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窓の魚(新潮文庫) Kindle版
価格 | 新品 | 中古品 |
私たちは堕ちていった。裸の体で、秘密の心を抱えたまま。男女4人が過ごす、温泉宿での一夜。それぞれの深刻な孤独と、ひとりの死。〈恋愛小説〉の新たな臨界点。
温泉宿で一夜を過ごす、2組の恋人たち。静かなナツ、優しいアキオ、可愛いハルナ、無関心なトウヤマ。裸の体で、秘密の心を抱える彼らはそれぞれに深刻な欠落を隠し合っていた。決して交わることなく、お互いを求め合う4人。そして翌朝、宿には一体の死体が残される――恋という得体の知れない感情を、これまでにないほど奥深く、冷静な筆致でとらえた、新たな恋愛小説の臨界点。(解説・中村文則)
温泉宿で一夜を過ごす、2組の恋人たち。静かなナツ、優しいアキオ、可愛いハルナ、無関心なトウヤマ。裸の体で、秘密の心を抱える彼らはそれぞれに深刻な欠落を隠し合っていた。決して交わることなく、お互いを求め合う4人。そして翌朝、宿には一体の死体が残される――恋という得体の知れない感情を、これまでにないほど奥深く、冷静な筆致でとらえた、新たな恋愛小説の臨界点。(解説・中村文則)
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2011/1/1
- ファイルサイズ819 KB
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
温泉宿で一夜を過ごす、2組の恋人たち。静かなナツ、優しいアキオ、可愛いハルナ、無関心なトウヤマ。裸の体で、秘密の心を抱える彼らはそれぞれに深刻な欠落を隠し合っていた。決して交わることなく、お互いを求め合う4人。そして翌朝、宿には一体の死体が残される―恋という得体の知れない感情を、これまでにないほど奥深く、冷静な筆致でとらえた、新たな恋愛小説の臨界点。 --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
西/加奈子
1977(昭和52)年、イランのテヘラン生れ。エジプトのカイロ、大阪で育つ。関西大学法学部卒業後、2004(平成16)年に『あおい』でデビュー。’07年『通天閣』で織田作之助賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
1977(昭和52)年、イランのテヘラン生れ。エジプトのカイロ、大阪で育つ。関西大学法学部卒業後、2004(平成16)年に『あおい』でデビュー。’07年『通天閣』で織田作之助賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B09PQRLJTM
- 出版社 : 新潮社 (2011/1/1)
- 発売日 : 2011/1/1
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 819 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 172ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 147,560位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年4月17日に日本でレビュー済み
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Amazonで購入
西加奈子さんの作品を4冊読んだのち、こちらを読みました。4冊ともに気分が上がる作品だったので、こちらの作品が全く違う感じで、西加奈子さんの才能は十二分感じましたが、私の苦手な「救いようのない」感じのエンディングで、できれば読みたくなかったです。苦手なのですが、一度読み始めると引き込まれて、気づくと最後まで読み続けておりました。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
殿堂入り
Amazonで購入
これまでの著者の作品は、少々ドタバタとした感があって、読み進むのが楽しかった。
特に、人気作「さくら」の喧噪感は、読者をわくわくとさせてくれたし、
