仮説実験授業などの科学教育を行うための優れた理論を提唱された板倉先生の名著です。
他の理科教員の方の勧めを見て購入しました。
科学的好奇心を刺激するための様々な手法や、興味深い疑問とそれを確かめる実験が紹介されています。
疑問を持って実験するだけでなく、さらにそこでちゃんとよく分析して、精緻な実験と考察をしているのがまさに科学的で素晴らしいです。
初めに「卵を立ててみろと言われた時、人はそんなことは出来ないと言う。しかしコツンと底を叩いて潰してから立てるとズルいと言う。さらにそのままでも静かに集中して立てれば実は立つことが示せる。人の思い込みというものは強く、試してみないと分からない。しかし成功したと聞かないと人は試してみない。この知識による自信で”試してみる”ことが大事」という話があり、科学的発見の素地と、実験してみたいと思わせる科学的好奇心の興りについて非常に示唆的で興味深く、引き込まれました。
まだ読んでいる途中ですが、身近な不思議を科学することが出来ることの面白みに触れたい方は、是非読んでみて欲しいです。
また内容は小学生でも分かるように、非常に丁寧に書かれているので、
科学に興味がある、または興味を持って欲しいお子様がいらっしゃるご家庭にもオススメできると思います。
もちろん、小学生の知的好奇心に負けないよう、理科教員も全員読んだ方が良い名著です。(笑)
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