すごい!
前作『インザプール』と、
キャラクターも、やってることも、
まったく同じなのに、
なぜか面白くなってる!!
え、読み手のぼくが勝手に、
このシリーズに愛着がわいたの??
いや、たぶん違います。
だてに賞を取ってるわけじゃないのですよ、
きっと。
事実、面白くなってるのだと、思います。
患者が個性的になったのか、
作者の腕があがったのか、
作者が作品に慣れたのか、
理由はわかりません。
物語の結論は、前作同様、
わかりきってるのに、
どーせ、精神的なものだから、
『なぜか気が楽になった』って、
最後の方に書けば、解決しちゃうのは、
わかってるのに、
続きが気になってしょうがない!!
べつに、魅力的な主人公でもないし、
ていうか、主人公は、
病院にやってくる、患者さんたちなので、
神経科の伊良部医師は、厳密には、
レギュラーの脇役なんですよね。
だから、誰に感情移入できるわけでもない。
そこも、前作と一緒です。
なのに、
なぜかすごく面白い。
ううむ。
これは、なんだ、精神的なものか?
ビタミン注射が必要なのか?
エロエロ看護師のマユミちゃんに、
お注射を、うってもらおう。
でも、
すごく痛そうな注射を、乱暴にうつから、
やっぱり、あそこには行きたくないな。
気のせいじゃないです。
前作の何倍も面白い!!
おすすめです。
この商品をお持ちですか?
マーケットプレイスに出品する

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません 。詳細はこちら
Kindle Cloud Readerを使い、ブラウザですぐに読むことができます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
空中ブランコ (文春文庫) 文庫 – 2008/1/10
購入を強化する
伊良部総合病院地下の神経科には、跳べなくなったサーカスの空中ブランコ乗り、尖端恐怖症のやくざなど、今日も悩める患者たちが訪れる。だが色白でデブの担当医・伊良部一郎には妙な性癖が…。この男、泣く子も黙るトンデモ精神科医か、はたまた病める者は癒やされる名医か!?
直木賞受賞、絶好調の大人気シリーズ第2弾。
サーカスの花形、空中ブランコでフライヤーを務める公平は最近失敗ばかり、原因は自分にあるらしい。困り果てて伊良部を訪ねたが、伊良部が自分も空中ブランコに乗ってみたいと言ってきかず……(「空中ブランコ」)
ほかに「ハリネズミ」「義父のヅラ」「ホットコーナー」「女流作家」を収録、直木賞を受賞した絶好調シリーズ第2弾!
直木賞受賞、絶好調の大人気シリーズ第2弾。
サーカスの花形、空中ブランコでフライヤーを務める公平は最近失敗ばかり、原因は自分にあるらしい。困り果てて伊良部を訪ねたが、伊良部が自分も空中ブランコに乗ってみたいと言ってきかず……(「空中ブランコ」)
ほかに「ハリネズミ」「義父のヅラ」「ホットコーナー」「女流作家」を収録、直木賞を受賞した絶好調シリーズ第2弾!
- ISBN-104167711028
- ISBN-13978-4167711023
- 出版社文藝春秋
- 発売日2008/1/10
- 言語日本語
- 本の長さ282ページ
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
伊良部総合病院地下の神経科には、跳べなくなったサーカスの空中ブランコ乗り、尖端恐怖症のやくざなど、今日も悩める患者たちが訪れる。だが色白でデブの担当医・伊良部一郎には妙な性癖が…。この男、泣く子も黙るトンデモ精神科医か、はたまた病める者は癒やされる名医か!?直木賞受賞、絶好調の大人気シリーズ第2弾。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
奥田/英朗
1959(昭和34)年、岐阜県生まれ。プランナー、コピーライター、構成作家を経て、作家に。2002年に『邪魔』で第4回大藪春彦賞、04年に『空中ブランコ』で第131回直木賞、07年に『家日和』で第20回柴田錬三郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1959(昭和34)年、岐阜県生まれ。プランナー、コピーライター、構成作家を経て、作家に。2002年に『邪魔』で第4回大藪春彦賞、04年に『空中ブランコ』で第131回直木賞、07年に『家日和』で第20回柴田錬三郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2008/1/10)
- 発売日 : 2008/1/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 282ページ
