国内メディアが取り上げないエピソードが紹介されている点には価値があるのだが、「なぜ尊敬されるのか」「なぜ皇室が外交資産たり得るのか」の部分を深く掘り下げてないので、悪く言えばただ皇室礼賛をするだけの薄っぺらい読み物になってしまっているのが残念。
タイトルに「なぜ」と入れているからには、それをしっかり掘り下げるのがジャーナリスト。仕入れた情報を列挙するだけなら、ただの時事記者。ジャーナリストという職業には資格認定などないが、だからこそ本人の姿勢や思想、意欲や意識が問われる。
皇室を取り上げる人には、オーディオやアパレル関係に多いメーカーの提灯記事を書いて原稿料をもらう「なんちゃって評論家」のようにはならないでいただきたい。
皇室はなぜ世界で尊敬されるのか (新潮新書) (日本語) 新書 – 2019/5/16
西川 恵
(著)
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本の長さ224ページ
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言語日本語
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出版社新潮社
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発売日2019/5/16
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寸法18.2 x 11.3 x 2 cm
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ISBN-104106108143
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ISBN-13978-4106108143
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
現在、世界にある君主国は二十八。その中で最古の歴史を誇る皇室は、他の王室、そしてすでに王室を失ってしまった国々からも、深い敬意を向けられている。それは長い歴史に加え、先の天皇をはじめとする皇族の人間力によるものであり、日本外交にも大きく寄与してきた。皇室という外交資産は、新たな令和の時代にどう生かされるのか。これまでの歩みはどう受け継がれていくのか。歴史的エピソードに照らして考える。
著者について
にしかわ・めぐみ 1947(昭和22)年長崎県生まれ。71年毎日新聞社入社。テヘラン、パリ、ローマの各支局、外信部長、
専門編集委員を経て、2014年から客員編集委員。仏国家功労勲章シュヴァリエ受章。『エリゼ宮の食卓』でサントリー学芸賞。
『ワインと外交』『知られざる皇室外交』など著書多数。
専門編集委員を経て、2014年から客員編集委員。仏国家功労勲章シュヴァリエ受章。『エリゼ宮の食卓』でサントリー学芸賞。
『ワインと外交』『知られざる皇室外交』など著書多数。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
西川/恵
1947(昭和22)年長崎県生まれ。71年毎日新聞社入社。パリ、ローマの各支局、外信部長などを経て、2014年から客員編集委員。仏国家功労勲章シュヴァリエ受章。著書に『エリゼ宮の食卓』(サントリー学芸賞)など。(公財)日本交通文化協会常任理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1947(昭和22)年長崎県生まれ。71年毎日新聞社入社。パリ、ローマの各支局、外信部長などを経て、2014年から客員編集委員。仏国家功労勲章シュヴァリエ受章。著書に『エリゼ宮の食卓』(サントリー学芸賞)など。(公財)日本交通文化協会常任理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2019/5/16)
- 発売日 : 2019/5/16
- 言語 : 日本語
- 新書 : 224ページ
- ISBN-10 : 4106108143
- ISBN-13 : 978-4106108143
- 寸法 : 18.2 x 11.3 x 2 cm
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Amazon 売れ筋ランキング:
- 12,744位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 11位メディアと社会
- - 18位ジャーナリズム (本)
- - 30位新潮新書
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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上位レビュー、対象国: 日本
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2019年6月24日に日本でレビュー済み
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ベスト500レビュアー
現在世界には28の君主国がありますが、現在の世界情勢から見て、
この数が減ることはあっても、増えることはまずないと考えられます。
その中でも日本の皇室は、世界最古の歴史を誇り、他国の王家、また諸外国と親密な関係を築きあげていて、
いわゆる皇室外交が果たした大きな役割は、決して見過ごすことはできません。
しかし、第二次世界大戦で敗北を喫し、その皇室外交の道のりも決して順調なものではなかったのです。
本書にはそのざまざまな実例が挙げられていますが、
そんな状況を変えた大きな要因は、慰霊の旅とも称される、戦地への巡礼の旅ということになるのでしょう。
特に記憶に残るのは、2000年5月のオランダ訪問、パラオ、ペリュー島への慰霊ということになるのでしょうか?
