民族の精神性は、千年の時間を隔てている現代の「わたし自身」の心にも連綿と繋がり息づいていると思う。
日本人として生まれ日常を生きている当たり前の景色の遥か遠くに「なにものか」が見えてくる。一見退屈に思える記述は次第にあるイメージを紡ぎだし、いつしか痛ましくも懐かしい「なにものか」が浮かび上がってくる。そこには畏敬と恐れと驚きがあった。
アメリカ人にもないヨーロッパ人にもない、またアジアの中でも独特の精神性が日本にはある。学校で学んだ正史からは見えてこない、その特異性の一端を本書は明らかにしている。
最初は読みにくいかもしれないけれど、必ず、日本人として生きる事の誇りに繋がる、ある大切な発見があると思う。ぜひ多くの方々に通読してほしい。同著者の「魔の系譜」とともに。
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