新聞の書評で本書の存在を知ったのだが、私は元々登山やまして探検に関心があるわけではなく、本書の舞台であるツアンポー峡谷やチベットに関心があるわけでもなく、当然筆者についても何も知らなかった。正直言ってそこまで本書には期待していなかった。しかし、筆者の確かな文章力と特に後半の手に汗握る展開によって本書に目が釘付けされてしまい、あたかも自分が筆者の「探検」に部分的に参加したような気持ちにさせられ、爽快感や達成感まで感じさせられてしまう。朝日新聞勤務で鍛えられたということなのだろうか、筆者の文章力は特筆すべきものがある。
写真がほとんど無く、筆者の文章によってツアンポー峡谷の雄大な風景を想像するしか無いのだが、チベットの奥地の人たちの昔ながらの暮らしぶりや中国との関係性は実に興味深い。かのシャングリ・ラ伝説は、元々チベット発祥だったことを本書を読んで初めて知った。筆者は、探検で生死の境を経験することで生きるということの意味を確認したと述べており、探検家の考え方が初めて分かった気がした。それにしても、グーグルマップで全世界の画像をお茶の間で見ることができる現代においても、未だに人類未踏の土地があり、そこを踏破しようとする人、しかも日本人がいたということはなかなかに衝撃的であった。現代にも「探検」が存在することを教えてくれる渾身の力作である。
空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む (集英社文庫) (日本語) 文庫 – 2012/9/20
角幡 唯介
(著)
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本の長さ320ページ
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言語日本語
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出版社集英社
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発売日2012/9/20
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ISBN-104087468828
-
ISBN-13978-4087468823
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
チベットの奥地、ツアンポー川流域に「空白の五マイル」と呼ばれる秘境があった。そこに眠るのは、これまで数々の冒険家たちのチャレンジを跳ね返し続けてきた伝説の谷、ツアンポー峡谷。人跡未踏といわれる峡谷の初踏査へと旅立った著者が、命の危険も顧みずに挑んだ単独行の果てに目にした光景とは―。第8回開高健ノンフィクション賞、第42回大宅壮一ノンフィクション賞、第1回梅棹忠夫・山と探検文学賞。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
角幡/唯介
1976年北海道生まれ。早稲田大学探検部OB。2010年『空白の五マイル―チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む』で第8回開高健ノンフィクション賞、第42回大宅壮一ノンフィクション賞、第1回梅棹忠夫・山と探検文学賞、12年『雪男は向こうからやって来た』で第31回新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1976年北海道生まれ。早稲田大学探検部OB。2010年『空白の五マイル―チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む』で第8回開高健ノンフィクション賞、第42回大宅壮一ノンフィクション賞、第1回梅棹忠夫・山と探検文学賞、12年『雪男は向こうからやって来た』で第31回新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 集英社 (2012/9/20)
- 発売日 : 2012/9/20
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 320ページ
- ISBN-10 : 4087468828
- ISBN-13 : 978-4087468823
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Amazon 売れ筋ランキング:
- 113,129位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 430位登山・ハイキング (本)
- - 796位集英社文庫
- - 1,644位旅行ガイド
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
