を正しておくべきかもしれない。
私たちの国が抱えている問題は、誰かどこかに巨悪がいたりするタイプのものではなく、おそらく組織に生きる私たち一人一人の視野の狭さや近視眼的な判断の積み重ねなのだろうと思う。

自分の日々の判断や行動を再考する一方で、著者の今後の益々の活躍を願う。
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形式: 単行本
 ちょうど原発事故に対して適切なコメントを著者が述べている動画を見た後に読了。普遍的な社会や「なぜなのか」という根本的なアーキテクチャを見ずに、ムラの中の短期的な都合やトカゲの尻尾切りで済ませる日本の組織の伝統について、さまざまな例を挙げ、「自分の頭で考えようよ」と地道に提案してくれている本です。

小生の印象に残った点は以下です。
・「コンプライアンス」とは「法令遵守」のことではない。組織が社会の要請に応えることだ。
・なぜその法令があるのか?ということから根本的に問い、皆で話し合い、場合によっては法令の改正まで考える「ルールの創造」が必要。
・法令遵守は、保身に過ぎず、大事故が起こる元。
・現場で恒常的に法令違反が行われていると言うことは、構造的に法令が合わなくなっている可能性がある。郵便事件の場合は、価格が競争に合わなくなっていた。
・FD改竄の検事を証拠改竄で尻尾切りするのは間違い。第三者を入れた調査で、まず本当の原因を調査し、職権濫用で起訴するのが検察の信頼を取り戻す道だった。
・検察は、佐藤栄作の造船疑獄以来、法務大臣の指導を受けたり、情報開示したりすることの無い独善組織になった。民主党の大臣は、検察不正の調査に、元検事であり検察に批判的な筆者が入る契機を創ったことは、それ以来の快挙。
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