「ヘルシーな甘いものを食べたい」に応えるレシピとは
アレルギー、ダイエット、体の不調など、さまざまな理由で小麦粉、卵、バターを避けている人が世の中にはたくさんいる。こうした人たちが心置きなく楽しめる、〈あたらしい〉お菓子のレシピを多数掲載した本が、およそ1年半も売れ続けるヒット作となっている。
「もともとは『小麦粉を使わないお菓子』というコンセプトの、アレルギーのある小さいお子さんのいるご家庭に届けたいと考えて企画した本でした。でも本を編集していく中で、『使わない』という否定的な言葉を前に出さなくてもよいのではないかと感じたんです。みんなが一緒に同じものを美味しく食べられるように考案された、〈あたらしい〉お菓子なんだ、と」(担当編集者)
内容の新規性を押し出しつつ、手に取りやすい本を目指し、装丁やページのデザインにも気を配った。白を基調にした明るい紙面で、作り方の写真も大きく、見やすく配置されている。
「主な読者層は30代、40代の主婦が圧倒的ですが、下は10代から、上は70代まで、幅広く手にとっていただけているようです。単純にヘルシーな甘いものを食べたいという需要もあるようなんですね。白砂糖やバターの代わりにてんさい糖やはちみつ、植物油を使うレシピなので、体に優しい味なんです」(担当編集者)
昨年末刊行の、同コンセプトでより簡単なレシピの第2弾『へたおやつ』も、順調な滑り出しを見せている。
評者:前田 久
(週刊文春 2018年1月18日号掲載)
内容(「BOOK」データベースより)
小麦粉、卵、バターがないのにおいしいのはナゼ!?焼き菓子やケーキが、魔法のように作れます!レアチーズケーキ、モンブラン、パウンドケーキ、はちみつマフィン、カスタードクリーム、ピーナツバタークッキー、ふわふわパンケーキ…トキメキがとまらない50品!
著者について
東京生まれ(埼玉育ち)。葉山在住(借家)。逗子市で30年以上続く自然食品店「陰陽洞」主宰の料理教室の講師を経て、海辺に建つ古民家で、オーガニック料理教室「白崎茶会」を開催。予約のとれない料理教室として知られ、全国各地から参加者多数。岡倉天心を師と仰ぎ、日々レシピ製作と教室に明け暮れる。
著書に、『にっぽんのパンと畑のスープ』『にっぽんの麺と太陽のごはん』『かんたんお菓子』『かんたんデザート』『ココナッツオイルのかんたんレシピ』(すべてWAVE出版)、『白崎茶会のかんたんパンレシピ』(学研パブリッシング)、『秘密のストックレシピ』(マガジンハウス)がある。雑誌『クロワッサン』で、「きょうも、おいしくな〜れ! 」連載中。
HP「インズヤンズ梟城」http://shirasakifukurou.jp
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
白崎/裕子
東京生まれ。逗子市で30年以上続く自然食品店「陰陽洞」主宰の料理教室の講師を経て、海辺に建つ古民家で、オーガニック料理教室「白崎茶会」を開催。予約のとれない料理教室として知られ、全国各地から参加者多数。日々レシピ製作と教室に明け暮れる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)