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2018年5月27日に日本でレビュー済み
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34人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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ベスト500レビュアー
Amazonで購入
難を言うと構成が錯綜していて少しわかりづらいかな。整理すると、
1.19世紀末から20世紀初頭にかけてのツアンポー峡谷探検史
2.1993年NHKの番組制作を目的として行われたツアンポー峡谷の調査でのカヌー遭難劇
3.角幡さん本人のツアンポー峡谷探検記
の三本柱となるが、3.角幡さん本人のツアンポー峡谷探検が三度にわたっていて、
A.1998年、大学四年生の時の偵察旅行
B.2002年末から2003年、朝日新聞入社前の探検行
C.2009年末から2010年、朝日新聞退職後の探検行
このうち本書で語られる探検はB.とC.。この二度の探検記に上記1.19世紀末から20世紀初頭のツアンポー峡谷の探検史と2.の1993年の遭難劇がかなりの比重で挿入されている。盛りだくさんでこれがわかりづらさの原因ともなっているのだが、それが故に探検記に留まらない深みを味わえるというのも事実。探検記そのものもスリリング。C.のラストは、ああ、このまま角幡さん死んじゃうんだろうな・・などと思ったが、冷静に考えれば死んだらこの本は書けなかったわけだから、それくらい読者を夢中にさせる緊迫感があったということ。1.におけるフランク・キングドン=ウォードのエピソード、2.の「若きカヌーイストの死」におけるドラマのような展開はそれだけ切り取っても十分読む者を魅了する内容で、他の探検記とは一線を画した独創的な一冊となっている。
1.19世紀末から20世紀初頭にかけてのツアンポー峡谷探検史
2.1993年NHKの番組制作を目的として行われたツアンポー峡谷の調査でのカヌー遭難劇
3.角幡さん本人のツアンポー峡谷探検記
の三本柱となるが、3.角幡さん本人のツアンポー峡谷探検が三度にわたっていて、
A.1998年、大学四年生の時の偵察旅行
B.2002年末から2003年、朝日新聞入社前の探検行
C.2009年末から2010年、朝日新聞退職後の探検行
このうち本書で語られる探検はB.とC.。この二度の探検記に上記1.19世紀末から20世紀初頭のツアンポー峡谷の探検史と2.の1993年の遭難劇がかなりの比重で挿入されている。盛りだくさんでこれがわかりづらさの原因ともなっているのだが、それが故に探検記に留まらない深みを味わえるというのも事実。探検記そのものもスリリング。C.のラストは、ああ、このまま角幡さん死んじゃうんだろうな・・などと思ったが、冷静に考えれば死んだらこの本は書けなかったわけだから、それくらい読者を夢中にさせる緊迫感があったということ。1.におけるフランク・キングドン=ウォードのエピソード、2.の「若きカヌーイストの死」におけるドラマのような展開はそれだけ切り取っても十分読む者を魅了する内容で、他の探検記とは一線を画した独創的な一冊となっている。
2019年12月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者自身が探検した渓谷行の記録だけでなく、ツアンポーを
巡る米欧中の探検隊の歴史、そして日本人撮影隊の話などが
前半でかなり語られ、話に厚みが出ています。
ただし、秘境の探検体験記を純粋に追いかけたい方には、
ここがやや冗長にうつるかもしれません。
著者が別の本で書かれていますが、探検の日々自体は単調で
ドラマティックでないことの方が多いとのこと。
ツアンポーなんて知っている人は少ないし、黙々と踏破する
だけだと面白みが薄いので、これらは重要な前置きでもあります。
なぜそこが探検に値するのかを示さないと現代のタンケン
は意味がわかりにくいようです。
著者の文章、考え方はわかりやすく、思索、情報に適度な深みが
あるので、他の著作も読み進めています。
巡る米欧中の探検隊の歴史、そして日本人撮影隊の話などが
前半でかなり語られ、話に厚みが出ています。
ただし、秘境の探検体験記を純粋に追いかけたい方には、
ここがやや冗長にうつるかもしれません。
著者が別の本で書かれていますが、探検の日々自体は単調で
ドラマティックでないことの方が多いとのこと。
ツアンポーなんて知っている人は少ないし、黙々と踏破する
だけだと面白みが薄いので、これらは重要な前置きでもあります。
なぜそこが探検に値するのかを示さないと現代のタンケン
は意味がわかりにくいようです。
著者の文章、考え方はわかりやすく、思索、情報に適度な深みが
あるので、他の著作も読み進めています。
