東京国際ギターコンクール、アジア国際ギターコンクール入賞の実力派ギタリスト、河野智美が満を持して放つ入魂の1枚。数々のギター名曲の中から真にカンタービレで上質な癒しを感じられる楽曲のみを厳選しました。 その静寂の中から浮かび上がる静かで熱い「祈りの音楽」は万人の心を震わせずにはおきません。完璧なテクニックに裏付けされた至高のエスプレッシーヴォを堪能してください。
それはいわば、天性の「しなやかさ」である。ただ正確に、四角四面に楽譜を音にしていくのではなく、文章に例えれば「行間に匂うもののある」演奏である。河野智美のギターは常に「心の宿る」ギターであり、そうであればこそ、聞き手の心を得も言われぬ共振、共感へと導く。ギターという「細やかさ」の楽器に幸あれ、そしてこれをふさわしく操る、文字どおり“心ある"音楽家に幸いあれ! (濱田滋郎ライナーノーツより)
■河野智美(こうのともみ)プロフィール 東京都出身。4歳よりピアノ、7歳よりギターを始める。
クラシカルギタ−コンク−ルで優勝のほか、東京国際ギターコンクール、アジア国際ギターコンクールなど、国内外のコンクールで入賞。
2004年、原田健司氏とコラボレーションした、クラシックギター作品集『白い軌跡』、『DIECI CENTESIMI』をリリース。作曲家と一緒に音作りをしていくという新たな試みで、クラシックの枠を越えて多くの支持を得る。
2011年、ギター製作家キム・ヒホン氏のプロデュースにより韓国にてDVD『Recollections』をリリース。韓国、中国でのリサイタルの他、ロシアのウラジオストク国際ギターフェスティバル、タイ国際ギターフェスティバルに招かれ、絶賛を博す。
2012年、イタリアのトリノ音楽祭で3回のリサイタルを行い、トリノ市民から高い評価を得た。さらにその時に見たイタリア各地での大聖堂に触発されたことは、今回のアルバムの選曲に大きな影響を与えている。
2009年より師である高田元太郎氏とともに、アルトフィールド・コンサート・シリーズを企画し、自身のコンサートの他、若手ギタリストの出演の場として、また世界的ギタリスト、パヴェル・シュタイドル氏を招いた東京公演など、年数回のコンサートはいずれも成功を収めている。
これまでに、横尾幸弘,江間常夫,高田元太郎,福田進一の各氏に師事した他、R.ディアンス、E.フェルナンデス、S.テナント、M.E.グスマン、A.ピエルリなど国内外で多くのマスタークラスを受講し研鑽している。
日本女子大学人間社会学部現代社会学科卒。昭和音楽大学、アルトフィールド音楽教室にて後進の指導育成にもあたっている。 (2013年8月現在)