評価の難しい作品である。読み進めていくうち、アガサ・クリスティーの「アクロイド殺し」や横溝正史の「夜歩く」みたいなものかと危惧したが高木彬光の「大東京四谷怪談」めいた展開になり、オヤオヤと思ったが、最後はカーのアノ作品のごとくしめてくれた。
でも、このようなストーリー展開は戸惑う人が多いと思う。物語中、シャーロック・ホームズの某作品やカーやその他作家の作品みたいな事が出てコアなミステリファンにはニヤリとさせられるだろうが、万人うけはしまい。他の作品を読んでみなければ、このポール・アルテという作家はわかるまい。
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