近江商人の家系でバリバリの江戸っ子、丁字屋五代目店主吉井恭子さんが着物を通して、その式たりの意味や心持ちをユーモア溢れる文章で表現されています。
まず、装丁がシブくとても良い紙で、、ん、これは？ここには書きませんが本を手に取ると意味がわかりました。
そして本を開くと巻末近くに載せられている女将の帯のコレクションにまず目を奪われてしまい、江戸の粋が凝縮されたような地味派手？なセンスの良いものばかりです。
これで俄然、読む気が上がってしまいました。
四季、天候、 TPO に合わせた着こなしと工夫なども写真とともに説明されています。その全てが他者への思いやり、おもてなしの心がベースになっていることに途中から気づいたように思います。貴重な技能を持つ熟練の職人さんが減ってきている現実なども書かれていて着物文化、日本人の和の心を繋いでいきたいと願う吉井恭子さんの想いがたくさん詰まっている本でした。日本に生まれてこれてよかったな、、と読後素直に思いました。明日は久しぶりに着物着て近所に出かけてみようかな！
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