第六弾です。
今回は,「見える人」ごとに章立てをしているのが特徴です。
「見える人」は,好むと好まざるとに関わらず,怪異に巻き込まれてしまうようです。もっとも,彼らのおかげで,われわれ読者はしばし異世界に遊ぶことができるのですが…。
最終章は,特定の人ではなく様々な人の体験を集めているのですが,著者を含む体験談である「う○こ」ネタが面白い!
客観的・事後的に考えても説明がつきにくい出来事で,かつ当人たちも恐怖を感じているのですが,本書から目を上げて冷静になってみると,「う○こ」ネタに不思議さや恐怖を感じている自分が著者の術中にまんまと嵌ったことに,はたと気づきます。本書を読んでよかったと(自虐的に)感じる瞬間とさえ言えます。
次回作にもサプライズがあれば,うれしいです。
- 文庫: 298ページ
- 出版社: 角川春樹事務所 (2007/7/1)
- 言語: 日本語
- ISBN-10: 475843302X
- ISBN-13: 978-4758433020
- 発売日: 2007/7/1
- 梱包サイズ: 15 x 10.8 x 1.4 cm
- おすすめ度: 1 件のカスタマーレビュー
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