厚い、とにかく紙が厚い。
内容は後述するとして、まず最初に単行本の紙がブ厚く硬い事に驚きます。
本文が一般的な単行本の表紙の紙と同じくらいで、表紙に至っては数倍の強度を誇ります・・・。
これまでのカラー扉を一気に収録する為と、収録話数が18~21話の4話しか無い為、
少ないページをカバーして普通の単行本並みの厚みの体裁を保つための処置かと思われますが、
結果的に、硬く・厚く・めくりにくいページによって、
気持ちよく物語を読み進める事が阻害されてしまっています。
ページを拡げるのに力がいるので、普通に読むだけでも体力と言うか指力が必要です。
こんな事をするなら、潔くペラペラの本を出すか
次巻に纏めて欲しかったですね。巻末の後書きを読むと分かりますが、
どうやら作者が、
コミックバーズ誌が休刊して電子雑誌のデンシバーズに移行する事で、
電子雑誌での連載を拒んで、講談社のイブニングへ移籍する事による弊害の様です。
アナログ感の強い作風の作者さんですし、
紙誌面への掲載に拘りを持つのも分からなくは無いのですが、
結果的にそのエゴによって、読者に届ける本が、読みにくくボリュームも無い物になって
送り出された事は残念でなりません。
ストーリー的にも、前巻でのライブの失敗を各人が各人なりに引きずっていて
過去や原点を振り返りつつ前へ向こう!と言う展開がメインで、
もちろん面白いのですが、
この掲載4話分を描いている頃には、移籍のリスタートが決まっていたのか、
所謂、「次の巻への繋ぎ」の部分のお話である為、
極端な話をしてしまえば、今後長く続いていくであろうこのシリーズにとって、
無くても、読み飛ばしても、
理解の深さは変われど、展開の把握にはそれ程困らない様な話の集まりです。
夜祈子のバンドステージの部分だけは、
今後の新展開を予感させる物があって期待感が高まりましたが・・・。
紙の本が無くなると言う事は、相当な未来でもない限りは訪れないかとは思いますが、
電子へシフトと言う時代の必然的な流れに対して、作者のエゴで
こうした残念な形での本が1冊出来上がってしまった事には、悲しみを感じずにはいられませんでした。
また、移籍する事によっての権利の都合でしょうか、
タイトルも「空電ノイズの姫君」から「空電の姫君」になってしまいます。
「空電ノイズ」と言う造語に、
不思議な「言葉の響きの魅力」を感じていたので、その点も残念です。
引き続きアナログ的な紙の本で冬目景の作品が読めると言う喜びと、ガッカリ感とが同居する
なんとも形容しがたい読後感が今回は残りました。
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空電ノイズの姫君 (3) 【電子限定おまけ付き】 (バーズコミックス) Kindle版
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言語日本語
-
出版社幻冬舎コミックス
-
発売日2019/1/24
-
ファイルサイズ42806 KB
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カスタマーレビュー
5つ星のうち4.5
星5つ中の4.5
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年1月26日に日本でレビュー済み
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31人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2019年1月24日に日本でレビュー済み
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冬目景のマンガは紙媒体で読みたくてKindle版は買いませんでした。巻頭の、ボリュームのある美麗なカラーイラストをじっくり眺めていて、うんうん、これが冬目景の絵の魅力だよなあ…と思っていたのですけど。紙が分厚いんです…。4話分しか入ってません…。
しかも、『空電ノイズの姫君』はこれで完結です。良い終わり方です。物語の内容に不満はありません。でも、中身が少ないんです…。コミックバーズからイブニングに掲載誌を変え、タイトルを『空電の姫君』に変えてこの続きを描いていくそうですが、「空電ノイズ」という言葉の響きが好きだったのでちょっと残念です。雑誌移籍による完結に合わせてそうしたんでしょうが、それにしても中身が少ない。なんとかならなかったんでしょうか。
しかも、『空電ノイズの姫君』はこれで完結です。良い終わり方です。物語の内容に不満はありません。でも、中身が少ないんです…。コミックバーズからイブニングに掲載誌を変え、タイトルを『空電の姫君』に変えてこの続きを描いていくそうですが、「空電ノイズ」という言葉の響きが好きだったのでちょっと残念です。雑誌移籍による完結に合わせてそうしたんでしょうが、それにしても中身が少ない。なんとかならなかったんでしょうか。
2019年1月25日に日本でレビュー済み
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書いているうちに自分自身へのハードルを限りなく高くしていく漫画作家、冬目景の最新作です。
冒頭のカラーページそのもので、物語として完成しています。ストーリーとしては遅々としているものの。問いかけているものは、限りなく深いです。たとえば、「才能のある人間は、それを生かさずにぐうたらに生きてはいけないのでしょうか?」という質問は、これまでどんな媒体からも出てこなかった質問ではないかと思います。
一読者としては、冬目景ならではの黒髪美人ヨキコと、ギターを抱えた長靴下のピッピのようなマオが観られるのでしたら、どういう形でも大歓迎です。
冒頭のカラーページそのもので、物語として完成しています。ストーリーとしては遅々としているものの。問いかけているものは、限りなく深いです。たとえば、「才能のある人間は、それを生かさずにぐうたらに生きてはいけないのでしょうか?」という質問は、これまでどんな媒体からも出てこなかった質問ではないかと思います。
一読者としては、冬目景ならではの黒髪美人ヨキコと、ギターを抱えた長靴下のピッピのようなマオが観られるのでしたら、どういう形でも大歓迎です。
ベスト500レビュアー
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■この3巻の表紙の絵柄のカッコよさ(TVイエローのレスポールスペシャルを担いだ女子とアクリル画っぽい画風!)についジャケ買い。1巻~3巻を一気に購入し読み通しました。
■まず、絵柄が好きです。表紙の絵はもちろん、本編も下書きが見えていそうな、わざとラフに画いた雰囲気など刺激的です。
■キャラ設定、保坂と支倉のキャラの違いがよいし、違う二人が「音楽」「群れない」という共通項で近づくさまが自然。かといって同じバンドなどで活動するわけではない。保坂は大学生のバンドに誘われ参加するが初ライブで緊張し失敗。支倉は歌のうまさで周りに評判がよくなる。はてこの後どのような展開になるのか?支倉はバンドに合流するのか?
