杉山登志郎「発達障害のいま」を読みました。
かって精神医学の大きなテーマは統合失調症でしたが、今は発達障害のようです。
テレビでも取り上げられることが多くなりました。
著者は精神科医であり臨床医としての長年の経験から最近の発達障害の現状と課題、治療についてコンパクトにまとめています。
発達障害はトラウマが背景にあるケースが多く、虐待も原因のひとつです。
また虐待をする両親・保護者も虐待を受けたトラウマの持ち主であることが多い現状を具体例で示します。
自己防御としての多重人格、統合失調症診断での誤診、大人の発達障害、脳科学の進展による原因究明の可能性の広がりなど興味がそそられる内容が多いです。
治療法は、薬物療法、漢方薬治療、母子同時治療、EMDRなど多彩です。
驚いたのはEMDRで、眼球運動によるトラウマ治療です。
やり方はごく簡単で、治療者の指を患者が目で追って眼球運動を行い、その間、患者のトラウマの原因の特定、マイナスイメージの消去、肯定的イメージの認知で、数度のセッションでフラッシュバックが消えるケースが多いということです。
認知行動療法も効果はありますが発達障害の場合は、子供が過去の自己認知を受容できずにパニックになるケースが有り、かえってリスクが多いと指摘しています。
発達障害で、それに気づくことのないまま大人になった人の特徴は、
◆ 2つのことが一度に出来ない
◆ 予定の変更ができない
◆ スケジュール管理が出来ない
◆ 整理整頓が出来ない
◆ 興味のへ偏りが著しい
◆ 細かなことに著しくこだわる
◆ 人の気持ちが読めない
などで、これらが原因で社会生活を送る上で支障があれば治療の必要がありそうです。
発達障害は、奥が深く、複雑であることが見えてきました。
発達障害は早ければ幼児期に分かります。
親は、長い期間にわたっての面倒見が必要なので大変です。
医学の進展で効果的な治療方法が開発されることを望みたいです。
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発達障害のいま (講談社現代新書) 新書 – 2011/7/15
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18万部のロングセラー『発達障害の子どもたち』に、待望の続編が登場!
発達障害児の陰に潜む家庭の問題とは?
こころの骨折・トラウマはどう治す?
脳と神経に何が起こっているのか?
「発達凸凹」という新しい考え方とは?
保護者、教育関係者から小児科医まで必読の書。
発達障害児の陰に潜む家庭の問題とは?
こころの骨折・トラウマはどう治す?
脳と神経に何が起こっているのか?
「発達凸凹」という新しい考え方とは?
保護者、教育関係者から小児科医まで必読の書。
- ISBN-104062881160
- ISBN-13978-4062881166
- 出版社講談社
- 発売日2011/7/15
- 言語日本語
- 寸法10.5 x 1.2 x 17.5 cm
- 本の長さ264ページ
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
発達障害から発達凸凹へ。発達障害児の陰に潜む家庭の問題とは?こころの骨折・トラウマはどう治す?脳と神経に何が起こっているのか。
著者について
杉山 登志郎
1951年、静岡県生まれ。あいち小児保健医療総合センター心療科部長などを経て、2010年より浜松医科大学児童青年期精神医学講座特任教授。日本における児童精神医学の第一人者で、多くの患者や家族、医療関係者、教育関係者から信頼を得ている。
1951年、静岡県生まれ。あいち小児保健医療総合センター心療科部長などを経て、2010年より浜松医科大学児童青年期精神医学講座特任教授。日本における児童精神医学の第一人者で、多くの患者や家族、医療関係者、教育関係者から信頼を得ている。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
杉山/登志郎
1951年、静岡県生まれ。久留米大学医学部卒。あいち小児保健医療総合センター心療科部長などを経て、2010年より浜松医科大学児童青年期精神医学講座特任教授。日本小児精神神経学会常務理事、日本トラウマティック・ストレス学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1951年、静岡県生まれ。久留米大学医学部卒。あいち小児保健医療総合センター心療科部長などを経て、2010年より浜松医科大学児童青年期精神医学講座特任教授。日本小児精神神経学会常務理事、日本トラウマティック・ストレス学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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2018年1月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前作『発達障害の子どもたち』に続けて読みました。面白かったですが、前作と比べてより専門的で医学的な話も多いので(薬や治療法、脳科学など)前作を先に読まれることをオススメします。個人的には前作の方が包括的で分かりやすく、衝撃的だったので☆は4つです。
