ある意味、1、2巻まとめての評価になりますが・・・。一言でいうと「ブレない」というのが最も強い印象になります。
月の影がそうであったように、風の万里がそうであったように、今回も物語の前半を丸々使って伏線を張り、読み手へストレスをかけます。問題は今回は、その後半部が1か月先となっていること。案の定、話が進まない!とかページ稼ぎだとか、挙句小野不由美氏の人格攻撃までしている人が居る始末。「いつも通り」だってことに気が付かないんでしょうか。小野不由美氏は数々の短編集でも判るように短く物語を纏める力もありますので、これは明らかに意図したものでしょう。もっとも、発売時期ずらしは出版社と出版業界の都合だと思うんですが、流石にやり過ぎだったんじゃないかと思わないでもありません。待てる方は11月まで待って4冊まとめて読まれた方が良いかと。ともあれ、物語としては紛う方なき十二国記であり小野不由美作品です。待ち望んだ世界観に首まで浸かれます。
- 文庫: 371ページ
- 出版社: 新潮社 (2019/10/12)
- 言語: 日本語
- ISBN-10: 4101240620
- ISBN-13: 978-4101240626
- 発売日: 2019/10/12
- 商品パッケージの寸法: 10.6 x 1.5 x 15.1 cm
- おすすめ度: 127件のカスタマーレビュー
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