日本の社会保障制度の問題点は、公費漬け・補助金漬けの高コスト体質、参入規制・価格規制、'大量の公費投入による見かけの「低料金」、既得権益集団の存在だ。少子高齢化で問題が深刻化し、社会保障費増は財政危機に直結し、世代間不公平を拡大している。厚生年金と国民年金で800兆円の債務超過というからあきれ返る。問題解決には、保険料引上げ、給付金の削減、不要な天下り法人の根絶、価格規制・参入規制の緩和が必要だ。さらに、年金受給者にも負担を強いることが必要だが、これは容易ではない。日本国民は3星ホテルの料金で5星ホテルに住むのが当然だと思っているからだ。解決策を選挙公約で発言すると、落選は確実だろう。結局は日本人には解決できず、財政が破綻し、IMFの融資を受ける代わりにIMFがやってきて、給付額の大幅カット、保険料の大幅引上げ、大幅な消費税増税を行うに違いない。
そうならないようにするには、政治家はオプションを国民に示し、選択を強いるべきであろう。遺された時間はそんなに長くない。
本書は経済学者から見た社会保障の現実と解決策を提示したものである。
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社会保障の「不都合な真実」 単行本 – 2010/7/16
子ども手当は本当に必要? 年金は大丈夫? 医療崩壊の次は「介護崩壊」? 医療、年金から子育て、介護、貧困問題まで、日本の社会保障が抱える「不都合な真実」と、問題を正しく理解するための考え方を解説。
- ISBN-104532354234
- ISBN-13978-4532354237
- 出版社日本経済新聞出版
- 発売日2010/7/16
- 言語日本語
- 本の長さ264ページ
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
“ばらまき政策”では日本の社会保障は破綻する―世界に例のない少子高齢化時代に直面する課題と矛盾を指摘し、論点を解説する。誰も言わない“福祉破綻”の悪夢。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
鈴木/亘
学習院大学経済学部経済学科教授。1970年生まれ。上智大学経済学部卒業後、日本銀行入行。1998年に退職後、大阪大学大学院経済学研究科博士前期課程修了、後期課程単位取得退学(2001年、経済学博士号取得)。大阪大学社会経済研究所助手、(社)日本経済研究センター副主任研究員、東京学芸大学准教授などを経て、学習院大学経済学部経済学科教授。専門は社会保障論、医療経済学、福祉経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
学習院大学経済学部経済学科教授。1970年生まれ。上智大学経済学部卒業後、日本銀行入行。1998年に退職後、大阪大学大学院経済学研究科博士前期課程修了、後期課程単位取得退学(2001年、経済学博士号取得)。大阪大学社会経済研究所助手、(社)日本経済研究センター副主任研究員、東京学芸大学准教授などを経て、学習院大学経済学部経済学科教授。専門は社会保障論、医療経済学、福祉経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : 日本経済新聞出版 (2010/7/16)
- 発売日 : 2010/7/16
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 264ページ
- ISBN-10 : 4532354234
- ISBN-13 : 978-4532354237
- Amazon 売れ筋ランキング: - 561,759位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- カスタマーレビュー:
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2015年1月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
