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疾走 上 (角川文庫) 文庫 – 2005/5/25

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商品の説明

内容紹介

引きこもり、家庭内暴力、放火、借金、一家離散……。14歳の少年・シュウジが背負った余りに苛烈な運命。今秋、映画公開が決定した、直木賞作家、畢生の衝撃作、待望の文庫化!

内容(「BOOK」データベースより)

広大な干拓地と水平線が広がる町に暮す中学生のシュウジは、寡黙な父と気弱な母、地元有数の進学校に通う兄の四人家族だった。教会に顔を出しながら陸上に励むシュウジ。が、町に一大リゾートの開発計画が持ち上がり、優秀だったはずの兄が犯したある犯罪をきっかけに、シュウジ一家はたちまち苦難の道へと追い込まれる…。十五歳の少年が背負った苛烈な運命を描いて、各紙誌で絶賛された、奇跡の衝撃作、堂々の文庫化。

商品の説明をすべて表示する

登録情報

  • 文庫: 400ページ
  • 出版社: 角川書店 (2005/5/25)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 404364602X
  • ISBN-13: 978-4043646029
  • 発売日: 2005/5/25
  • 商品パッケージの寸法: 14.8 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2 94件のカスタマーレビュー
  • Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 112,656位 (本の売れ筋ランキングを見る)
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カスタマーレビュー

トップカスタマーレビュー

形式: 文庫
家族、人と人とのつながりを一貫して書いてきた重松清が、
おそらく初めてそのすべてを断ち切った小説。この小説には一切の救いが、ない。

この小説は煉獄の人生を生きた15歳の少年の地獄の数年間を追った物語。
重々しく二人称で語られる体裁自体が重松作品の中では非常に異質で、発表時に騒然となったらしい。実際に読んでみて、問題作かつ衝撃作で各誌で絶賛されたのがよく分かる。
主人公は優秀な兄を持っていた。が、その兄がその集落で殺人を犯すよりも重い罪をおかしたことにより、歯車は狂いだす。家庭は荒れ、学校では極度ないやがらせにあい、親父は失踪し、母も壊れる。主人公は生きたい、それだけのために一人で大阪、東京へと故郷を出る。文庫本の裏表紙にある<孤独、祈り、暴力、セックス、聖書、殺人>という言葉の列挙がそのまま作品の内容だ。

普段の彼の作品ならば必ず「救い」は用意されている。もちろん安っぽい問題解決なんかはしない。けれども、作品の最後には何らかの、ほんとスイッチが入れ替わるだけのことだけど、それが一番の、救いが用意されている。今回はその一切を拒絶している。
突き放すように「おまえ」と語りかける様は異様で、何らかの作者の決意を意図しているようにも思える。クライマックスの間際に、語り部が誰にともなく弁解のよ
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形式: 文庫
人が孤独であること。人は人と繋がりあうことなど実は決してないこと。人の一生には救いもなければ、絶望もないこと。いかなる宗教も答えは示してくれないこと。

自明のことでも、こうした作品にされるととても悲しく、辛い。普段のリアルな人生だって十分悲しく辛いのに、読み出したら痛みが伴う。涸れたはずの涙まで出てくる。

深い悲しみや辛さを知っている人は読むのは控えられた方がいいかも知れません。
逆にそうした感情をこれまで抱いたことがない、ハッピー人生の方には一読することをおすすめします。

救済のない孤独ってどんな感じか、シミュレーションできます。

地獄ですよ、ホントに……。
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投稿者 美花絵留 VINE メンバー 投稿日 2007/2/9
形式: 文庫
どこからどう歯車が違ってしまって、こんな過酷な人生を送らなくてはならなくなったのか。

物語の間中どんどん落ちていく「シュウジ」をなんとかしてあげたい!という思いで読みました。「これはフィクションなんだから、」と時に思い返さないと、どんどん引き込まれていつか「シュウジ」の人生を背負い込んでいる自分がいました。

「ひとり」「言葉」「つながり」、人生を支えるいろいろなキーワードが出てきます。作者は私達が通常はそこまで降りていくことのない深いところにまで引き摺り下ろし、絶望の中になにかを伝えようとしているようです。

上下巻で800ページ近いボリュームですが、私は2日で読み終えました。読み終わった後、かなり引きずります。忘れられない1冊になりました。
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形式: 文庫
一気に読み切った。というより、だらだら読むのは辛かった。
映画化されたということだが、映画でこの小説の詳細を表現するには、少なくとも年齢制限を設けないと無理だろうと思った。
主人公が経験するさまざまなことが、非現実的とは言えないだろうが、それでも、ストレートに映像で表現されたものを見続けるのは厳しいかもしれない。
そういう観点から、多分、映画より小説のほうが、面白いといえる。
下巻の最後、クライマックスは予測できるものではあるが、「救われた」という気持ちにはなれなかった。
「人間」という生き物の、弱さも残虐さも、「どうだ!」といわんばかりの迫力ある小説だったと思う。
映画も見てみたい(期待はほどほどにして)。
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形式: 文庫
今回、初めて重松清さんの本を読んだ。
とにかく衝撃過ぎる。
胸が締め付けられ、いろんな思いが交錯して、ただただ苦しい。
でも、不思議と読むのを止めたいとは思わない。
この作品は、「にんげん」を描いてるんだと思う。
汚いところ、憎しみ、悲しみを描きつつ、時に見せる優しさが沁みる。
「にんげん」は、酷く残酷で、とても優しいんだと思う。
私は、この作品に出会えて本当に良かった。
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