疫病2020 (日本語) 単行本 – 2020/6/30
門田隆将
(著)
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本の長さ384ページ
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言語日本語
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出版社産経新聞出版
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発売日2020/6/30
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ISBN-104819113879
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ISBN-13978-4819113878
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商品の説明
出版社からのコメント
この"怪物"がすべてを暴いた――。
本書は「この星を支配し続ける人類を脅かす最大の敵はウイルスである」というノーベル生理学・医学賞受賞者ジョシュア・レダーバーグの言葉から始まる。
読み進むにつれ、読者の胸にその意味が迫ってくるだろう。武漢でいち早く“謎の肺炎"をキャッチした二人の医師の運命、翻弄される武漢市民、動き出す共産党の規律検査委員会、そして警察の公安部門。彼らはなぜ肺炎の発生を隠そうとしたのか。
筆者は現地の状況をつぶさに分析しながら、その秘密を暴いていく。武漢に派遣された現役の中国人医師が明かす医療最前線は驚愕の連続だった。暗中模索の中、信じられない方法で医師たちは謎の病と戦った。中国人を救った「5種類の薬品」とは何か。なぜ中国はこの病を克服できたのか。すべてが筆者のペンによって明らかにされていく。
一方、後手、後手にまわる日本と、いち早く的確な対策で国民の命を救った台湾――両者の根本姿勢の違いは、時間が経過するにつれ、信じがたい「差」となって現われてくる。官邸・厚労省はなぜ国民の期待を裏切ったのか。筆者は、政府の足枷となった2つの"障害物"の正体に淡々と迫る。
迷走する安倍政権は緊急経済対策でも国民の期待に応えられなかった。苛立った日本最大の圧力団体の“絶対権力者"が動き、あり得ない逆転劇が起こったことを日本のジャーナリズムは全く報じなかった。その裏舞台が初めて白日の下に晒される。
その時々の筆者自身のツイッターを散りばめ、読者を同じ時間にいざないながら謎を解いていく新しい形のノンフィクション。日本人はなぜこれほどの政策失敗の中でも生き抜くことができたのか。コロナ襲来の「現実」と未来への「教訓」にまで踏み込んだコロナ本の決定版。
●中国人現役医師が明かす驚愕の医療最前線
●中国人の命を救った「5つの薬品」
●武漢病毒研究所、恐るべき杜撰体質
●中国共産党員が解説する弾圧と隠蔽、全情報
●国民が知らなかった官邸・厚労省の裏切り
●総理も愕然、創価学会“絶対権力者"の逆襲
●危険すぎるトヨタの中国への技術供与
本書は「この星を支配し続ける人類を脅かす最大の敵はウイルスである」というノーベル生理学・医学賞受賞者ジョシュア・レダーバーグの言葉から始まる。
読み進むにつれ、読者の胸にその意味が迫ってくるだろう。武漢でいち早く“謎の肺炎"をキャッチした二人の医師の運命、翻弄される武漢市民、動き出す共産党の規律検査委員会、そして警察の公安部門。彼らはなぜ肺炎の発生を隠そうとしたのか。
筆者は現地の状況をつぶさに分析しながら、その秘密を暴いていく。武漢に派遣された現役の中国人医師が明かす医療最前線は驚愕の連続だった。暗中模索の中、信じられない方法で医師たちは謎の病と戦った。中国人を救った「5種類の薬品」とは何か。なぜ中国はこの病を克服できたのか。すべてが筆者のペンによって明らかにされていく。
一方、後手、後手にまわる日本と、いち早く的確な対策で国民の命を救った台湾――両者の根本姿勢の違いは、時間が経過するにつれ、信じがたい「差」となって現われてくる。官邸・厚労省はなぜ国民の期待を裏切ったのか。筆者は、政府の足枷となった2つの"障害物"の正体に淡々と迫る。
迷走する安倍政権は緊急経済対策でも国民の期待に応えられなかった。苛立った日本最大の圧力団体の“絶対権力者"が動き、あり得ない逆転劇が起こったことを日本のジャーナリズムは全く報じなかった。その裏舞台が初めて白日の下に晒される。