このような地道なことが積み重なり、皇室は世界の信頼を得ているのではないでしょうか!
さて時代は、令和の時代に突入しました。
本書の著者、西川氏によると、現天皇は、昭和天皇とよく似ておられるということです。
そしてその特徴としては、対等性、海外留学に裏付けされた国際感覚、脱戦後をあげられています。
皇位継承者が少なくBなり、宮家の数も減少し、皇室の危機が叫ばれていますが、
いろんな知恵を出し合ってこの危機を未然に防いでほしいものです!!
この数が減ることはあっても、増えることはまずないと考えられます。
その中でも日本の皇室は、世界最古の歴史を誇り、他国の王家、また諸外国と親密な関係を築きあげていて、
いわゆる皇室外交が果たした大きな役割は、決して見過ごすことはできません。
しかし、第二次世界大戦で敗北を喫し、その皇室外交の道のりも決して順調なものではなかったのです。
本書にはそのざまざまな実例が挙げられていますが、
そんな状況を変えた大きな要因は、慰霊の旅とも称される、戦地への巡礼の旅ということになるのでしょう。
特に記憶に残るのは、2000年5月のオランダ訪問、パラオ、ペリュー島への慰霊ということになるのでしょうか?
このような地道なことが積み重なり、皇室は世界の信頼を得ているのではないでしょうか!
さて時代は、令和の時代に突入しました。
本書の著者、西川氏によると、現天皇は、昭和天皇とよく似ておられるということです。
そしてその特徴としては、対等性、海外留学に裏付けされた国際感覚、脱戦後をあげられています。
皇位継承者が少なくBなり、宮家の数も減少し、皇室の危機が叫ばれていますが、
いろんな知恵を出し合ってこの危機を未然に防いでほしいものです!!
2019年10月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『知られざる皇室外交』に続き、皇室の背景を学ぶことができ最後まで飽きずに一気に読破してしまいました。特に、現上皇が皇太子時代に戦後の日本を代表して世界各国を回った経験に始まり、その後の天皇時代に行っていた『慰霊』の旅は一連続の過程だったのだろうな、と感じました。それは、日本を象徴する皇族として海外の要人らと小さな経験・出会いを積み重ねたおかげで、その外国と日本の関係を次のステップに押し上げ、その結果として今の日本があると言っても過言ではないと思います。
天皇を日本の象徴としている国に住んでいる日本人としては、知っておきたいエピソードが盛りだくさんです。読む前と後で、『皇室の人が海外に公務に行く』というニュースが全く違った意味を持つものに見えてくることでしょう。日本人としては読んでおきたい、非常におすすめの書です。
天皇を日本の象徴としている国に住んでいる日本人としては、知っておきたいエピソードが盛りだくさんです。読む前と後で、『皇室の人が海外に公務に行く』というニュースが全く違った意味を持つものに見えてくることでしょう。日本人としては読んでおきたい、非常におすすめの書です。
ベスト1000レビュアー
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個人的にこうやって自国を好きになったり、自国に自信を持てるようになるきっかけとなる本を良いなと思っています。
そして、このタイトルである
皇室はなぜ世界で尊敬されるのか?
についての私の答えは非常にシンプルで
「尊敬されようとしていないから」
「地球規模の利他の心を持っているから」
です。
もし皇室が日本だけを利するために行動し、政府も外交カードのように皇室を利用しようとしたら、皇室はその質も価値も失い、心から尊敬を受けることもなくなり、同じように利益のみを求める国や人達が寄ってくると思います。
本書の帯には皇室は最強の外交資産と書かれていますが、この資産の質は日本の綺麗な水、綺麗な空気などと似たものであり、国民全員がこれを当たり前と思わず大事にすることで続いていくと思います。
と、少し真面目なことを書きましたが、本書の余談も書きます。
本書には国賓待遇でのおもてなしで供される料理のメニューが書かれていることがあります。
宮廷料理人、王室お抱え料理人、信長のシェフwなどのキーワードに心惹かれる私としては、もう少し詳しくその料理の内容を書いていて欲しいなと思いました。
本書にはSNSでも話題になった2016年のムハンマド皇太子が皇居御所で天皇に謁見した際の部屋の写真が掲載されています。
こういう部屋の造り、装飾も日本の伝統的価値観を世界に伝えるものだと思います。
同様に料理も日本の伝統的価値観を伝えることができると思います。
ということで個人的には国賓晩餐会での料理の写真や詳細も掲載されていると良いなと思いました(笑)
そして、このタイトルである
皇室はなぜ世界で尊敬されるのか?
