上位の批判的レビュー
5つ星のうち3.0要するに、論争を巻き起こしたかっただけでは?
2009年8月31日に日本でレビュー済み
月刊『WILL』に連載され、議論を引き起こした論考をまとめたもの。
以前から、西尾幹二氏の論は保守派にありがちな、ファナティックな面が少なく、結構盲点をつくような論点が多かったので、どちらかといえば好意的に見てきた。
が、さすがに本作は「よ〜し、論争を巻き起こしてやろう!」ってような下心が透けて見えてきてどうも素直に感心できない。
大した問題でも無いところを、大げさに取り上げて問題化しようとしているように思えて仕方がない。本書のあとがきでも名前が挙げられている、所 功 京都産業大学教授がテレビ番組で評していたように「西尾さんは、皇室を使って遊んでおられるのではないか?」というのがまさにピッタリだと思う。むしろこういう手段をつかって雑誌を売ろうとした『WILL』の編集者に、何か下品な感性を感じるのは私だけだろうか?
ただし、個人的には皇室の危機はむしろ期待感を持って見ているだけに、こういう論争が起き、事態が混迷の度を深めるのも又、楽しみでもある。あれこれ詮索される皇室の人たちは確かに可哀想だけどね。