内容は発達障害と児童虐待、鬱などの精神疾患の複雑な関係が中心でした。要点は、
①発達障害×児童虐待=精神疾患など二次障害、重症化
②発達障害と虐待による後遺症、統合失調の症状は類似する部分が多く、発達障害や虐待体験は医師から見落とされることが多かったので、誤診も多い。(治療法は全く違う場合が多い)
③特に高機能の発達障害はいじめや虐待を招きやすく、また発達障害者本人や周りには鬱が多い。さらに虐待を行う親は、発達障害や元被虐退児であることも多い。
の三つと、精神医学史の中でこれらが混乱した経緯や、虐待によってできたトラウマへの新しい治療法などでした。
一つ気になったのは、診断基準を満たさない発達凸凹まで発達障害のカテゴリに入れてしまうと、氏の主張する論理は強まるけれど、あらゆる人間関係の問題の中核が、さも発達障害であるように指摘できてしまう、という点です。自閉スペクトラムはグラデーションになっているから、凸凹と分けて考えるのが難しいのは分かるけれど、例えば経済的問題や地域の価値観など人間関係には多面的な問題が関わるので、発達凸凹レベルの場合はそれが原因ではない場合も多いのでは、と感じました。それこそ発達凸凹の方が真に受けすぎると、あらゆる問題の原因が発達障害に思えてしまいそう、というか。
ただ、おそらく発達障害と虐待と精神疾患の複雑な関連性について分かりやすく書いた本は他にないでしょうし、視野も開けてとても面白かったです。
内容は発達障害と児童虐待、鬱などの精神疾患の複雑な関係が中心でした。要点は、
①発達障害×児童虐待=精神疾患など二次障害、重症化
②発達障害と虐待による後遺症、統合失調の症状は類似する部分が多く、発達障害や虐待体験は医師から見落とされることが多かったので、誤診も多い。(治療法は全く違う場合が多い)
③特に高機能の発達障害はいじめや虐待を招きやすく、また発達障害者本人や周りには鬱が多い。さらに虐待を行う親は、発達障害や元被虐退児であることも多い。
の三つと、精神医学史の中でこれらが混乱した経緯や、虐待によってできたトラウマへの新しい治療法などでした。
一つ気になったのは、診断基準を満たさない発達凸凹まで発達障害のカテゴリに入れてしまうと、氏の主張する論理は強まるけれど、あらゆる人間関係の問題の中核が、さも発達障害であるように指摘できてしまう、という点です。自閉スペクトラムはグラデーションになっているから、凸凹と分けて考えるのが難しいのは分かるけれど、例えば経済的問題や地域の価値観など人間関係には多面的な問題が関わるので、発達凸凹レベルの場合はそれが原因ではない場合も多いのでは、と感じました。それこそ発達凸凹の方が真に受けすぎると、あらゆる問題の原因が発達障害に思えてしまいそう、というか。
ただ、おそらく発達障害と虐待と精神疾患の複雑な関連性について分かりやすく書いた本は他にないでしょうし、視野も開けてとても面白かったです。
2020年5月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
発達障害がどのようにして生まれるのか。
どうした治るのか。
どのように教育するのか。
子どもだけでなく、
養育者にも影響があること。
一緒に治療が必要なこと、
等、たくさんのことが学べました。
事例が多くとても分かりやすかった。
発達障害に対して
ほとんど知識がなかったのですが、
二冊とも読んでわ
かった気になっています。
とてもおすすめの本です。
これから子育てをする人にも
是非読んでもらいたいです。
教育者の方もとても参考になります。
生きずらさを
感じている子達が多いと思います。
日本の教育が変わることを願います。
ありがとうございました。
どうした治るのか。
どのように教育するのか。
子どもだけでなく、
養育者にも影響があること。
一緒に治療が必要なこと、
等、たくさんのことが学べました。
事例が多くとても分かりやすかった。
発達障害に対して
ほとんど知識がなかったのですが、
二冊とも読んでわ
かった気になっています。
とてもおすすめの本です。
これから子育てをする人にも
是非読んでもらいたいです。
教育者の方もとても参考になります。
生きずらさを
感じている子達が多いと思います。
日本の教育が変わることを願います。
ありがとうございました。