- ISBN-10 : 4167711028
- ISBN-13 : 978-4167711023
- Amazon 売れ筋ランキング: - 27,006位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

1959年、岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て作家活動に入る。2002年『邪魔』で大藪春彦賞、04年『空中ブランコ』で直木賞、07年『家日和』で柴田錬三郎賞、09年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 無理 (ISBN-13: 978-4163285801 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.3
星5つ中の4.3
540 件のグローバル評価
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
VINEメンバー
Amazonで購入
先に「家日和」を読み「空中ブランコ」へ。
文庫本苦手なもんで単行本で検索してみました。
数年経つと格安なんてもんじゃあなく入手出来るのにはオボロキです。
更にオドロイタのは~~「いらっしゃーい。
地下一階にある神経科のドアをノックするや、中から明るく甲高い声が
響いた。場違いな応答に、思わずプレートの文字を確認する~~
中に入ると、でっぷりとした中年の医師が一人がけのソファに胡坐をかき、
薄気味悪く笑って、手招きしていた。~~」
「空中ブランコ」に収められているのは表題の「空中ブランコ」他
「ハリネズミ」「義父のヅラ」「ホットコーナー」「女流作家」の4篇。
そのどれもに上記のト~ンデモ医者の登場となる。何故なら5篇の主人公は
誰もが言うにいえない神経系の病(例えば先端恐怖症等)を抱えて苦しんでいて
訪れた先がカバみたいな風貌の100キロを超える巨漢先生だったというわけ。
とにかくおっかしい。ユーモアを超えて、笑っちゃう。
何でもかんでもまずはビタミン注射を打ち、暴れる患者には上から乗っかちゃえば
どうということなく打てるし、患者の話を聴きながら自分も参加しちゃうという
例えば「空中ブランコ」なら、いいな、いいなで見学しながら、そのうち飛ぼうとする。
とってもヘンだなとおもいながらも、ひょっとして飛べちゃうの?サーカスの
団員達と共にその場にいるような、うまく飛んでねって祈りたくなっちゃうような
そのヘンさにおおいに悪影響?されてるうち、病は治ってしまう。
カバ先生は名医なのか迷医なのか、わからなくなるけど、パッパッと読めました。
文庫本苦手なもんで単行本で検索してみました。
数年経つと格安なんてもんじゃあなく入手出来るのにはオボロキです。
更にオドロイタのは~~「いらっしゃーい。
地下一階にある神経科のドアをノックするや、中から明るく甲高い声が
響いた。場違いな応答に、思わずプレートの文字を確認する~~
中に入ると、でっぷりとした中年の医師が一人がけのソファに胡坐をかき、
薄気味悪く笑って、手招きしていた。~~」
「空中ブランコ」に収められているのは表題の「空中ブランコ」他
「ハリネズミ」「義父のヅラ」「ホットコーナー」「女流作家」の4篇。
そのどれもに上記のト~ンデモ医者の登場となる。何故なら5篇の主人公は
誰もが言うにいえない神経系の病(例えば先端恐怖症等)を抱えて苦しんでいて
訪れた先がカバみたいな風貌の100キロを超える巨漢先生だったというわけ。
とにかくおっかしい。ユーモアを超えて、笑っちゃう。
何でもかんでもまずはビタミン注射を打ち、暴れる患者には上から乗っかちゃえば
どうということなく打てるし、患者の話を聴きながら自分も参加しちゃうという
例えば「空中ブランコ」なら、いいな、いいなで見学しながら、そのうち飛ぼうとする。
とってもヘンだなとおもいながらも、ひょっとして飛べちゃうの?サーカスの
団員達と共にその場にいるような、うまく飛んでねって祈りたくなっちゃうような
そのヘンさにおおいに悪影響?されてるうち、病は治ってしまう。
カバ先生は名医なのか迷医なのか、わからなくなるけど、パッパッと読めました。
2019年9月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
伊良部先生には大人になれば当たり前に備わるであろう理性によるブレーキが全く存在していないのだ。
このストーリーではこのような伊良部先生による破天荒な行動が直接的あるいは間接的に精神を病んでしまった患者に良い影響を与えている。
