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第三の大国 インドの思考 激突する「一帯一路」と「インド太平洋」 (文春新書 1401) 新書 – 2023/3/17

3.7 5つ星のうち3.7 39個の評価

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購入オプションとあわせ買い

〝ポストGゼロ〟〝ポスト米中対立〟の「新グレートゲーム」のキープレーヤーとなるのはインド――。
すでに14億人を超え2023年中に中国を抜いて人口世界第1位に躍り出るとされ、軍事費では世界第3位、きたる2047年に建国100年を迎えるインド。「米中に次ぐ第三の大国」は、伝統的非同盟を堅持しつつ米中に対して自ら独立した〝極〟となる戦略的自立で存在感を増している。
ウクライナ侵攻をめぐる国連安保理でのロシア非難決議案採決を棄権、各国による経済制裁のさなかにもロシアから石油を爆買いするインド。普通なら風当たりが強くなりそうなものだが、実際に起きたのは独自の立場を貫くインドへの主要国トップによる〝モディ詣で〟だった。
貿易協定、サプライチェーン、エネルギー、半導体、インフラ整備、感染症対策……。米中を軸とした覇権争いはあらゆる分野で激しさを増し、南アジアからヨーロッパにかけて世界各地で「一帯一路」対「自由で開かれたインド太平洋」の二大経済圏構想が激突している。そのキープレイヤーであるインドは、中国主導のAIIB(アジアインフラ投資銀行)に当初から加盟しながら、安全保障上はクアッド(日米豪印戦略対話)の枠組みにあるなど独自の論理で何を考え、どこへ向かうのか。インドが分かれば、世界が分かる!

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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (2023/3/17)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2023/3/17
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 272ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4166614010
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4166614011
  • 寸法 ‏ : ‎ 11.1 x 1.2 x 17.3 cm
  • カスタマーレビュー:
    3.7 5つ星のうち3.7 39個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中3.7つ
39グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2024年7月6日に日本でレビュー済み
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現代のインドを通してグローバルサウスの筆頭国としてのインドの役割を詳細に分析し、その近代史と国際関係について深い洞察を提供する一冊です

本書は、地政学の基礎知識が多少ある読者にとって、非常に納得のいく内容となっています
例えば、「マンダラ外交」の概念が紹介されています
これは、インドが友好国、敵対国、中間国、中立国を色分けし、それぞれに対して適切な対応を取る外交戦略です
具体的には、インドが中国、パキスタン、ロシアなどの国々とどのように関係を構築し、状況に応じて柔軟に対応を変えるかが詳述されています
この説明を通じて、インドの外交の基準が理解できるようになっています

現代の国際情勢が大きく変遷する中、
本書はインドを理解するための貴重な
手がかりを提供してくれます
インドの複雑な外交戦略や、
その歴史的背景を知ることで、
読者は現在の世界のバランスを
より深く理解することができるでしょう

総じて、本書はインドの現在とその影響力を知るための必読書と言えるでしょう
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年6月20日に日本でレビュー済み
まあ、ぶっちゃけると「インドはインドの都合で動く」って事なんだが、その「インドの都合」についてもう少し丁寧に解説してくれている。
ただ
・「第三の大国」って、もうロシアは大国扱いじゃないのねw
・インドと中国が争う時間はとても短いと思うよ(中国に残された時間はごくわずかしかない。これから発展していくインドとはあっという間にすれ違うだろう
・インドの都合と「こちら側(日米欧)」の都合をうまくすりあわせられるとよいのだが。

最後に:帯かっこいい!
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年8月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
従来のインド解説本のような歴史と地理から説き起こすのではなく、あくまで今現在の地政学的立ち位置を日本、アメリカ、中国、ロシアなどからの視点で書いた新書になります。

ですからインダス文明からはじまり、仏教、ヒンズー教、イスラム教、シーク教などの宗教対立、複雑な言語と統治体制、イギリス植民地時代の不服従主義に代表される精神も含めた強靱な独立志向、経済成長を実現することによる貧富の差の拡大などの深い歴史的考察には一切立ち入っておらず、あくまで『今』を描写して完結にまとめています。

現在史としてわかりやすいのですが、やはり奥行きを感じられないのがちょっと残念ではあります。もちろんロシアのウクライナ侵攻に対して停戦を呼びかけられる重要なプレイヤーであることは理解できました。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年4月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
インドといえば、人口が中国を抜いて世界第1位になるというだけの単なる発展途上国ではなく、時代の最先端を行くIT技術者の世界への供給国としても有名であり、こうした人たちが本国に帰って自国経済を牽引するようになれば、中国を凌ぐ経済大国にもなり得る国だ。そんなインドについて詳しく知りたいと思い、本書を楽しみに読み始めたのだが、率直に言って、これはインド本というよりも、中国本ではないかと思うくらい中国に関する話題が多く、とてもインドについて詳しく紹介した本とは思えなかった。 