についての私の答えは非常にシンプルで
「尊敬されようとしていないから」
「地球規模の利他の心を持っているから」
です。
もし皇室が日本だけを利するために行動し、政府も外交カードのように皇室を利用しようとしたら、皇室はその質も価値も失い、心から尊敬を受けることもなくなり、同じように利益のみを求める国や人達が寄ってくると思います。
本書の帯には皇室は最強の外交資産と書かれていますが、この資産の質は日本の綺麗な水、綺麗な空気などと似たものであり、国民全員がこれを当たり前と思わず大事にすることで続いていくと思います。
と、少し真面目なことを書きましたが、本書の余談も書きます。
本書には国賓待遇でのおもてなしで供される料理のメニューが書かれていることがあります。
宮廷料理人、王室お抱え料理人、信長のシェフwなどのキーワードに心惹かれる私としては、もう少し詳しくその料理の内容を書いていて欲しいなと思いました。
本書にはSNSでも話題になった2016年のムハンマド皇太子が皇居御所で天皇に謁見した際の部屋の写真が掲載されています。
こういう部屋の造り、装飾も日本の伝統的価値観を世界に伝えるものだと思います。
同様に料理も日本の伝統的価値観を伝えることができると思います。
ということで個人的には国賓晩餐会での料理の写真や詳細も掲載されていると良いなと思いました(笑)

5つ星のうち3.0
こういう自国にもっと自信を持てるようになるきっかけとなる本
ユーザー名: 『モテる男の最強健康ブログ』管理人大山誠人、日付: 2020年9月12日
個人的にこうやって自国を好きになったり、自国に自信を持てるようになるきっかけとなる本を良いなと思っています。ユーザー名: 『モテる男の最強健康ブログ』管理人大山誠人、日付: 2020年9月12日
そして、このタイトルである
皇室はなぜ世界で尊敬されるのか?
についての私の答えは非常にシンプルで
「尊敬されようとしていないから」
「地球規模の利他の心を持っているから」
です。
もし皇室が日本だけを利するために行動し、政府も外交カードのように皇室を利用しようとしたら、皇室はその質も価値も失い、心から尊敬を受けることもなくなり、同じように利益のみを求める国や人達が寄ってくると思います。
本書の帯には皇室は最強の外交資産と書かれていますが、この資産の質は日本の綺麗な水、綺麗な空気などと似たものであり、国民全員がこれを当たり前と思わず大事にすることで続いていくと思います。
と、少し真面目なことを書きましたが、本書の余談も書きます。
本書には国賓待遇でのおもてなしで供される料理のメニューが書かれていることがあります。
宮廷料理人、王室お抱え料理人、信長のシェフwなどのキーワードに心惹かれる私としては、もう少し詳しくその料理の内容を書いていて欲しいなと思いました。
本書にはSNSでも話題になった2016年のムハンマド皇太子が皇居御所で天皇に謁見した際の部屋の写真が掲載されています。
こういう部屋の造り、装飾も日本の伝統的価値観を世界に伝えるものだと思います。
同様に料理も日本の伝統的価値観を伝えることができると思います。
ということで個人的には国賓晩餐会での料理の写真や詳細も掲載されていると良いなと思いました(笑)
このレビューの画像

2020年2月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本の中身についての詳細は控えますが、天皇・皇室など普段は身近にない事を考える切っ掛けになります。
生前退位などを受け、日本国民が天皇や皇室について考える機会が多くなっているとは思いますが、その歴史や中身は庶民にとってはベールに包まれた部分が多いのも事実です。
陛下は開かれた皇室を目指していると思われますが、その歴史を知る一端になるのではないかと思います。
生前退位などを受け、日本国民が天皇や皇室について考える機会が多くなっているとは思いますが、その歴史や中身は庶民にとってはベールに包まれた部分が多いのも事実です。
陛下は開かれた皇室を目指していると思われますが、その歴史を知る一端になるのではないかと思います。