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桜林美佐

終わらないラブレター (日本語) 単行本（ソフトカバー） – 2009/8/6

桜林美佐 (著)

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「文ちゃん、誰か好きな人とか、付き合っている人はいるのかな」
「ええ? そんなことは考えたこともなかったわ」
「それじゃあ、文ちゃん、川村のことをどう思う?」
「川村さん……? そりゃ、いい人だと思うけど……、
でも、私にとってはみんな同じくらいいい人だわ……」
「もし、文ちゃんが嫌じゃなかったら、川村との交際を考えてもらえないかな」
戦争の真っ只中、こうして文子さんと川村さんの交際は始まったが、
海軍に所属していた川村さんはあちらこちらを飛び回っていてなかなか会えず、
唯一のコミュニケーション手段は手紙だけだった。
文通というかたちで交際を続け、ついに2人は結婚することに。しかし、その結婚式は……。
戦争という非情な境遇の中でも、人々は互いを思いやり、恋をし、遊び、希望を持って
一所懸命に生きた。悲惨なことばかりではない、「暗黒の時代」と呼ばれる
先の大戦を強く明るく生き抜いた人々の、もうひとつの戦争体験記。

本の長さ

235ページ
言語

日本語
出版社

PHP研究所
発売日

2009/8/6
ISBN-10

4569770932
ISBN-13

978-4569770932
すべての詳細を表示

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商品の説明

内容（「BOOK」データベースより）

あの時代は本当に「暗い時代」だったのか。後世に伝え残したい「日本人として生きた」先人たちの物語。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

桜林/美佐
昭和45年、東京生まれ。日本大学芸術学部卒。フリーアナウンサー、ディレクターとしてテレビ番組を制作した後、ジャーナリストに。国防問題などを中心に取材・執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

出版社 : PHP研究所 (2009/8/6)
発売日 : 2009/8/6
言語 : 日本語
単行本（ソフトカバー） : 235ページ
ISBN-10 : 4569770932
ISBN-13 : 978-4569770932

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k-beck

いい本でした

2013年4月11日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

防衛ジャーナリスト桜林美佐さんの本。非常に良い本でした。なぜこの本が絶版なのか？不思議でしょうがない。
戦前はとかく真っ暗だったと思い込ませていた、戦後の論壇に楔を打つ大変な良著です。
当時の日本人は、軍人のみならず、子供や青年、女性に至るまで本当に気高い。

今、学校で教えるべきは、こんな事ではないだろうか。

4人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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じゃぐぁ

英霊が守ろうとした国が溶解しようとしている。英霊と同じ世代とのほぼ最後の交流。

2010年4月10日に日本でレビュー済み

　昭和の初めの大東亜戦争を生き抜いた方々へのインタビューを通して、当時を生きた方々の、あるいは英霊の本当の姿に迫る。戦後の感覚ではなく、実際に当時の人々は普通に戦争を体験し、普通の生活の中で国や家族のために仕事をしていた方々の正直な思いが綴られている。

　赤十字の病院船で引き揚げ者の看護をした方、手紙の交換がほとんどであった交際の末の結婚と死別、民間人10数万を焼き殺した東京大空襲を生き延びる話など、70年前のことなのに忘れ去られようとしている歴史を書き残した意義は大きい。

　いや、戦後日本人は、あえて触れないで忘れ去ろうとしている。隠そうとしている。いずれにせよ、沖縄戦も東京空襲もサイパン自決も忘れるようでは日本防衛は危うい。歴史に学ばない国は滅びる。

　悲惨な沖縄戦で学んだことは何だ。敵に上陸されたら民間人が巻き込まれるのは当たり前なのだ。専守防衛は即ち本土決戦に他ならない。ミサイルディフェンスに反対し、第一撃を敵に許し、自分の家族や友人を失うことが平和への道か。馬鹿馬鹿しい。国土に全く縦深性のない日本で日本人をどう守るか。シーレーンをいかに守るか。普天間だけの話ではないのである。

10人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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姫路空

繋げていかなければならない、先人達の思い

2009年9月1日に日本でレビュー済み

　タイトルだけ見ると、恋愛小説を彷彿させるが、中身は恋愛小説よりもっと濃い恋愛実話だ。現在では考えられないような戦時中の純愛を今も尚、続けていらっしゃる女性が登場する。男女の恋愛だけでなく、人間愛が時間軸とともに深まっていく様子が描かれていて、日本人的な感覚を持った人なら涙なしには読めない。

　全部で７つのエピソードが書かれており、上記の話はそのうちの一つ、タイトルになっている箇所。
著者が女性で男性のような凝った説明もないので、読みやすい。タイトルをつけたのは、担当だった２０代の女性だそうだ。

この七つのエピソードに共通しているのは、時間軸の書き方である、著者は現在から過去、過去からだんだん、現在にもどってくるという、書き方をされているので、戦時中というのはそんな遠い昔のことではないと実感出来るし、またそこから、我々は繋がっていると認識させられる。

　個人主義を当たり前のように生きてきた私は、両親は意識できても、祖父母の意識が薄い。しかし、この本を読むと祖父母達を身近に感じることが出来る。そして現在豊かすぎる生活を送れているにもかかわらず、不平不満を言っている自分に気づき、先人達に申し訳なく思い地元の護国神社に参拝した。そんな気持ちと行動を与えてくれた一冊である。

20人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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Amazon Customer

日本人女性でこういう本を書く人珍しいですね。

2010年2月10日に日本でレビュー済み

丹念に取材をされて書かれた本だと思いました。
気が付いたら、あっという間に読み終えてました。
構成もよかったと思います。

ただ現在の日本の日本人(男性もしかり)の現実に目を向けたとき、時の流れは無常なのだと感じました。
モノは戦前戦後には比べ物にならないほど豊かになりましたが
人間性は当時の方が豊かだったようです。

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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Amazon カスタマー

頑張れ!国防女子・桜林美佐様!

2019年11月28日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

頑張れ!国防女子・桜林美佐様！（応援団長として)これ迄、殆どの著作を読ませて頂きました。彼女の作品はドキュメント的なものが圧倒的に多いのですが、本作は一話完結のショートエッセイ集です。是非、ご一読あれ!

役に立った

ＡＵＲＯＮ

私たちの祖父母が語りかけてくれる戦争と戦後／感謝

2011年12月13日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

第二次大戦とか、太平洋戦争とか、大東亜戦争とか言っても、現場での苦難は戦闘員のみならず、
家族や医師、看護士など、すべての国民を巻き込んでの争い事となる。
当時の看護婦さんたちの超人的とも言える活躍、戦争未亡人となられた方の愛情、特攻、沖縄。

読んでいて、当時の方々の御苦労を偲ぶとは、こういった現実を、現代に生きる私たちがしっかりと
受け止め、引き継いでいくことだと思う。
著者の別の作品である『海をひらく』と併せ、戦争、国防、国家、そして現場を知るための
丹念な調査、先輩方への聴き取り、そして文章化に頭がさがる。
きれいに、やさしく描いていただいた分、実際は涙ながらの鎮魂の作業となったのではないかと思われる。
あとがきに記された内容にまで、意思と説得力がしっかりと流れている。
活きた歴史のとは、血と汗と涙の結晶。
そこにまさに命を張って、日本を守りぬいた先人達の意思を、しっかりと受け継ぐべし。

固いことを書きましたが、読みやすく、涙も笑いもあって、とても読みやすい。
日本で活躍したいなら、また世界で活躍したいなら必読。
日本版の『Dear John 親愛なるきみへ』である。
私たちの祖父母が、私たちへ語りかけてくれている、と思って読みたい。

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