2019年2月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
他の作家が書いたものなら、間違いなく星5つつけてますけど、あくまで角幡作品としての個人的な評価。
文章はうまいけど、他の作品と比べたら★一つ分落ちる。
滝や渓谷の描写から、著者が見た景色、スケールをイメージできなかった。
角幡さんの文章ってすごく文学的で疲れることがある。
好みの問題だと思うけど、高野秀行の方が好きかな。
今の角幡さんが書いたら、本書はさらに優れたものになると思うけど、文庫化の際、あえてそれをしなかったと何かで読んだ記憶がある。
文章はうまいけど、他の作品と比べたら★一つ分落ちる。
滝や渓谷の描写から、著者が見た景色、スケールをイメージできなかった。
角幡さんの文章ってすごく文学的で疲れることがある。
好みの問題だと思うけど、高野秀行の方が好きかな。
今の角幡さんが書いたら、本書はさらに優れたものになると思うけど、文庫化の際、あえてそれをしなかったと何かで読んだ記憶がある。
ベスト50レビュアー
Amazonで購入
発刊当時に購入し読了、電子版を再購入してしまった。文句なしの5つ星。
本書はいつのまにやら冒険家を代表する著名人になってしまった角幡氏の、前半はまだ早稲田探検部の小僧臭がする、後半は新聞社を辞めたてで血気盛んな香りが漂う角幡氏の出世作。
先に他レビューにない情報を記しておく。
本書の背景と裏話、考え方、受賞の経緯などは早稲田探検部の先輩・高野秀行さんとの対談本「地図のない場所で眠りたい」に詳しい。
この本自体は著者らに興味があればバイブル本、興味がなければ何だかわからない一冊だと思うが(笑)
(この本を書店で見たときはびっくりした。イザベラバート×宮本常一くらいの衝撃)
<一般的なレビュー>
既に多く割愛するが、
初期のカヌー旅、ツァンポーの冒険史、一度目の挑戦、二度目の挑戦の4段階の構成になっている。
一度目の挑戦は未知の未知たる未知ゆえの手探り感、
二度目の挑戦は壮絶な道程と死に瀕した臨場感に溢れている。
これらの背景にチベット問題があり、あるいは角幡氏ならではの探検・冒険への思索が含まれる。
思索はちょっと面倒で説教がましいのだが、先述の「地図のない場所で眠りたい」のうち、早稲田探検部の企画書のくだりでようやく半分理解できた。
<個人の感想について>
同じ本を二度買っているくらいだから、よほど気に入っている。
冒険って、こう組み立てるのか!
学問のように、先人の歴史の上に積みあがっているのか!
と新鮮な驚きに満ちていた。
もちろん、山岳本や冒険本に期待される現場の臨場感は十分以上に楽しむことができる。
===
先行レビュワーに多い冒険的な臨場感ハラハラ好き派なら、ベタですが山野井さん「垂直の記憶」、新田次郎「芙蓉の人」、植村直己さん「極北に駆ける」は必読ですよね。本書の読者はご存じであろう石川直樹は当たり外れが大きいが、熱気球編がお勧めか。
若気の至りの青春の香りを求めるなら、やっぱり植村さんの「青春を山に駆けて」以上の作品は無いのでは。女性目線では、これまた著名クライマーの谷口けいさんの「太陽のかけら」も外せないですね。山岳本なのに、最後は涙が止まらないという異質な一冊。あるいは、高野さんの「ムベンベ」・・・はちょっと違うか。
トップレビュワーが書かれている「現代における冒険、探検の組み立て方」にご興味なら、角幡さんが(しつこいくらいに)あちこちで言及されておりますが、それ以外ではやっぱり秘境ライター高野さんの「ウモッカ」が異様なほど詳しい。単純にその探検に失敗してしまったので、そもプロセスしか書きようがなかったという高野さんらしいオチですが。
===
さて、角幡氏は各種媒体に登場し、いつのまにやら著名人となり、探検・冒険の思想をあちこちで記しているのだが、
本書はそういう洗練感はなく、熱気の塊として口下手、しかし新聞記者になれるほどの文才を活かしながら上手に書き綴っている。
先行レビュワーの「旅人」さんのレビュー
「角幡さんの文章ってすごく文学的で疲れることがある。好みの問題だと思うけど、高野秀行の方が好きかな。」
に、100%同意できる。
そう、そうなのですよ。高野先輩はいつでも直球で面白いです。アマゾンだって、アフリカだって、もちろんコンゴだってソマリアだって東京の外国人だって。
角幡後輩はあーだこーだゴチャゴチャと、ちょっと真面目過ぎて疲れるときがある。
しかし、これまた持ち味で誉め言葉。いいですね。
さすがに「エベレストには登らない」はもうお腹一杯で食指が湧かないが。
あるいは、先行レビューの
「滝や渓谷の描写から、著者が見た景色、スケールをイメージできなかった。」
もまた、皆さん似た感想をお持ちと思う。。
でも、それは表裏一体で
角幡氏と同様にネットで調べ上げ・・・Google earthを眺め
英語や中国語のサイトを巡り
不鮮明な画像や単なる川の写真を見つけて半分歓喜・半分がっかりし
でもでもでも・・・実体はどうなんだろう?と興味を深めていく。
結局は何でもない、ただの曲がりくねった川かもしれないのに!
