一部の評価が低いレビューにあるように、解を求めている人が読むと、肩透かしかもしれません。
でもそれは著者の意図ですので、悪しからず。
日本の大企業に勤め、シリコンバレーや中国の事例を嫌っというほど聞かされ、
自分たちはどうなるのかなと、不安に思っている人には、大変ヒントになると思います。
特に、著者が日本企業に対して愛情(変わって欲しいと思っている)があると感じられるのが、この本の魅力です。
日本企業への処方箋
・Value Proposition = 存在価値(「自分ならではの提供価値」と「他者が求めている価値」の交点)の重要性の強調
・日本企業の課題:ミッションが不明確(Whyを考えない、Howもあんまり、Whatが多い)なことの指摘
・破壊的イノベーションで攻められている企業には、破壊的イノベーションは、現在市場から求められている会社の価値を低下させ、別の価値を向上させることを主眼にしているため、社会に提供すべき本質的な価値が何なのかを見極めることが重要となる。と、ごく当たり前の本質論をさらりと言い放ち。
・まだ攻められていない会社に対しては、現在対象としているマーケットが(日本が得意な)持続的イノベーションによってまだまだ優位性を保つことができる限りにおいては、存在価値があろうとなかろうと、その企業の未来は明るい
と強烈な皮肉を言われています。
・日本企業(普通の企業)の多くは、自らが属する業界や企業の都合に合わせて新たな技術を導入する。
しわ寄せは、顧客にくるが。その企業はコスト削減ができれば良いのだから、その企業の目的は遂げられる
うーん、思い当たりませんか?
・目的と手段を履き違えることはよくある話だ。そしてその結果、致命的な間違いを起こすこともよくある。
だからこそ、今一度、自身がやっていることを振り返って考えることが重要だ。
果たして最も重要な課題は何なのか?(=目的は何か)、その見極めが重要となる。
うーん、IoT、クラウド、AI導入、なんのためだったかな。。。
耳が痛い。
最後に、2-4章は、素晴らしいと思いました。しかし、初めの部分の人類史の部分はハラルさんに任せて、省略した方が
論旨が解かり易いとも思ったりしました。
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破壊――新旧激突時代を生き抜く生存戦略 単行本(ソフトカバー) – 2018/5/24
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落合陽一氏推薦!
「何が変わり、何が残るのか。
人と情報環境の生態系の進化を俯瞰的に語り、
メディア論に新しい息吹を与える1冊」
生か死か――。
残された時間はあまりない。
自動車、小売、流通、電機、金融、メディア、広告……
これから始まる新時代の再編をどう生き抜くか?
グーグル、ソフトバンク、ツイッター、LINEで
「日本侵略」を担ってきた戦略統括者がついに明かす、デジタル時代の生存戦略。
100年に一度の地殻変動がいよいよ始まる!
今、多くの業界で、新旧企業が衝突し始めている。
EVシフトで業界そのものが消滅しかねない自動車メーカー、
既存企業が新興企業に破壊され始めたアパレルメーカーや百貨店。
さらには製造、流通、電機、金融、保険、出版、テレビ、音楽、広告……など、
デジタル化の洗礼を浴び、産業自体の危機が叫ばれている業界は少なくない。
果たして、このまま既存の企業は破壊者(ディスラプター)に代替され、
多くの人の仕事はAIに奪われてしまうのだろうか?
本書は、グーグル、ソフトバンク(iPhone事業)、ツイッター、LINEなど、
外資系企業の「手先」として「日本市場」の攻略を中心的に担った戦略のプロが、
不可逆な未来を生き抜くための生存戦略を初めて明かす1冊。
勝者と敗者を分けるものは何か?
本書が提言する生存戦略は、主に以下の3原則である。
「人間中心に考える」「存在価値を見定める」「時空を制する」
この原則は、生物の進化と淘汰の歴史と重ね合わせても同じことが言える。
つまり、今起こっている再編は、過去に繰り返し起こってきた破壊の歴史の再来でもあるのだ。
では、歴史における勝者と敗者の分かれ目はどこか?
