精神分析と昇華―天才論から喪の作業へ (日本語) 単行本 – 2016/3/2
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本の長さ184ページ
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言語日本語
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出版社岩崎学術出版社
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発売日2016/3/2
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寸法21 x 14.8 x 1 cm
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ISBN-104753311031
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ISBN-13978-4753311033
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商品の説明
著者について
1987年 京都市に生まれる
2010年 京都大学教育学部卒業
2015年 京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了
現 在 目白大学心理カウンセリングセンター助教。博士(教育学)。臨床心理士。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
1987年京都市に生まれる。2010年京都大学教育学部卒業。2015年京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。現在、目白大学心理カウンセリングセンター助教。博士(教育学)。臨床心理士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社より
世界で最も幅広い,しかも総合的な精神分析事典

本書の特色
- 100年余の歴史をもつ精神分析の,古典と現代にわたる1,147項目の重要な知見を,学派,文化,言語に偏ることなく,厳しく精選し収録しています。
- 精神分析の応用領域に至るまで,わが国の第一人者たちによって,最新の成果や知見を駆使して執筆されました。
- 臨床理論を中心に,文化論や応用精神分析学も取り入れ,わが国の独創的概念や国際的貢献も幅広く収録されています。
- 巻末の参考文献は,著作者名のアルファベット順に整理されて,それだけで精神分析の文献の総覧として活用できます。
- 索引は和文事項,欧文事項,欧文人名の3種類に詳細に整理され,あらゆる分野からの使用に役立つように工夫されています。
■編集委員会
代表 小此木啓吾
幹事 北山修
委員 牛島定信・狩野力八郎・衣笠隆幸・藤山直樹・松木邦裕・妙木浩之
■編集顧問
土井健郎・西園昌久・小倉清・岩崎徹也
■編集協力
相田信男・大野裕・岡野憲一郎・小川豊昭・笠井仁・川谷大治・斎藤久美子・鑪幹八郎・舘哲朗・馬場謙一・馬場禮子・福井敏・丸田俊彦・満岡義敬
精神分析事典
学派,言語,文化に偏らず精選された1,147項目
わが国の精神分析研究もすでに戦後50 年の積み重ねを経て,各分野の主題や概念について,日本精神分析学会を中心に膨大な知識の蓄積が行なわれ,成熟を遂げた。その成果を本事典の執筆者各位のご参加を得て,世界で最も幅広いしかも総合的な精神分析事典を意図した。学派,言語,文化に偏らず精選された1,147項目を収録。
編集の意図
既存の海外の精神分析事典はいずれも特定の立場と学派に基づくだけに,それぞれ独自の視点が明らかでそれなりの深い含蓄があるが,精神分析全体を展望するものとは言い難い。本事典は,わが国の精神分析の輸入文化的な特質をも生かすことによって,世界で最も幅広いしかも総合的な精神分析事典を意図 した。わが国の精神分析研究もすでに戦後50年の積み重ねを経て,各分野の主題や概念について,日本精神分析学会を中心に膨大な知識の蓄積が行なわれた。その成果を本事典の執筆者各位のご参加を得て集大成した。
登録情報
- 出版社 : 岩崎学術出版社 (2016/3/2)
- 発売日 : 2016/3/2
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 184ページ
- ISBN-10 : 4753311031
- ISBN-13 : 978-4753311033
- 寸法 : 21 x 14.8 x 1 cm
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Amazon 売れ筋ランキング:
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- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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あまりなじみのない概念について網羅的に触れられるというだけでも中々面白い本ではあるが、本書の意義は知的探求にとどまらず、常に臨床的であろうとするその姿勢にあると思う。
フロイトの論では得てして文化的活動という臨床実践からは離れがちな文脈で語られることが多かった昇華という概念を、クラインから援用された「償いとしての昇華」、そしてドルトの「象徴産出的去勢」というふたつの視点を中心に、臨床実践に有用なものにしようと試みている。
冒頭の「昇華とはまぎれもなく、精神分析における交差点(croix)であり、フロイトにおける重荷(croix)の一つである」というラプランシュの引用に示唆されているように、昇華は単一的な視点から語りきれるものではなく、著者の考察も、対象関係論とフランス精神分析を行き来し交差しつつ、多くの迷いや躊躇いを含みながら、進められている。その重荷を背負いながら丹念に思考していく著者の姿勢は、理論と目の前のクライエントとの間を行きつ戻りつしながら理解していこうとする臨床家の姿そのものと言ってよいのではないだろうか。