具体的に言うと、筆者はまず第一章で現在に至る中国・ロシア・パキスタンなどとの外交関係を中心にインドの歴史を概観しているのだが、さあ、次からいよいよ本書のテーマであるインドの思考の話に入っていくのかと思った第二章では、どういうわけか、中国の一帯一路戦略とそれに対する米欧と日本の対応を丸々一章を掛けて詳しく紹介しており、さらに続く第三章でも、中国の一帯一路に対抗するために日本が提起した「自由で開かれたインド太平洋戦略(FOIP戦略)」と、それに対する米豪印、英仏独の対応、さらには中国の反発などを詳しく紹介しており、インドはあくまで日本外交の中核を占めるFOIP戦略にどのような対応を示しているかの観点からしか語られていないのだ。ここまで読んで私は、これはインド本ではなく、中国本だなと思ってしまった。 

第四章の主役も中国で、正味42ページのうち、中国がパキスタンで計画又は開発している一帯一路のさまざまなプロジェクトや、中国主導の開発で債務の罠に陥ったスリランカなど中国の話題が32ページも続き、本書の主役であるはずのインドの話題は、一帯一路に対するインドのスタンスを紹介した3ページ半を含めても、わずか10ページしかない。 

第五章でも、ようやくインド洋地域でのインド独自の取り組みを紹介していると思ったら、南太平洋のソロモン諸島をめぐる日米中の綱引きに話が変わり、インドのコロナワクチン開発の話に戻ったと思ったら、台湾をめぐる米中の対立に話が変わるといった調子で、どこまで行ってもインドが主役の話題に収斂しない。最終第六章も、ウクライナに侵攻したロシアに対するインドと中国の独自の対応を紹介した後、米国が主導するロシアとインド・イスラエル・UAEのあいだにくさびを打ち込む中東版クアッドを紹介して終わっており、結局、最後までインドが主役の話題に収斂しないまま終わってしまっている。 

思うに、本書が、拡張主義で突き進む中国やロシアと日米などの西側勢力との対立という現在の世界情勢を軸にして、中国の一帯一路戦略などと、それに対抗する西側勢力の戦略を紹介することに重点を置いてしまっているので、インド本であるにもかかわらずインドの影が薄く、インドへの言及が少なかったり、言及していても付け足し的な内容が多いという結果になってしまっているのではないだろうか。インドについて詳しく知りたいと思っていた者としては、全くの期待外れの内容だった。
15人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2023年9月13日に日本でレビュー済み
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インドを知る上では中国を知ることが大切であることを感じさせる書籍。中国が進める政策に対して、インドおよび先進国・その他の国がどのように関わっているのか、そして、その中でもインドは得意な存在であることが分かる。
2023年5月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
インド関連本であるにも関わらず、一帯一路など中国関連プロジェクトの記述がやたらと詳しい。まあ、中国の経済・政治・軍事的な台頭により、「中国を警戒する世界各国がインドを自陣営に取り込もうとアプローチしている」という文脈だからだろう。
 実際、安倍政権はFOIP(自由で開かれたインド太平洋戦略)に、米国は安全保障においては日米豪印4国のクァッドに、また、経済面ではバイデン政権がIPEF(インド太平洋経済枠組み)にインドを取り込もうと熱烈アプローチ。

 ただし、「インドは民主主義国だから日米欧の側だよね」は我々の勝手な思い込みに過ぎない。インドは中国と国境紛争を抱えてはいるものの、経済面では関係が深いことから、中国と対立する戦略はとらず、「インドの繁栄に役立つか」を重視して是々非々で判断しているらしい。

 逆に、インドは核実験を行った1998年にクリントン政権から制裁を受けていた。また、インドは非同盟路線とはいえ、かつてソ連と事実上の軍事同盟関係(米中パキスタンvs.ソ印バングラデシュ)にあったので、今でも印露は友好的。特に、カシミール問題を抱えているインドにとって、国連安全保障理事会の常任理事国ロシアは頼りになるようだ。さらに、ロシア産の安価なエネルギーは低所得のインドにとっては重要。
 ウクライナ紛争におけるインドの不可解なスタンスは、そういった事情から考える必要があるというのだ。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2023年10月2日に日本でレビュー済み
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全く面白くない
2023年6月1日に日本でレビュー済み
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 ウクライナ戦争以後のインドが置かれている立ち位置を歴史的背景や地理的事情も含めてよく説明している。コラムでカウティリヤについて触れられていて思わずクスリとした。