本書を読んだ方の結構な割合は、読中に読後に調べこんでるのではないでしょうか。
以上、まともなレビューではなく支離滅裂な雑感になってしまったが、大いにお勧めできる。
Kindle版が500円台になってますね。かなりお得かと。
本書はいつのまにやら冒険家を代表する著名人になってしまった角幡氏の、前半はまだ早稲田探検部の小僧臭がする、後半は新聞社を辞めたてで血気盛んな香りが漂う角幡氏の出世作。
先に他レビューにない情報を記しておく。
本書の背景と裏話、考え方、受賞の経緯などは早稲田探検部の先輩・高野秀行さんとの対談本「地図のない場所で眠りたい」に詳しい。
この本自体は著者らに興味があればバイブル本、興味がなければ何だかわからない一冊だと思うが(笑)
(この本を書店で見たときはびっくりした。イザベラバート×宮本常一くらいの衝撃)
<一般的なレビュー>
既に多く割愛するが、
初期のカヌー旅、ツァンポーの冒険史、一度目の挑戦、二度目の挑戦の4段階の構成になっている。
一度目の挑戦は未知の未知たる未知ゆえの手探り感、
二度目の挑戦は壮絶な道程と死に瀕した臨場感に溢れている。
これらの背景にチベット問題があり、あるいは角幡氏ならではの探検・冒険への思索が含まれる。
思索はちょっと面倒で説教がましいのだが、先述の「地図のない場所で眠りたい」のうち、早稲田探検部の企画書のくだりでようやく半分理解できた。
<個人の感想について>
同じ本を二度買っているくらいだから、よほど気に入っている。
冒険って、こう組み立てるのか!
学問のように、先人の歴史の上に積みあがっているのか!
と新鮮な驚きに満ちていた。
もちろん、山岳本や冒険本に期待される現場の臨場感は十分以上に楽しむことができる。
===
先行レビュワーに多い冒険的な臨場感ハラハラ好き派なら、ベタですが山野井さん「垂直の記憶」、新田次郎「芙蓉の人」、植村直己さん「極北に駆ける」は必読ですよね。本書の読者はご存じであろう石川直樹は当たり外れが大きいが、熱気球編がお勧めか。
若気の至りの青春の香りを求めるなら、やっぱり植村さんの「青春を山に駆けて」以上の作品は無いのでは。女性目線では、これまた著名クライマーの谷口けいさんの「太陽のかけら」も外せないですね。山岳本なのに、最後は涙が止まらないという異質な一冊。あるいは、高野さんの「ムベンベ」・・・はちょっと違うか。
トップレビュワーが書かれている「現代における冒険、探検の組み立て方」にご興味なら、角幡さんが(しつこいくらいに)あちこちで言及されておりますが、それ以外ではやっぱり秘境ライター高野さんの「ウモッカ」が異様なほど詳しい。単純にその探検に失敗してしまったので、そもプロセスしか書きようがなかったという高野さんらしいオチですが。
===
さて、角幡氏は各種媒体に登場し、いつのまにやら著名人となり、探検・冒険の思想をあちこちで記しているのだが、
本書はそういう洗練感はなく、熱気の塊として口下手、しかし新聞記者になれるほどの文才を活かしながら上手に書き綴っている。
先行レビュワーの「旅人」さんのレビュー
「角幡さんの文章ってすごく文学的で疲れることがある。好みの問題だと思うけど、高野秀行の方が好きかな。」
に、100%同意できる。
そう、そうなのですよ。高野先輩はいつでも直球で面白いです。アマゾンだって、アフリカだって、もちろんコンゴだってソマリアだって東京の外国人だって。