「通天閣」では、独特の奇妙な世界が、面白かった。
本作品は、二組のカップルが温泉旅行をするという、単純な筋書きながら、
わくわくとするどころか、読み進むのが怖い。
それぞれの登場人物の、どうしようもない孤独感が、しっとりと描かれている。
その描写は、精緻かつ蜻蛉の様でもある。
最初の章「ナツ」の最終部分で、一つの事件が提示される。
その当事者が誰なのか?、先を急いで読みたくはなく、ゆっくりと読んでいると、
それぞれの人物の寂寥感に、深く接する事になってゆく。
本作品には、これまでの著者のものには、あまり見られなかった、純文学テイストさへ感じる。
じっくりと味わって読みたいし、著者の新しい方向性を示す作品として、注目したい。
特に、人気作「さくら」の喧噪感は、読者をわくわくとさせてくれたし、
「通天閣」では、独特の奇妙な世界が、面白かった。
本作品は、二組のカップルが温泉旅行をするという、単純な筋書きながら、
わくわくとするどころか、読み進むのが怖い。
それぞれの登場人物の、どうしようもない孤独感が、しっとりと描かれている。
その描写は、精緻かつ蜻蛉の様でもある。
最初の章「ナツ」の最終部分で、一つの事件が提示される。
その当事者が誰なのか?、先を急いで読みたくはなく、ゆっくりと読んでいると、
それぞれの人物の寂寥感に、深く接する事になってゆく。
本作品には、これまでの著者のものには、あまり見られなかった、純文学テイストさへ感じる。
じっくりと味わって読みたいし、著者の新しい方向性を示す作品として、注目したい。
2015年12月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
評価が高かったので買い求めましたが、自分には合いませんでした。
登場人物 4人の誰にも感情移入できず。登場人物は皆ほとんど自分のことしか考えていなくてあまり恋愛という感じでもなく。
この作者の作品は、「うつくしい人」と本作を読みましたが、チョイスが良くなかったのかもしれないけれど、「外見の美しさ」に対するコンプレックスばかり感じられて、不快といわないまでも読んで良かったという気持ちにはなれませんでした。
登場人物 4人の誰にも感情移入できず。登場人物は皆ほとんど自分のことしか考えていなくてあまり恋愛という感じでもなく。
この作者の作品は、「うつくしい人」と本作を読みましたが、チョイスが良くなかったのかもしれないけれど、「外見の美しさ」に対するコンプレックスばかり感じられて、不快といわないまでも読んで良かったという気持ちにはなれませんでした。
2020年6月5日に日本でレビュー済み
西加奈子氏には不思議な魅力があります。特にその言葉遣いには時にハッとさせられます。この物語も、大きな起伏はないのですが、本当に言葉が美しい。
これまでいくつかの作品を読んできましたが、私が読んだ中ではかなりの確率でバリバリの関西弁を喋るおばちゃんがでてきて、ガナるような場面がありました。例えばきいろいぞうとか。
残念ながら今回は、関西弁をガナる人が出てきませんでした。私の西さん歴のなかでは初で笑
以下、ネタバレを避けるため、いくつか簡単にポイントだけ書かせて頂きます。
先ず読むうちに感じたのは、登場人物が余りにも通じ合っていないということ。良かれと思ってやっていることが嫌味に映ったり、意図したことが相手に通じ合っていないと感じました。物語を読んでいて自分の色弱を思い出しました。私は色弱なのですが、赤とか緑とかが良く識別できません。私が見ている赤は妻が見ている赤とは違う色調なのですが、『綺麗な赤だねー』というと齟齬なく会話ができてしまう。でも私が見ている赤と妻が見ている赤はきっと違う色調なのでしょうし、そもそも私という主観は他の主観と分かり合えるのかすら危うく思えてきてしまいます。そういう意味ではドイツ現象学的文脈でも味わうことができるでしょう(済みません、無視してください)。
堅苦しい話になりました。さて、その他本作で気になったのは、4人の語りのうち、トウヤマの章です。夫々個性が違うので語り口が四者四様なのですが、トウヤマの語りはしばしばハッとされられます。場末のバーテンダーという設定ですが、おいおい国語力高過ぎじゃないか!?と思わせるほど情景描写が素敵です。特になまめかしい祖母の着物姿の描写は、さてはトウヤマはめちゃくちゃボンボンで相当な教育を受けたのかと裏読みしかねないくらいです。