カンブリア大爆発による「眼の誕生」から、ポストスマホ時代のUIまでを俯瞰し、
「インフォメーション」「モビリティ」「エネルギー」の3つの技術進化に着目。
3つの原則と、3つの技術進化を主導するディスラプターの存在を読み解きながら、
今後の破壊と駆逐の時代を生き抜くための、企業と個人の生存戦略を解説する。
「何が変わり、何が残るのか。
人と情報環境の生態系の進化を俯瞰的に語り、
メディア論に新しい息吹を与える1冊」
生か死か――。
残された時間はあまりない。
自動車、小売、流通、電機、金融、メディア、広告……
これから始まる新時代の再編をどう生き抜くか?
グーグル、ソフトバンク、ツイッター、LINEで
「日本侵略」を担ってきた戦略統括者がついに明かす、デジタル時代の生存戦略。
100年に一度の地殻変動がいよいよ始まる!
今、多くの業界で、新旧企業が衝突し始めている。
EVシフトで業界そのものが消滅しかねない自動車メーカー、
既存企業が新興企業に破壊され始めたアパレルメーカーや百貨店。
さらには製造、流通、電機、金融、保険、出版、テレビ、音楽、広告……など、
デジタル化の洗礼を浴び、産業自体の危機が叫ばれている業界は少なくない。
果たして、このまま既存の企業は破壊者(ディスラプター)に代替され、
多くの人の仕事はAIに奪われてしまうのだろうか?
本書は、グーグル、ソフトバンク(iPhone事業)、ツイッター、LINEなど、
外資系企業の「手先」として「日本市場」の攻略を中心的に担った戦略のプロが、
不可逆な未来を生き抜くための生存戦略を初めて明かす1冊。
勝者と敗者を分けるものは何か?
本書が提言する生存戦略は、主に以下の3原則である。
「人間中心に考える」「存在価値を見定める」「時空を制する」
この原則は、生物の進化と淘汰の歴史と重ね合わせても同じことが言える。
つまり、今起こっている再編は、過去に繰り返し起こってきた破壊の歴史の再来でもあるのだ。
では、歴史における勝者と敗者の分かれ目はどこか?
カンブリア大爆発による「眼の誕生」から、ポストスマホ時代のUIまでを俯瞰し、
「インフォメーション」「モビリティ」「エネルギー」の3つの技術進化に着目。
3つの原則と、3つの技術進化を主導するディスラプターの存在を読み解きながら、
今後の破壊と駆逐の時代を生き抜くための、企業と個人の生存戦略を解説する。
- 本の長さ344ページ
- 言語日本語
- 出版社ダイヤモンド社
- 発売日2018/5/24
- ISBN-104478105588
- ISBN-13978-4478105580
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商品の説明
著者について
葉村真樹(はむら・まさき)
LINE株式会社 執行役員(広告事業戦略担当)
Google日本法人にて経営企画室兼営業戦略企画部統括部長、ソフトバンクにてiPhone事業推進室長、Twitter日本法人にて広告事業統括および東アジアのブランド戦略統括を歴任。世界最大の広告会社WPP傘下のデジタルエージェンシーAKQA日本法人代表、PwCコンサルティング エクスペリエンスセンター長を経て、現職。
現在、明治大学公共政策大学院兼任講師(情報・メディア戦略)としても教鞭を執る。富士総合研究所(現みずほ総合研究所)で研究員としてキャリアをスタート。博報堂在籍時には、ストラテジックプランナーとしてNYフェスティバルAME賞、MAA The GLOBES Awards金賞、マーケティング朝日賞大賞などを受賞。
コロンビア大学建築・都市計画大学院修士課程修了
東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻博士課程修了、博士(学術)
LINE株式会社 執行役員(広告事業戦略担当)
Google日本法人にて経営企画室兼営業戦略企画部統括部長、ソフトバンクにてiPhone事業推進室長、Twitter日本法人にて広告事業統括および東アジアのブランド戦略統括を歴任。世界最大の広告会社WPP傘下のデジタルエージェンシーAKQA日本法人代表、PwCコンサルティング エクスペリエンスセンター長を経て、現職。
現在、明治大学公共政策大学院兼任講師(情報・メディア戦略)としても教鞭を執る。富士総合研究所(現みずほ総合研究所)で研究員としてキャリアをスタート。博報堂在籍時には、ストラテジックプランナーとしてNYフェスティバルAME賞、MAA The GLOBES Awards金賞、マーケティング朝日賞大賞などを受賞。
コロンビア大学建築・都市計画大学院修士課程修了
東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻博士課程修了、博士(学術)
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登録情報
- 出版社 : ダイヤモンド社 (2018/5/24)
- 発売日 : 2018/5/24
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 344ページ