業界の中核で管理職として従事する立場として、優れた書物であることは認めましょう、しかし、どう考えても突っ込み不足であることは筆者も御理解の上では…。そこになぜ切り込まない、それとも切り込めないのか、結局は霞が関の自信が分かっている失政の、現代のシステムが詭弁に満ちて、本当のことが国民に伝えられていないからくり、ここを論じずして、充分な論議なくして不都合な真実の全貌が明らかになる事はないのに、しかし、筆者の経歴ならば分かっていると思うのだが・・・。★2つだけれども、それは恐らく今まさに現場に立つ者ゆえに辛辣になっている部分はあると思います。別の切り口ならば☆4つが妥当かもしれません、でも、今、この国の者達が知るべき最も重要な詭弁に翻弄されているげんじつであるはずで、このまま崩壊を待つわけにはいかないことは明白である以上、この手の書籍を出すものすべてに背負わされた使命が、今ここにあるはず。その覚悟不足と私には移ってしまいました。ただし、書いていることは入門書としては良書と評価できます、この評価はこの国を憂う想いが、筆者の甘さへの評価と言えるかもしれませんね。
2010年11月13日に日本でレビュー済み
この本を薦める=福祉切り捨ての弱肉強食路線への復帰論かと腹を立てる人も多いと思います。
しかし、よく読むと、単純に「福祉より経済が先だろう」とか「福祉をとるか経済をとるか」といった二元論を言っているのではありません。
>日本の社会保障制度は、高度成長時代にその原型が作られたため、若い労働力があふれ、高い成長率によってパイが広がっていくことを前提とした仕組みとなっている。その特徴を一言でいえば、「(成長の)おこぼれ頂戴」というビジネスモデルである。
(p.10より)
>このように、高い成長率のおこぼれを、高齢者、業界(業界団体)、官僚、政治家のみならず、一般国民までもが享受し、互いに利害が一致した強固な既得権構造となっていることが、日本の社会保障改革を難しくさせている最大の原因である。
(p.16より)
年金が減らされる。病院からは追い出される。不安に思わない人はいません。
けれど、痛みのない道があるはずだと信じたい気持から、「不都合な真実」を直視することを避け続けていたら、なんとかしようにも間に合わないでハードランディングに突入してしまうことになるでしょう。
まだソフトランディングに持ち込める余裕のあるうちに、「とにかくなんとかしないと大変なことになる」という危機意識は共有しないと!
やり方については異論百出だとしても。(現実に取って行ける策は限られるでしょうし)
ベストな策が見つからなくても。
自分達で策を決めてなんとかしていこうということでは一致団結しないと、誰にとっても最悪な事態に向かうことになってしまうでしょう。
リーマンショックや大震災が重なって、本当はもう余裕もないのかもしれません。
けれど、熱湯に入れれば飛び出すカニも、徐々に温度が上がっていくと飛び出せずにそのまま茹だってしまうとか。
ピンチは、天が与えてくれたチャンスなのかもしれません。
ピンチの自覚・危機意識の共有のために、反論したい気持ちはまず押さえて読んでみてから、どういう点で反対なのかを考えてみてほしいと思います。
しかし、よく読むと、単純に「福祉より経済が先だろう」とか「福祉をとるか経済をとるか」といった二元論を言っているのではありません。
>日本の社会保障制度は、高度成長時代にその原型が作られたため、若い労働力があふれ、高い成長率によってパイが広がっていくことを前提とした仕組みとなっている。その特徴を一言でいえば、「(成長の)おこぼれ頂戴」というビジネスモデルである。
(p.10より)
>このように、高い成長率のおこぼれを、高齢者、業界(業界団体)、官僚、政治家のみならず、一般国民までもが享受し、互いに利害が一致した強固な既得権構造となっていることが、日本の社会保障改革を難しくさせている最大の原因である。
(p.16より)
年金が減らされる。病院からは追い出される。不安に思わない人はいません。
けれど、痛みのない道があるはずだと信じたい気持から、「不都合な真実」を直視することを避け続けていたら、なんとかしようにも間に合わないでハードランディングに突入してしまうことになるでしょう。
まだソフトランディングに持ち込める余裕のあるうちに、「とにかくなんとかしないと大変なことになる」という危機意識は共有しないと!
