知識創造企業 (日本語) 単行本 – 1996/3/1
野中 郁次郎
(著)
著者の作品一覧、著者略歴や口コミなどをご覧いただけます
この著者の 検索結果 を表示
あなたは著者ですか?
著者セントラルはこちら
|
竹内 弘高
(著)
著者の作品一覧、著者略歴や口コミなどをご覧いただけます
この著者の 検索結果 を表示
あなたは著者ですか?
著者セントラルはこちら
|
-
ISBN-104492520813
-
ISBN-13978-4492520819
-
出版社東洋経済新報社
-
発売日1996/3/1
-
言語日本語
-
本の長さ401ページ
よく一緒に購入されている商品
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
- 失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)文庫
- 両利きの経営チャールズ・A. オライリー単行本
- 学習する組織――システム思考で未来を創造する単行本
- 暗黙知の次元 (ちくま学芸文庫)マイケル ポランニー文庫
- 【新版】組織行動のマネジメント―入門から実践へスティーブン P.ロビンス単行本
- 直観の経営 「共感の哲学」で読み解く動態経営論単行本
Kindle 端末は必要ありません。無料 Kindle アプリのいずれかをダウンロードすると、スマートフォン、タブレットPCで Kindle 本をお読みいただけます。
商品の説明
商品説明
なぜ、日本企業は成功したのだろうか。本書はそんな疑問に明確な答えを与えている。端的に言えば、「組織的知識創造」の技能・技術によって日本企業は国際社会のなかで成功してきたと指摘しているのだ。では、「組織的知識創造」とは何か。それは、新しい知識を作り出し、それを組織全体に広め、製品やサービス、あるいは業務システムに具体化する組織全体の能力のことであり、その根本における重要な要素は、組織の最も普遍的な要素である「人間知」というわけである。「人間知」はギリシャ古代以来、常に認識論(知識論)の中心となる課題であった。ここ数年、社会経済学者のピーター・ドラッカーやアルビン・トフラーが、経営資源やパワーとしての知識の重要性を訴えているが、本書では、「人間知」を2種類に分けている。1つは「形式知」と呼ばれるもので、文法にのっとった文章や数字的表現、技術仕様、マニュアルなどに見られる形式言語によって表現されるものである。もう1つは、これが組織的知識想像のなかで最も重要なファクターなのだが、「暗黙知」と言われる形式言語では表現できない知識である。これは、人間の集団行動にとってきわめて重要な要素であると著者は指摘する。暗黙知とは、人間ひとりひとりの体験に基づく個人的な知識であり、信念、ものの見方、直観、価値システムといった無形の要素を含んだものである。
しかし、きわめて重要な要素であったにもかかわらず、経営資源のなかで暗黙知はこれまで無視されてきた。だが、この形式知と暗黙知が相互作用することこそが企業の知識創造のキーポイントであり、組織的知識創造とは、この2つの知の相互作用によるスパイラル・プロセスである。個人の知識と組織全体とは相互に作用しあうことが重要であり、そうすることによって新しいイノベーションの開発につながり、競争優位に立つことができる。それこそが短期間に日本企業が国際社会のなかで成功した要因なのである。
本書は、日本を代表する自動車や家電メーカーなどがなぜ国際社会のなかで成功したのかを「知識」という側面から分析し、企業組織における知識の捉え方や考え方を根本的に変更するよう求めている。そして、企業組織による知識創造こそが日本企業の国際競争力の最も重要な源泉であるとする本書は、長引く不況にあえぐ企業経営者やビジネスマンに、日本的経営の良さを改めて感じさせてくれるものである。(辻 秀雄)
内容(「BOOK」データベースより)
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 東洋経済新報社 (1996/3/1)
- 発売日 : 1996/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 401ページ
- ISBN-10 : 4492520813
- ISBN-13 : 978-4492520819
-
Amazon 売れ筋ランキング:
- 31,104位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 32位その他の経営理論関連書籍
- - 303位マネジメント・人材管理
- - 1,569位投資・金融・会社経営 (本)
- カスタマーレビュー:
この商品を買った人はこんな商品も買っています
カスタマーレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
25年前に出版されたもので、未だによくいろんな本の参考文献に上がってくる本です。
序文を読んだら、いきなり1986年に野中郁次郎先生、竹内弘高先生のお二人がハーバード・ビジネス・レビューに出した論文「新しい新製品開発ゲーム(The New New Product Development Game)」の話が書かれていてビックリでした。
この論文の中にラグビーのスクラムの話が書かれていますが、最近だとアジャイル開発の中によく出てくるスクラム開発の大元の概念のことになります。当時からは進化しているとは思います。
本文の中でも、スクラムの話はラグビーアプローチという言葉で何度も出てきいます。
形式知と暗黙知の相互作用が繰り返し起こるスパイラルプロセスを組織的知識創造と定義付け、それり理論付け、さらに実例を紹介しています。
第一章は哲学的な話のため、ちょっととっつきにくいところもありましたが、以降は非常に分かりやすく、なるほどと腹落ちしながら読み終わることが出来ました。
日本には素晴らしい職人技が多く眠っている。それらの多くは暗黙知として個人のノウハウとして閉ざされており、それを広めることは容易ではない。この本にも出てくる松下電器産業のホームベーカリーの開発では、大阪コクサイホテルのチーフ・ベーカーをプロジェクトメンバーが数日間、観察・模倣し、暗黙知を装置によって再現している。彼らはこれを80年代の半ばで行なっているが、このように顧客を巻き込みながら製品開発する手法は20年の時を超えて欧米でも流行ってきている。
日本企業の良い所は組織にとらわれず、やる気があり、手を挙げた人が様々な経験を積める土俵があることである。一方ミドルマネージメントが部署と濃密なコミュニケーションを取り、連携することの大切さも説いている。古き好き、日式イノベーションの開発はまだまだ世界で通用すると実感できる著書だった。
1、2、3、8章で詳細な理論、その他で実例を纏めており、理論だけ読んでも価値があると思います。
欧米企業はできなかったかを哲学による歴史的文化背景を
比較することによって、説明している凄い本である。
本書の初めの部分では、この哲学の概念を説明し、
中間部分では、多くの日本企業の知識創造の過程を
説明しながら方法論として体系化している。
そして後半部分では、その知識創造に相応しい組織論に
至り、さらに結論として、グローバル企業の成功例などを挙げ
日本式(暗黙知)だけでなく欧米式(形式知)とのコラボレーションがベストな知識創造の場であると解いている。
単なる経営書の範囲を超えて、哲学の歴史的流れが
文化を通じて企業に影響を及ぼしイノベーションの
国際競争力に差が出たことを書いてある。