読み始めは「なんだこいつは」と伊良部先生に苛立ちすら覚えたが、これは私自身が日頃から理性のブレーキで自分自身をつまらなくしていただけではなく、他人にもブレーキをかけることを当たり前に要求していたからであろう。
(学生の頃はつまらない大人にだけはなりたくないと思っていたので、これは悲しい気づきであった)
ただし、読み進めるうちに私自身の心の緊張状態が緩くなってきたからか、伊良部先生の行動に心地よい感情さえ抱くようになった。
このストーリーではこのような伊良部先生による破天荒な行動が直接的あるいは間接的に精神を病んでしまった患者に良い影響を与えている。
読み始めは「なんだこいつは」と伊良部先生に苛立ちすら覚えたが、これは私自身が日頃から理性のブレーキで自分自身をつまらなくしていただけではなく、他人にもブレーキをかけることを当たり前に要求していたからであろう。
(学生の頃はつまらない大人にだけはなりたくないと思っていたので、これは悲しい気づきであった)
ただし、読み進めるうちに私自身の心の緊張状態が緩くなってきたからか、伊良部先生の行動に心地よい感情さえ抱くようになった。
2020年2月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「空中ブランコ」の患者は、「イン・ザ・プール」のと較べて、ちょっとした大物が多いですね。当然ドクター伊良部にとっては、そんなこと関係ない訳ですけど、前回の本当にどうしようもない人だったキャラクターに対して、伊良部のリラックスした性格が生む陽の現象が描かれている箇所が多い。意外と運動が上手だったり、人前で様になったり・・・
私自身は「イン・ザ・プール」のドクター伊良部のキャラがより好きではありますけど、それとは別に、通して読んだときこの2作に、誠実に過ごそう真っ当であろうという、作者の確固たる信念が感じられて、本当に読んで良かった作品です。
私自身は「イン・ザ・プール」のドクター伊良部のキャラがより好きではありますけど、それとは別に、通して読んだときこの2作に、誠実に過ごそう真っ当であろうという、作者の確固たる信念が感じられて、本当に読んで良かった作品です。
ベスト500レビュアー
Amazonで購入
「伊良部シリーズ」第二作。増々快調で文句無しに楽しめる。患者の奇矯度は初作より控えめだが、作品の構成は更に巧みになっている。天真爛漫な伊良部とニヒリスト&サディストのマユミのコンビの対照の妙も相変わらず。その対照的な二人が共に注射魔と言う設定も愉快。マユミさん、相変わらずイイ味出してます。
タイトル作「空中ブランコ」は読んでいて思わず声を出して笑ってしまった。奇想天外な設定と小刻みなギャグの連発の中、ストーリー展開は起伏に富んでいて良く練られている。快作と言って良い。「ハリネズミ」はヤクザを特別視しない二人の言動とヤクザの反応が哄笑を誘う。純粋無垢と虚無感の二段責め。「義父のヅラ」は伊良部の"性格は既得権"という言葉が光る。作者も東京都の地図上を捜し回ったかと思うとニンマリする。最後の一行が全体を締めている構成も見事。「ホットコーナー」は私のような野球ファンにとっては題材が身近過ぎてインパクトに欠ける。だが、昔やった草野球を思い出させて郷愁を誘う作品。「女流作家」は普通の業界人には怖くてとても書けない作品。シャレにならない内容なのだが、それを平気で書いてしまう辺り、作者の性格は伊良部並みか ? 最後にマユミが発するセリフが泣かせるが、マユミが普通のセリフを言うのは初めてではないか。無理を承知で書けば、マユミが描いたというイラストを挿絵として挟んでくれたら最高だったのだが...。
何が正気で何が異常か分からない伊良部ワールド全開の、笑いと安らぎに満ちた傑作短編集。
タイトル作「空中ブランコ」は読んでいて思わず声を出して笑ってしまった。奇想天外な設定と小刻みなギャグの連発の中、ストーリー展開は起伏に富んでいて良く練られている。快作と言って良い。「ハリネズミ」はヤクザを特別視しない二人の言動とヤクザの反応が哄笑を誘う。純粋無垢と虚無感の二段責め。「義父のヅラ」は伊良部の"性格は既得権"という言葉が光る。作者も東京都の地図上を捜し回ったかと思うとニンマリする。最後の一行が全体を締めている構成も見事。「ホットコーナー」は私のような野球ファンにとっては題材が身近過ぎてインパクトに欠ける。だが、昔やった草野球を思い出させて郷愁を誘う作品。「女流作家」は普通の業界人には怖くてとても書けない作品。シャレにならない内容なのだが、それを平気で書いてしまう辺り、作者の性格は伊良部並みか ? 最後にマユミが発するセリフが泣かせるが、マユミが普通のセリフを言うのは初めてではないか。無理を承知で書けば、マユミが描いたというイラストを挿絵として挟んでくれたら最高だったのだが...。
何が正気で何が異常か分からない伊良部ワールド全開の、笑いと安らぎに満ちた傑作短編集。