今どき珍しい「いぶし銀」な映画。
CGなどは最新鋭の技術が用いられ、スケールも非常に大きいが、虚仮威しに頼らない誠実な映画に仕上げている。
メインストーリーは鯨油が盛んに用いられた捕鯨黄金時代が舞台だが、「白鯨との闘い」はそこに“時間経過”という視点をプラスしている。「白鯨」の作者が数十年後に実体験者に取材に行き、そこでこれまで語られてこなかった事実を聞き出す、という物語になっている。つまり、それは「白鯨」の再解釈とも言えるものだが、そこに「鯨油時代の終焉と、石油時代への移行」というひとつの“物語の終焉”をプラスしている。非常に文学的な構造だ。
ザ・エンタメに期待されるような「スカっとする」「最高だぜ!」というような爽快感はないが、ゆっくりと染み渡ってくる深い感動のあるいい映画だ。
こんな映画が、この時代の新作エンターテインメントとして観られるなんて、アチラの映画産業はスゴイ。
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