- ISBN-10 : 4478105588
- ISBN-13 : 978-4478105580
- Amazon 売れ筋ランキング: - 181,423位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
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2019年4月20日に日本でレビュー済み
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4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2018年6月18日に日本でレビュー済み
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「自分ならではの提供価値」と「他者が求めている価値の重なる部分」の二つの円が重なる部分が「バリュープロポジション(存在価値)」で、存在価値のない企業は滅びるのみ。なかなかインパクトある耳の痛いことばだけど、まったくその通りだと思う。
事例は基本は企業を取り上げて説明されているが、企業を自分(人)に置き換えて読むと、なかなか深い部分に刺さりながらも、しっくり読めます。
そして、後書きにある「変化に最もよく適応する努力をすること」という言葉が印象的。いつの時代も常にきっとなにか、どこか破壊されてきている。変わらない時代なんてどこにもない。ただ、昨今はその変化の波が激しく、思いもよらない相手が敵になったりするのだ。だから、しなやかに、したたかに、自分の人生を生きよう。自分が楽しく選んで、人に喜ばれる仕事は、きっと価値になる。それは、企業も自分も一緒だよね。
事例は基本は企業を取り上げて説明されているが、企業を自分(人)に置き換えて読むと、なかなか深い部分に刺さりながらも、しっくり読めます。
そして、後書きにある「変化に最もよく適応する努力をすること」という言葉が印象的。いつの時代も常にきっとなにか、どこか破壊されてきている。変わらない時代なんてどこにもない。ただ、昨今はその変化の波が激しく、思いもよらない相手が敵になったりするのだ。だから、しなやかに、したたかに、自分の人生を生きよう。自分が楽しく選んで、人に喜ばれる仕事は、きっと価値になる。それは、企業も自分も一緒だよね。
2018年9月1日に日本でレビュー済み
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私が認識している「破壊」とは違う内容が展開されていました。
キャリアを積んだ方のようです。
著者が論ずるでぃすらぷしょんがよく出てきます。
1つの観点からまとめるにしてもこの方の話は要らなかったかなと感じるところ、
キュレーションサイトのニュース情報をかき集めて、私見を織り交ぜて長く書き連ねたような内容に感じられました。
書店のベストセラー本に並べられている本でしたから、想像通りの内容ではありました。
この手の本を読むことは娯楽の粋を出ませんね。
キャリアを積んだ方のようです。
著者が論ずるでぃすらぷしょんがよく出てきます。
1つの観点からまとめるにしてもこの方の話は要らなかったかなと感じるところ、
キュレーションサイトのニュース情報をかき集めて、私見を織り交ぜて長く書き連ねたような内容に感じられました。
書店のベストセラー本に並べられている本でしたから、想像通りの内容ではありました。
この手の本を読むことは娯楽の粋を出ませんね。
2018年6月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
IT系スタートアップで勤めている方は必読じゃないでしょうか。
本書は企業価値を高める事業戦略についてのヒントが多く、参考になるが、個人的には事業開発を行う上での本質を人類の発展の歴史という大局な観点から説明しているところが一番の見所と感じた。歴史的背景という高い視座から企業の存在意義(Value Proposition、ミッションステートメント)について解説しているため、私自身の仕事が世のため、人類の発展にどう貢献しているのかを考えさせられた。
最近の日本のスタートアップ界隈ではマネタイズを優先し過ぎる文化があり、理念を持たずまま疲弊していく創業者と社員を多く見ます。本書は自分の働く意義を見直す上でもお勧めしたい一冊です。
本書は企業価値を高める事業戦略についてのヒントが多く、参考になるが、個人的には事業開発を行う上での本質を人類の発展の歴史という大局な観点から説明しているところが一番の見所と感じた。歴史的背景という高い視座から企業の存在意義(Value Proposition、ミッションステートメント)について解説しているため、私自身の仕事が世のため、人類の発展にどう貢献しているのかを考えさせられた。
最近の日本のスタートアップ界隈ではマネタイズを優先し過ぎる文化があり、理念を持たずまま疲弊していく創業者と社員を多く見ます。本書は自分の働く意義を見直す上でもお勧めしたい一冊です。