【ポイント】
・体が先で、そのあとに脳は考える。「やる気スイッチ」の入れ方、それは「とにかくやり始める」こと。
⇒脳と身体の関係を見てみると、人間は「やり始めれば集中する」ようになっている、というより、やり始めなければ、集中ができないようになっている。脳にある側坐核という部分がやる気の「スイッチ」で、一度作業をやり始めると、この「やる気スイッチ」が入り、やめられなくなってしまう
・別に楽しいことがないときでも「フェイク・スマイル」で笑顔をつくるとストレスが軽減されて気分がよくなる
⇒人が笑顔になるのは「楽しいから」「幸せだから」ではなく、笑うから楽しくなるし、幸せになる。より楽しく、よりストレスを減らせるのは、単に口角を上げるだけではなく、口を開いた笑顔。歯が見えるくらいの豪快な、顔全体で表現した笑顔のほうが心理的なストレスを減らせる
・背筋をピン!と伸ばして堂々と歩くと気持ちが積極的になり、さらにストレスホルモンが減少する
⇒堂々とした姿勢──つまり背筋を伸ばした姿勢の被験者には、「テストステロン」という決断力・積極性・攻撃性・負けず嫌いなどに関係するホルモンの増加が見られた。それだけでなく、堂々とした姿勢のグループの人は「コルチゾール」というストレスホルモンも低下していた
・時間を測り、「あと◯分!」とゴールを見ながら仕事をする
⇒「残り時間」を被験者たちに伝えたところ、報酬感が得られると反応する脳の部位が活発になって、疲れを感じると活動が大きくなる部位が低下した
・「減点法」で人を見ているとイライラが止まらなくなる
⇒脳にはネガティブな情報のほうに価値を見出しやすい傾向がある。この効果を「ネガティビティ・バイアス」と言う。人間関係の解決法は、「人を減点評価で見ない」ということにつきる。減点法で嫌いになっていくのではなく、加点法をしていくことが、人付き合いをラクにする秘訣
・香でストレスを軽減させる。コーヒー豆の香りをじっ……と嗅ぎ、良い気分になるのを待つ
⇒コーヒー豆の香りには、睡眠不足や疲労の原因とされている「活性酸素」によって破壊された脳細胞を呼び戻す効果がある
・空腹状態を避け、腸内の環境を整えてあげると気分が安定する
⇒空腹になると、セロトニンが減少する。セロトニンが多いと心の安定感が得られ、少なくなるとイライラする。逆に言えば、空腹感がなければ、不必要なイライラを減らすことができる
・朝一の疲労をやわらげる。41度の熱めのシャワーを浴びることで自律神経が整ってくる
⇒千葉大学の研究で、午前中に40度のお湯のシャワーを浴びた実験参加者は、アルファ波という、リラックスしているときなどに出やすい脳波が多くなった。41度くらいのやや熱めの温度で、水流をできるだけ強くして、首・肩・背中にかけて3~5分浴びる。そうすることで、交感神経を活発にすることができる。
・外国語を学ぶと脳が発達し、マルチタスクが得意になる
⇒一般的な知能テスト、記憶力、情報処理の速さ、語彙力、読解力などさまざまなテストで、複数の言語を操る人ほど明らかに高いパフォーマンスを示した
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