終電ちゃんはそれぞれの路線の最終電車とともにある妖精であり、おそらく「座敷わらし」などの系譜に属するのではないかと思う。見た目はロリ真っしぐらで、制服フェチ的な要素もある。そういう点では最近のアイドルグループにつながるところがあるかもしれない。しかし妖精なので年齢不詳、場合によっては非常に長命であることも以降の巻で明かされていく。
路線ごとの終電ちゃん達の中で、本作のメインは中央線の終電ちゃんである。彼女(?)は前述のような終電ちゃん特性を典型的に備え、客の老若男女を下の名前で呼び捨てにする。前述の年齢不詳もしくは非常に長命要素を勘案すれば、彼女(?)の振る舞いは気合の入った母親そのものである。
そういうわけでタイトルに行き着くのだが、今後お連載が進む中で終電ちゃん同士の相互関係やその他諸々が明かされていけば個々の「終電ちゃん」の個性や自立性も確立し、そんな単純な話ではなくなっていきつつある。そういう気配も強く感じるところで楽しみだ。
終電ちゃん(1) (モーニング KC) (日本語) コミック – 2016/3/23
藤本 正二
(著)
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9巻中1巻: 終電ちゃん
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本の長さ192ページ
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言語日本語
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出版社講談社
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発売日2016/3/23
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寸法18 x 12.8 x 2.2 cm
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ISBN-104063885801
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ISBN-13978-4063885804
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商品の説明
著者について
藤本 正二
第67回ちばてつや賞一般部門にて、『終電ちゃん』が入選を受賞。『終電ちゃん』が初の連載作品となる。
第67回ちばてつや賞一般部門にて、『終電ちゃん』が入選を受賞。『終電ちゃん』が初の連載作品となる。
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カスタマーレビュー
5つ星のうち4.1
星5つ中の4.1
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ベスト50レビュアー
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役に立った
ベスト500レビュアーVINEメンバー
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アイデアが素晴らしい。首都圏の電車は混雑がひどくて乗る気にならない。関西や中京も通勤通学時間帯の混雑は耐え難いが、首都圏はその時間帯がはるかに長い。その上、絶対的な乗客数が多い。そしてその中でも終電となると後がない上に酔客も多い。当然、その雰囲気は最悪だ。殺気だっていると言っても良い。ところが、その中に不思議な安息感がある。やっと、乗れた、やっと、帰れる、やっと暖がとれる。殺気と安息がないまぜだ。逆に言えば、世界でもまれな空間があるということだ。それをコミックにアレンジするアイデアが擬人化だ。見事なものだと思う。
第一巻の主役はJR中央線。日本一混雑する通勤電車。日本一なら間違いなく世界一だ。毎日それに乗って通勤する乗客もすごいが、毎日、運行する中央線の乗客を運ぶ使命は重い。本来なら多くのスタッフの活躍にスポットをあてる群像劇にするのだろう。それを一人の電車の精に擬人化することで数々のトラブルや対応と対策を一点で捌くのを描くことでテンポの良いエピソードに仕上がっている。
もう一つ、まず、中央線終電を取り上げたのが良かった。終電の精という類まれなキャラクターはあの、地獄の様な終電が無いと発想しなかったろう。同時に、多くの人があの発車までの待ち時間のじりじりした空気を知っている。そして帰宅難民のニュースで意外なほど全国に知らしめられている。つまり一般性があるのだ。
キャラがロリばばあなのは、ご愛嬌というものだ。
第一巻の主役はJR中央線。日本一混雑する通勤電車。日本一なら間違いなく世界一だ。毎日それに乗って通勤する乗客もすごいが、毎日、運行する中央線の乗客を運ぶ使命は重い。本来なら多くのスタッフの活躍にスポットをあてる群像劇にするのだろう。それを一人の電車の精に擬人化することで数々のトラブルや対応と対策を一点で捌くのを描くことでテンポの良いエピソードに仕上がっている。
もう一つ、まず、中央線終電を取り上げたのが良かった。終電の精という類まれなキャラクターはあの、地獄の様な終電が無いと発想しなかったろう。同時に、多くの人があの発車までの待ち時間のじりじりした空気を知っている。そして帰宅難民のニュースで意外なほど全国に知らしめられている。つまり一般性があるのだ。
キャラがロリばばあなのは、ご愛嬌というものだ。
2018年2月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
(2巻まで読んだ感想です/ネタバレ:なし)
●いわゆる「擬人化」物は結構読んできましたがこれはその中でも一番おもしろいと感じたものです。
擬人化を扱う作品の結構な割合はかわいい「人の形にすること」で終わってしまっていて、
そこからの掘り下げが物足りないことがある(新キャラをどんどん投入して主人公の役目が薄まってしまうことも多い)のですが、
この「終電ちゃん」は終電という概念(≠車両の擬人化 ではない)に個々の人格を持たせ、それが当たり前のことである社会のなかで
人々に親しまれ、時には衝突し、どのような人間模様を描くのかを表現しているのが非常に目新しく感じます。
●またキャラクターについても複数の話を経て少しづつ丁寧に掘り下げられており、1巻を読み終えるころには堅物でぶっきらぼうな中央線の終電ちゃんに愛着がわいています(すごくかわいい)。幼い(?)姿でありながら基本的に不老の存在(と思われる)終電ちゃんたちはその長い時間軸を通して多くの乗客、駅員や運転士の人生を見てきており、その記憶や経験を通して人々の人生に寄り添い、迷う人の背中を押し、疲れた人を見守る、そんなショートストーリーが詰まっています。
●1巻では#7「小田急線の終電ちゃん」がオマケページあわせて一番好きです。優しい物語。
●いわゆる「擬人化」物は結構読んできましたがこれはその中でも一番おもしろいと感じたものです。
擬人化を扱う作品の結構な割合はかわいい「人の形にすること」で終わってしまっていて、
そこからの掘り下げが物足りないことがある(新キャラをどんどん投入して主人公の役目が薄まってしまうことも多い)のですが、
この「終電ちゃん」は終電という概念(≠車両の擬人化 ではない)に個々の人格を持たせ、それが当たり前のことである社会のなかで
人々に親しまれ、時には衝突し、どのような人間模様を描くのかを表現しているのが非常に目新しく感じます。
●またキャラクターについても複数の話を経て少しづつ丁寧に掘り下げられており、1巻を読み終えるころには堅物でぶっきらぼうな中央線の終電ちゃんに愛着がわいています(すごくかわいい)。幼い(?)姿でありながら基本的に不老の存在(と思われる)終電ちゃんたちはその長い時間軸を通して多くの乗客、駅員や運転士の人生を見てきており、その記憶や経験を通して人々の人生に寄り添い、迷う人の背中を押し、疲れた人を見守る、そんなショートストーリーが詰まっています。
●1巻では#7「小田急線の終電ちゃん」がオマケページあわせて一番好きです。優しい物語。
2017年11月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
作者の方のツイッターを見かけてこの漫画を知りました。
最終列車を擬人化した終電ちゃんが路線によりキャラ分けされていて面白いです。
乗客と終電ちゃんのやりとりも楽しかったりホロリとしたりでストーリーもいいです。
1話ごと完結するのでどこから読んでも楽しめます。
是非全巻購入しようと思いました。
最終列車を擬人化した終電ちゃんが路線によりキャラ分けされていて面白いです。
乗客と終電ちゃんのやりとりも楽しかったりホロリとしたりでストーリーもいいです。
1話ごと完結するのでどこから読んでも楽しめます。
是非全巻購入しようと思いました。