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百年と一日 Kindle版
大根のない町で大根を育て大根の物語を考える人、屋上にある部屋ばかり探して住む男、周囲の開発がつづいても残り続けるラーメン屋「未来軒」、大型フェリーの発着がなくなり打ち捨てられた後リゾートホテルが建った埠頭で宇宙へ行く新型航空機を見る人々……この星にあった、だれも知らない、だれかの物語。人間と時間の不思議がつまった33篇。作家生活20周年の新境地物語集。
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2020/7/15
- ファイルサイズ1311 KB
登録情報
- ASIN : B08CRSR1M9
- 出版社 : 筑摩書房 (2020/7/15)
- 発売日 : 2020/7/15
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 1311 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 162ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 120,919位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
- - 13,487位日本の小説・文芸
- カスタマーレビュー:
著者について
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1973年、大阪府生まれ。大阪府立大学卒業。
99年「レッド、イエロー、オレンジ、オレンジ、ブルー」(文藝別冊)でデビュー。
2007年『その街の今は』で芸術選奨文部科学大臣新人賞・織田作之助賞大賞、10年『寝ても覚めても』で野間文芸新人賞、14年『春の庭』で芥川龍之介賞を受賞。
著書に『きょうのできごと』(行定勲監督により映画化)、『次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?』、『主題歌』、『星のしるし』、『週末カミング』、『ビリジアン』、『わたしがいなかった街で』、『千の扉』『公園へ行かないか? 火曜日に』『よう知らんけど日記』など。『寝ても覚めても』が映画化され、2018年9月1日公開、カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式招待作品。
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カスタマーレビュー
5つ星のうち4.1
星5つ中の4.1
62 件のグローバル評価
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年12月25日に日本でレビュー済み
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Amazonで購入
ありそうでなそうな、なさそうでありそうな物語が詰まった1冊。
どこかにありそうな日常的な空気感と時間の経過による変化、その描写や表現を楽しでいたが、途中から何か壮大さを感じるようになっていた。
どんな場所にも必ず現在に至るまでの物語があり、自分もどこか誰かの物語の一部になってることを感じさせた。
どこかにありそうな日常的な空気感と時間の経過による変化、その描写や表現を楽しでいたが、途中から何か壮大さを感じるようになっていた。
どんな場所にも必ず現在に至るまでの物語があり、自分もどこか誰かの物語の一部になってることを感じさせた。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2021年7月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
うまくまとまったり、きれいなオチがついたりというのが、ほぼない。でもそれが現実なのかもしれないですね。どこかで見たような見ていないような景色がいくつも並んでいて、一つひとつ新鮮に引き込まれる、不思議な本でした。
一話が短く、また一話ずつのつながりもないので、いつでも、どこからでも読み始められるところも気楽で好き。移動中とか、気分を変えたいときとか、ちょっとずつ読んでました。
一話が短く、また一話ずつのつながりもないので、いつでも、どこからでも読み始められるところも気楽で好き。移動中とか、気分を変えたいときとか、ちょっとずつ読んでました。
2021年5月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
好きです。この作者のもので初めて手に取りましたが、市井の人たちの淡々とした断片が却って心に沁みます。何かを思わせると思ったら、アップダイクの『同じ一つのドア』のなかの短編で「夕暮れ時」のような感じ。通勤で電車に乗って帰る男とその男が窓から眺めるネオン広告。そのネオンがどう言う企画でできたのか語られますが、男はそれを知るでもなく家族の待つ部屋に帰る。
色々な事情が一人一人にあり、その世界の中に一人一人が生きている、みんな同じ世界にいるのかもちれないなと感動します。
色々な事情が一人一人にあり、その世界の中に一人一人が生きている、みんな同じ世界にいるのかもちれないなと感動します。
ベスト500レビュアー
著者の作品を読むのは初めてです。
本作は人と時の流れをめぐる、33の短い物語からなります。各話タイトルは概略を兼ねています。
舞台としては現実の日本を中心に海外も扱っており、具体的な地名が思い浮かぶものから架空と思しきもの、なかには近未来も含むなど、さまざまです。最大の特色と考えられるのは物語のなかにおける時間の使い方で、それぞれが短い物語でありながらも書き手によって時間が大胆に操られ、ときに百年にも及ぶであろう経過や、時間の遡行も用いられます。また、文章のスタイルからは、老若男女からなる数多くの登場人物たちを静かに見守るような、淡々としながらも冷たさを感じさせない印象を受け、書籍の帯にもあるように「小説」よりは「物語」という言葉を冠するのに相応しい作品だと感じます。
全体の分量としても多いほうではありませんが、各エピソードに延長や詳細化を施せば、それぞれが中篇以上の物語とすることも可能な作品の集まりであり、ひととおり読み終えての感想として、広大なスペースに敷き詰められた、どこまでも精巧なミニチュアのひとつひとつを、ためつすがめつ眺め歩いたような感慨を抱きました。一息に読むよりは、少しずつ読み進めるのに適した作品です。
本作は人と時の流れをめぐる、33の短い物語からなります。各話タイトルは概略を兼ねています。
舞台としては現実の日本を中心に海外も扱っており、具体的な地名が思い浮かぶものから架空と思しきもの、なかには近未来も含むなど、さまざまです。最大の特色と考えられるのは物語のなかにおける時間の使い方で、それぞれが短い物語でありながらも書き手によって時間が大胆に操られ、ときに百年にも及ぶであろう経過や、時間の遡行も用いられます。また、文章のスタイルからは、老若男女からなる数多くの登場人物たちを静かに見守るような、淡々としながらも冷たさを感じさせない印象を受け、書籍の帯にもあるように「小説」よりは「物語」という言葉を冠するのに相応しい作品だと感じます。
全体の分量としても多いほうではありませんが、各エピソードに延長や詳細化を施せば、それぞれが中篇以上の物語とすることも可能な作品の集まりであり、ひととおり読み終えての感想として、広大なスペースに敷き詰められた、どこまでも精巧なミニチュアのひとつひとつを、ためつすがめつ眺め歩いたような感慨を抱きました。一息に読むよりは、少しずつ読み進めるのに適した作品です。
2020年8月14日に日本でレビュー済み
著者の新境地的な短編集。短編それぞれはモチーフとして今後の小説にも繋がる予感。柴崎友香は日常のなんてことのない、ドラマティックでもなけれ事件事故が起こるわけでもない、それこそ見過ごしてしまうような、わざわざ言語化することもなさそうな一瞬を掬い上げるのがとてつもなく上手い。たいていのドラマティックでない誰の人生にも何かしら歴史や思うところがあり、一瞬関わっただけの人にも少しだけ何か作用する。柴崎友香のこれまでの作品でも街や地図(=場)はたびたび物語の基軸にあり、もう一つの軸は時間。場と時間を横糸と縦糸として、そこを通り過ぎる人が作用し、作用される姿を絶妙に切り取る。
2021年9月16日に日本でレビュー済み
なんとも不思議な作品だ。短編というか掌編というか詩のような作品集。最初に長い見出しの目次が並んでいるのを見て、「ネタバレ?」と思ってしまった。ネタバレではなかったが、こんな長い見出しに設定した意図はよく分からなかった。作品ごとの関連もよく分からないが、なぜか読んでいて気持ちがよくなるリズム感があり、どんどん読み進められる。これが筆力というやつなのだろうか。煙に巻かれながらも様々な時間の流れを感じることもでき、なんとも不思議な読後感である。感想を書くのが難しい。