■このマンガ、幻冬舎「コミックバーズ」での連載がおわり講談社「イブニング」に『空電の姫君』としてお引越し。そのため第3巻は「コミックバーズ」掲載分までを単行本化したためページ数が足りない…これは仕方がない。だから他のレビューにもある通り紙も分厚いし、話数も少ない。
■そしてこの第3巻の冒頭にはこれまでの表紙画などのカラーイラスト11点を16ページにわたり掲載。上記理由によるページ稼ぎかもしれないが、これらの絵がなんとも素晴らしい。ページが厚いだのなんであろうと、こうして単行本化した点で、私は幻冬舎を評価します。
■ひきつづき『空電の姫君』としてどんな展開になるのか、たのしみにしています!
■まず、絵柄が好きです。表紙の絵はもちろん、本編も下書きが見えていそうな、わざとラフに画いた雰囲気など刺激的です。
■キャラ設定、保坂と支倉のキャラの違いがよいし、違う二人が「音楽」「群れない」という共通項で近づくさまが自然。かといって同じバンドなどで活動するわけではない。保坂は大学生のバンドに誘われ参加するが初ライブで緊張し失敗。支倉は歌のうまさで周りに評判がよくなる。はてこの後どのような展開になるのか?支倉はバンドに合流するのか?
■このマンガ、幻冬舎「コミックバーズ」での連載がおわり講談社「イブニング」に『空電の姫君』としてお引越し。そのため第3巻は「コミックバーズ」掲載分までを単行本化したためページ数が足りない…これは仕方がない。だから他のレビューにもある通り紙も分厚いし、話数も少ない。
■そしてこの第3巻の冒頭にはこれまでの表紙画などのカラーイラスト11点を16ページにわたり掲載。上記理由によるページ稼ぎかもしれないが、これらの絵がなんとも素晴らしい。ページが厚いだのなんであろうと、こうして単行本化した点で、私は幻冬舎を評価します。
■ひきつづき『空電の姫君』としてどんな展開になるのか、たのしみにしています!
2019年5月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今巻は掲載誌休刊の影響で収録話数が4話と
少なく、原画集に用いられるような上質紙で単
行本化されているため、既刊本相当の厚みはあ
りますが硬過ぎて気軽に読めません。
この先の磨音と夜祈子のセッションを予想できる
のあれば、今巻のエピソードを知らなくても大筋
で困ることはないと思いますが、突然の休刊に
対する即興の最終話は回想演出で上手に纏めら
れています。
現在は他誌に移籍されていますが、出版形態
の拘りはあってもタイトルへの拘りはさほどなかっ
たのか、気の抜けたタイトルに改められたようです。
少なく、原画集に用いられるような上質紙で単
行本化されているため、既刊本相当の厚みはあ
りますが硬過ぎて気軽に読めません。
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で困ることはないと思いますが、突然の休刊に
対する即興の最終話は回想演出で上手に纏めら
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現在は他誌に移籍されていますが、出版形態
の拘りはあってもタイトルへの拘りはさほどなかっ
たのか、気の抜けたタイトルに改められたようです。
2019年3月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
連載雑誌が廃刊になったので、単行本が出るのか心配していたが、無事単行本になって安心。
新しい連載雑誌は、冬目景以外に読めるような作品が無いので、単行本になってから買う事にした。どうか、完結まで雑誌が廃刊になりませんように。
でも、題名がつまらなくなりましたね。最初は、「ラノベかよ!」と思うような題名でビックリしたけど。慣れてしまうと、題名が変更されるのは残念。まあ、連載打ち切りになるようりはいいですので、文句は言いません。(っていいてるじゃん!)。
ストーリーは少しは進展があったかと思いきや、あまり変わりがないような。まあ、イエスタデイ並みのゆっくり展開ですね。
個人的には、もう少し起伏のある展開の方が好みなんだが。でも、せっかちすぎる昨今の世情では、このくらいゆっくりと話が進んでいくのもかえって新鮮でいいのかもしれない。
新しい連載雑誌は、冬目景以外に読めるような作品が無いので、単行本になってから買う事にした。どうか、完結まで雑誌が廃刊になりませんように。
でも、題名がつまらなくなりましたね。最初は、「ラノベかよ!」と思うような題名でビックリしたけど。慣れてしまうと、題名が変更されるのは残念。まあ、連載打ち切りになるようりはいいですので、文句は言いません。(っていいてるじゃん!)。
ストーリーは少しは進展があったかと思いきや、あまり変わりがないような。まあ、イエスタデイ並みのゆっくり展開ですね。
個人的には、もう少し起伏のある展開の方が好みなんだが。でも、せっかちすぎる昨今の世情では、このくらいゆっくりと話が進んでいくのもかえって新鮮でいいのかもしれない。