まずは1回目読了です。
訳者グループの苦労が忍ばれます。心から待っていましたよ。
今後、テーマ毎に、また原文(Die Gesellschaft der Gesellschaft)と照合しながら2回目に突入
の予定。棺桶に収まるまでに100回再読をめざしたいところ。
本来であれば、出版されて間もない時期にレビュー出せるようなレベルの書物ではありませんが、
次のことをお知らせしたくて、時期尚早な早まったレビューをアップ中。
(内容については、最初から800字のレビューでは踏み込めないし)
ルーマンの名前だけ知っているけど、読もうとして挫折してきた方へ(含む私)。
これまでのルーマンの著作(の翻訳)や二次文献と異なって、異様に理解可能です。
もちろん、3行に1つ重大な論件に言及しているし、どんな些細な断片も旧来の伝統に照らせば非常に
重大だし、しかも他分野から議論を導入しつつ、伝統的な社会学だけでなく導入元の分野も同時に
論敵だったりして、いずれ脳が筋肉痛になるのは避けられませんが、しかし、これまでとは違って、ちゃんと
読めます(失礼?)。
これは訳者グループのご苦労に負うところも大きいと同時に、『社会の社会』という書物のルーマンの議論
全体に占める位置づけと、そのことを著者たる本人が自覚していたことが大きいのでは。
とにかく、「ルーマンはややこしいから」と敬遠していた方(含む私)、本書は、その先入観を覆しますよ、と
強くお伝え中。
本書きっかけで、世にルーマン理解が今以上に浸透することを希望中です。
それでもその重厚さに躊躇する向きには、相前後して出版された新泉社の『社会理論入門 (ニクラス・
ルーマン講義録 2)』を。
目次の大分類が本書と相即していることから、先に読むのも良いかも知れません。
私も、2周目に突入する前に講義録を読む予定。
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