全ページ問題形式の本です。よって巻末問題やコラムはありません。
今回は、棒金、袖飛車、早石田(という名の升田式)、4手目角交換に絞ってますので、
ひとつの章のボリュームは、かなりあります。
よって、いつも攻めの手筋だけでなく、受けの手筋(P83 5八の金を逆に7八へ移動)、
さばいた後の と金 攻めの実際(P18)、
相手が飛車先をいつまでも突いてこない場合の指し方(P224)など、
ボリュームに見合った多彩な手筋、指し方が満載です。
ただ、級位者の方へ、大駒を切った後の繊細な攻めが要求されるので
ドカンと勝てる戦法ではありません。
戸辺さんの本なので5点満点と言いたいところでしたが、
前著『石田流の基本』と比較して、そこまで新手満載ではありません。
どこかで読んだ手筋ばかりです。宮本さんの『わかる!勝てる石田流』が
深くはないが、新手がたくさんあったのとは対象的です。
次回作(穴熊、左穴熊、左美濃、などと思われる)に期待して厳しい評価とします。
尚、前著や他の石田流の本を持っていない人、持っていても鈴木プロの早石田の本
という人には、攻め筋満載のすばらしい本ですのでぜひ買ってください。
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