角幡後輩はあーだこーだゴチャゴチャと、ちょっと真面目過ぎて疲れるときがある。
しかし、これまた持ち味で誉め言葉。いいですね。
さすがに「エベレストには登らない」はもうお腹一杯で食指が湧かないが。
あるいは、先行レビューの
「滝や渓谷の描写から、著者が見た景色、スケールをイメージできなかった。」
もまた、皆さん似た感想をお持ちと思う。。
でも、それは表裏一体で
角幡氏と同様にネットで調べ上げ・・・Google earthを眺め
英語や中国語のサイトを巡り
不鮮明な画像や単なる川の写真を見つけて半分歓喜・半分がっかりし
でもでもでも・・・実体はどうなんだろう?と興味を深めていく。
結局は何でもない、ただの曲がりくねった川かもしれないのに!
本書を読んだ方の結構な割合は、読中に読後に調べこんでるのではないでしょうか。
以上、まともなレビューではなく支離滅裂な雑感になってしまったが、大いにお勧めできる。
Kindle版が500円台になってますね。かなりお得かと。
2018年12月15日に日本でレビュー済み
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極夜行でノンフィクション大賞を受賞、いきなり受賞作を読むよりも…と、手にとってみた本作品。
非常に素晴らしかった。
著者による冒険談とツアンポー峡谷の探検史を巧みに織り交ぜながら進む構成や、ほとんどの読者が聞いたこともないであろうツアンポー峡谷での、まさに命懸けの冒険を、読者にしっかりと追体験させる筆致は圧巻。
現代人の抱える、ともすれば満たされすぎともいえる世の中に生きる我々にとって冒険とは?生きるとは?
リアルかつ圧倒的な描写で、神々しいまでに荘厳な自然に挑む冒険者達の生き様に迫ったノンフィクションの傑作。
極夜行にも期待したい。
非常に素晴らしかった。
著者による冒険談とツアンポー峡谷の探検史を巧みに織り交ぜながら進む構成や、ほとんどの読者が聞いたこともないであろうツアンポー峡谷での、まさに命懸けの冒険を、読者にしっかりと追体験させる筆致は圧巻。
現代人の抱える、ともすれば満たされすぎともいえる世の中に生きる我々にとって冒険とは?生きるとは?
リアルかつ圧倒的な描写で、神々しいまでに荘厳な自然に挑む冒険者達の生き様に迫ったノンフィクションの傑作。
極夜行にも期待したい。
2020年11月22日に日本でレビュー済み
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最後のアタックは、壮絶な、死との隣り合わせの踏破となった。ハッピーエンドで終わるかな(最終的には生還できたので、そうとも言えますが)と思って読んでいると、こちらまで苦しくなる展開だった。現地へ行くこと自体が困難な場所に、何度も足を運び、慎重に計画するも、様々な困難に会い、3週間以上の命がけ(死に掛けた)苦行は、息を飲んだ。
地理的な状態が、いまひとつわからず(簡単に分かる訳がない?)、グーグルマップの3Dで見ながら読んだ。もう一度、地図を見ながら読まないと、その辺はすっきりしないかもしれない。
地理的な状態が、いまひとつわからず(簡単に分かる訳がない?)、グーグルマップの3Dで見ながら読んだ。もう一度、地図を見ながら読まないと、その辺はすっきりしないかもしれない。