やり方については異論百出だとしても。(現実に取って行ける策は限られるでしょうし)
ベストな策が見つからなくても。
自分達で策を決めてなんとかしていこうということでは一致団結しないと、誰にとっても最悪な事態に向かうことになってしまうでしょう。
リーマンショックや大震災が重なって、本当はもう余裕もないのかもしれません。
けれど、熱湯に入れれば飛び出すカニも、徐々に温度が上がっていくと飛び出せずにそのまま茹だってしまうとか。
ピンチは、天が与えてくれたチャンスなのかもしれません。
ピンチの自覚・危機意識の共有のために、反論したい気持ちはまず押さえて読んでみてから、どういう点で反対なのかを考えてみてほしいと思います。
2010年11月3日に日本でレビュー済み
社会保障の論点を理解したい人には、入り口としてもまとめとしても推奨できる書。
保育、生活保護、医療、介護、年金の大きな矛盾点を明確にし、人口動態、財政状況も加味した上でそれぞれの問題点に対する処方箋を提示している。副題に経済学とはあるが、社会人経験があれば充分理解できる内容である。
処方箋は、世代間不公平を平準化、保険から税に移行して補足率向上、規制緩和と適切な補助の組み合わせで現状のモラルハザードを打破、など真っ当な意見である。
ただ、その真っ当な意見の通らない現在の日本の政治、官僚、企業の既得権益の絡み合った構造に真の問題があるのであり、著者の指摘している通り、財政破綻までこれらの処方箋がきちんと実行されるのではないと思われるのが、読後の一番の感想になってしまうのが残念である。
保育、生活保護、医療、介護、年金の大きな矛盾点を明確にし、人口動態、財政状況も加味した上でそれぞれの問題点に対する処方箋を提示している。副題に経済学とはあるが、社会人経験があれば充分理解できる内容である。
処方箋は、世代間不公平を平準化、保険から税に移行して補足率向上、規制緩和と適切な補助の組み合わせで現状のモラルハザードを打破、など真っ当な意見である。
ただ、その真っ当な意見の通らない現在の日本の政治、官僚、企業の既得権益の絡み合った構造に真の問題があるのであり、著者の指摘している通り、財政破綻までこれらの処方箋がきちんと実行されるのではないと思われるのが、読後の一番の感想になってしまうのが残念である。
2010年10月23日に日本でレビュー済み
「世界一平等な国」から「世界最速の人口減少と高齢化社会の国」というありがたくないあだ名になってしまった日本。果たして一部の政治家や識者の喧伝するように「年金は破綻しない」「人口減少は怖くない」「中福祉・中負担」は成立し得るのか。
本書によれば、それらは全てプロパガンダ、あるいは嘘である。著者は学習院の経済学教授であるが、社会学や政治学ではなく経済学的視点から日本のいま直面する「保育・生活保護・介護・年金・医療」の諸問題を分析する。
これらの問題のネックになっているのが、単純化すれば業界の既得権益と官僚の硬直さ。例えば待機児童は80万と言われるが、都内の公立保育所の保育士の年収は800万を越え、園長は1000万を越えている。平均2万円の保育料に抑える裏では膨大な税金が投入されているが、この人件費が圧迫し保育所を増やせない。また介護士の資格を上げたために介護労働力不足を招く皮肉。極論だがかつては家族が支えていた仕事に高度な技能を要求する必要があるかどうか。
全て具体的で、このまま行くとまっさかさまだという事はわかるが、果たして民主党政権にここで提言されている解決策を実行する勇気があるかどうかは疑わしい。誤解を恐れずに言えば、まずは選挙で大事であろう高齢者にはもう少し負担していただくしかないと思う。それでも、増え続ける社会保障費は日本を「低福祉・高負担」の国、かつての「イギリス病」の国にしてしまうであろう。
本書によれば、それらは全てプロパガンダ、あるいは嘘である。著者は学習院の経済学教授であるが、社会学や政治学ではなく経済学的視点から日本のいま直面する「保育・生活保護・介護・年金・医療」の諸問題を分析する。