その他、作風は多分に退廃的・倒錯的な雰囲気に満ちています。と言うか、四人とも(そして幾つかある挿話も含め)皆が世の中の”普通”から結構ズレているように感じました。或いは作者はこのようなズレ感のある人物を通じて、普通なんてものは幻想だ、と言いたかったのかもしれません。
まとめますと、ストライクゾーンの狭めの作品です笑 物語の起伏を楽しむのではなく言葉の美しさを味わうという観点からはおすすめできます。暇つぶしに読むときっと眠くなってしまうのでお勧めしづらいです。その他、モチーフとしては美容整形、母と子の絆、女性からみた性、主観と間主観性、こういったワードに興味がある方にはおすすめできると思います。
これまでいくつかの作品を読んできましたが、私が読んだ中ではかなりの確率でバリバリの関西弁を喋るおばちゃんがでてきて、ガナるような場面がありました。例えばきいろいぞうとか。
残念ながら今回は、関西弁をガナる人が出てきませんでした。私の西さん歴のなかでは初で笑
以下、ネタバレを避けるため、いくつか簡単にポイントだけ書かせて頂きます。
先ず読むうちに感じたのは、登場人物が余りにも通じ合っていないということ。良かれと思ってやっていることが嫌味に映ったり、意図したことが相手に通じ合っていないと感じました。物語を読んでいて自分の色弱を思い出しました。私は色弱なのですが、赤とか緑とかが良く識別できません。私が見ている赤は妻が見ている赤とは違う色調なのですが、『綺麗な赤だねー』というと齟齬なく会話ができてしまう。でも私が見ている赤と妻が見ている赤はきっと違う色調なのでしょうし、そもそも私という主観は他の主観と分かり合えるのかすら危うく思えてきてしまいます。そういう意味ではドイツ現象学的文脈でも味わうことができるでしょう(済みません、無視してください)。
堅苦しい話になりました。さて、その他本作で気になったのは、4人の語りのうち、トウヤマの章です。夫々個性が違うので語り口が四者四様なのですが、トウヤマの語りはしばしばハッとされられます。場末のバーテンダーという設定ですが、おいおい国語力高過ぎじゃないか!?と思わせるほど情景描写が素敵です。特になまめかしい祖母の着物姿の描写は、さてはトウヤマはめちゃくちゃボンボンで相当な教育を受けたのかと裏読みしかねないくらいです。
その他、作風は多分に退廃的・倒錯的な雰囲気に満ちています。と言うか、四人とも(そして幾つかある挿話も含め)皆が世の中の”普通”から結構ズレているように感じました。或いは作者はこのようなズレ感のある人物を通じて、普通なんてものは幻想だ、と言いたかったのかもしれません。
まとめますと、ストライクゾーンの狭めの作品です笑 物語の起伏を楽しむのではなく言葉の美しさを味わうという観点からはおすすめできます。暇つぶしに読むときっと眠くなってしまうのでお勧めしづらいです。その他、モチーフとしては美容整形、母と子の絆、女性からみた性、主観と間主観性、こういったワードに興味がある方にはおすすめできると思います。
2018年3月17日に日本でレビュー済み
二組のカップルの温泉旅行。一見仲睦まじい彼らのひと時が描かれた作品だ。
四人のそれぞれの心のうちが、登場人物の視点から章をわけて語られる。それぞれが、パートナーへも明らかにしていない深刻な心のうち。互いの愛情すら定かではないのだが、振る舞いのひとつひとつに小さな毒がばらまかれ、全体として毒々しい感情が溢れ出してくる。
無味乾燥な関係性が、そこはかとなく文学的に表現されおり、底冷えを覚えさせるのに成功しているのだろう。ひとつの出来事が複数の視点から繰り返し描かれるのは、時として退屈を感じてしまうが、本作品は頁数としてはちょうど良いのだろうね。
四人のそれぞれの心のうちが、登場人物の視点から章をわけて語られる。それぞれが、パートナーへも明らかにしていない深刻な心のうち。互いの愛情すら定かではないのだが、振る舞いのひとつひとつに小さな毒がばらまかれ、全体として毒々しい感情が溢れ出してくる。
無味乾燥な関係性が、そこはかとなく文学的に表現されおり、底冷えを覚えさせるのに成功しているのだろう。ひとつの出来事が複数の視点から繰り返し描かれるのは、時として退屈を感じてしまうが、本作品は頁数としてはちょうど良いのだろうね。