経営判断には軸が必要だと言われている。軸は理念であったり会計であったり原理原則であったりする。
しかし実際に経営してみると、判断に迷う場面が出てくる。例えば「社員を幸せにする」という理念でありながら、仕事もロクにせずサボる幹部社員の処遇などだ。
こうした問題は解決事例を多く経験していくしかないように思える自分にとって、すごく学びの多い1冊になった。
本書では、中小企業経営者の本気の悩みを稲盛和夫氏がQ&A形式で答えていくわけだが、「こんな時、稲盛和夫氏ならどうするか?」と考えることがとても勉強になる。
以下、勉強になった点。
1.
高収益の基盤を築くには、既存事業の採算を高めることが先決。採算を高めるには現場に出て改善する必要がある。またお金を使わず知恵を使う。
2.
挑戦し続ける企業を目指すには、得意技で勝負できる事業で多角化する。
3.
従業員とのパートナーシップを築くには、報酬ではなく栄誉と賞賛を与える。
4.
経営者意識を持った人材を育てるには、小集団に分けて指導する。また仕事の可否より会社を愛してくれる人材を登用する。
大前提としては「会社は何のために存在するのか」、つまり会社の大義とは何かを自らに問いながら、あるべき姿を追い求めなければならない。
経営者が次元の高い目的、大義名分を確立し、それを本気で貫き通せるかどうかによって成否は決まる。
これを肝に銘じておきたい。
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