オーディオ用によく使われている真空管から、6G-B8、6R-A8などの日本独自の真空管、テレビの偏向管、整流管まで、278種の真空管と41種の出力トランスが、あらかじめTINA(シミュレータ)に組み込まれていますので、インストールするだけで、オリジナル回路のシミュレーションができます。
真空管アンプに使われる基本回路(電圧増幅、電力増幅、プッシュプル回路、位相反転回路、ウルトラリニア接続、負帰還、位相補償など)がサンプル回路として165種類入っています。真空管や、抵抗、コンデンサなどの値を変えて、その効果をすぐに知ることができます。
任意の動作条件による真空管の三定数、プレート特性、ウルトラリニア接続のプレート特性、プッシュプルのロードラインなど、真空管アンプの設計に大いに役立つ情報を得るためのサンプル回路を収録しました。
TINAの概要・操作方法、真空管のしくみと増幅回路の基本、真空管アンプ回路の理屈から真空管アンプの特性測定の方法まで詳しく解説。また、往年の名器をシミュレーションで検証する記事も掲載した、エンジニアからマニア、ホビーユーザまで満足する内容満載の一冊。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
中林/歩
1962年新潟県新潟市生まれ。1987年東京大学経済学部経済学科卒業。子供の頃から音楽と電気に関心があり、学生時代には、真空管式ギターアンプと自作エフェクターを使い、自作のコンピュータ制御の照明を組み合わせた音楽活動を展開していた。2004年より真空管アンプの設計やシミュレーションを中心とするホームページ「Ayumi’s Lab.」を開設(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)