これらの問題のネックになっているのが、単純化すれば業界の既得権益と官僚の硬直さ。例えば待機児童は80万と言われるが、都内の公立保育所の保育士の年収は800万を越え、園長は1000万を越えている。平均2万円の保育料に抑える裏では膨大な税金が投入されているが、この人件費が圧迫し保育所を増やせない。また介護士の資格を上げたために介護労働力不足を招く皮肉。極論だがかつては家族が支えていた仕事に高度な技能を要求する必要があるかどうか。
全て具体的で、このまま行くとまっさかさまだという事はわかるが、果たして民主党政権にここで提言されている解決策を実行する勇気があるかどうかは疑わしい。誤解を恐れずに言えば、まずは選挙で大事であろう高齢者にはもう少し負担していただくしかないと思う。それでも、増え続ける社会保障費は日本を「低福祉・高負担」の国、かつての「イギリス病」の国にしてしまうであろう。
2011年1月20日に日本でレビュー済み
1.内容
社会保障を成長戦略だとするなど、民主党の政策は、経済学的な考え方からすれば、間違いが多い。それではどうすればいいのか?民主党のみならず、今までの政策を検討して、今後どうすればいいのかを提言したもの。
2.評価
題名や、第3章までの内容から、単なる民主党バッシングのクズ本かと思ったが、そうではなく、「切れ味の鋭さ」(「はじめに」の4ページ)が出ている本である。公平さの配慮もある面も好感が持てる(p214l1)。ただ、第2章の内容が不十分なのと(他国の比較、ならびに分析が足りない)、第3章で経済学的分析の限界を露呈している(健康で文化的な最低限度の生活を保障(憲法第25条参照)するはずの生活保障、ワーキングプアだって生活保護を受給してもよい、など)ことから星1つ減らし、星4つとする。
社会保障を成長戦略だとするなど、民主党の政策は、経済学的な考え方からすれば、間違いが多い。それではどうすればいいのか?民主党のみならず、今までの政策を検討して、今後どうすればいいのかを提言したもの。
2.評価
題名や、第3章までの内容から、単なる民主党バッシングのクズ本かと思ったが、そうではなく、「切れ味の鋭さ」(「はじめに」の4ページ)が出ている本である。公平さの配慮もある面も好感が持てる(p214l1)。ただ、第2章の内容が不十分なのと(他国の比較、ならびに分析が足りない)、第3章で経済学的分析の限界を露呈している(健康で文化的な最低限度の生活を保障(憲法第25条参照)するはずの生活保障、ワーキングプアだって生活保護を受給してもよい、など)ことから星1つ減らし、星4つとする。
2010年8月8日に日本でレビュー済み
本書は、年金、医療、介護、保育と多岐にわたる社会保障の問題を、財政の視点を加味しつつ包括的に議論しています。政策提言にもきらりと光るものがありますが、何よりも、社会保障全般について「なるほど」と思わせる適確な分析がなされている点が評価できます。
著者は、医療、介護、保育すべての分野に共通する「歪み」の原因として、参入規制と価格規制を指摘します。行政による過度な参入規制と価格規制があるがために、供給不足、違法行為の蔓延等の問題が発生していると説きます。そして、この歪みを是正するためには、混合医療・混合介護の導入による市場メカニズムの限定的な適用や、事業者補助から利用者補助への移行が必要と提言します。
このような提言が実現されるためには、政治による既得権益の打破が不可欠です。現政権が、社会保障分野における既得権益を部分的にでも打破し、徐々に持続可能かつ効率的な社会保障制度が構築されていくことを期待したいと思います。
著者は、医療、介護、保育すべての分野に共通する「歪み」の原因として、参入規制と価格規制を指摘します。行政による過度な参入規制と価格規制があるがために、供給不足、違法行為の蔓延等の問題が発生していると説きます。そして、この歪みを是正するためには、混合医療・混合介護の導入による市場メカニズムの限定的な適用や、事業者補助から利用者補助への移行が必要と提言します。
このような提言が実現されるためには、政治による既得権益の打破が不可欠です。現政権が、社会保障分野における既得権益を部分的にでも打破し、徐々に持続可能かつ効率的な社会保障制度が構築されていくことを期待したいと思います。