その時々の筆者自身のツイッターを散りばめ、読者を同じ時間にいざないながら謎を解いていく新しい形のノンフィクション。日本人はなぜこれほどの政策失敗の中でも生き抜くことができたのか。コロナ襲来の「現実」と未来への「教訓」にまで踏み込んだコロナ本の決定版。
●中国人現役医師が明かす驚愕の医療最前線
●中国人の命を救った「5つの薬品」
●武漢病毒研究所、恐るべき杜撰体質
●中国共産党員が解説する弾圧と隠蔽、全情報
●国民が知らなかった官邸・厚労省の裏切り
●総理も愕然、創価学会“絶対権力者"の逆襲
●危険すぎるトヨタの中国への技術供与
内容(「BOOK」データベースより)
一〇〇年に一度と言われるウイルス禍の日本、中国、世界。再び「あのとき」を体験し、検証し、本質を抉る全く新しいノンフィクション。
著者について
門田隆将 (かどた・りゅうしょう)
作家、ジャーナリスト。1958(昭和33)年高知県生まれ。中央大学法学部卒業後、新潮社に入社。『週刊新潮』編集部記者、デスク、次長、副部長を経て、2008年4月に独立。『この命、義に捧ぐ─台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡』(集英社、後に角川文庫)で第19回山本七平賞受賞。主な著書に『死の淵を見た男─吉田昌郎と福島第一原発』(角川文庫)、『オウム死刑囚 魂の遍歴─井上嘉浩 すべての罪はわが身にあり』『日本、遥かなり─エルトゥールルの「奇跡」と邦人救出の「迷走」』(PHP研究所)、『なぜ君は絶望と闘えたのか─本村洋の3300日』(新潮文庫)、『甲子園への遺言』(講談社文庫)、『汝、ふたつの故国に殉ず』(KADOKAWA)、『新聞という病』(産経新聞出版)など多数。
作家、ジャーナリスト。1958(昭和33)年高知県生まれ。中央大学法学部卒業後、新潮社に入社。『週刊新潮』編集部記者、デスク、次長、副部長を経て、2008年4月に独立。『この命、義に捧ぐ─台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡』(集英社、後に角川文庫)で第19回山本七平賞受賞。主な著書に『死の淵を見た男─吉田昌郎と福島第一原発』(角川文庫)、『オウム死刑囚 魂の遍歴─井上嘉浩 すべての罪はわが身にあり』『日本、遥かなり─エルトゥールルの「奇跡」と邦人救出の「迷走」』(PHP研究所)、『なぜ君は絶望と闘えたのか─本村洋の3300日』(新潮文庫)、『甲子園への遺言』(講談社文庫)、『汝、ふたつの故国に殉ず』(KADOKAWA)、『新聞という病』(産経新聞出版)など多数。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
門田/隆将
作家、ジャーナリスト。1958(昭和33)年高知県安芸市生まれ。中央大学法学部卒業後、新潮社に入社。『週刊新潮』編集部に配属、記者、デスク、次長、副部長を経て、2008年4月に独立。『この命、義に捧ぐ―台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡』(集英社、後に角川文庫)で第19回山本七平賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
作家、ジャーナリスト。1958(昭和33)年高知県安芸市生まれ。中央大学法学部卒業後、新潮社に入社。『週刊新潮』編集部に配属、記者、デスク、次長、副部長を経て、2008年4月に独立。『この命、義に捧ぐ―台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡』(集英社、後に角川文庫)で第19回山本七平賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 産経新聞出版 (2020/6/30)
- 発売日 : 2020/6/30
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 384ページ
- ISBN-10 : 4819113879
- ISBN-13 : 978-4819113878
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2020年6月27日に日本でレビュー済み
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ネットの予約販売を申し込んでいたが、先行販売があるとのことで書店に走った。結論から言えば、ひと晩で一気に読み終えたので、その甲斐はあったと思う。私は、ファクトに依拠して淡々と描写していく著者の筆致を評価している。そういった意味では、これまでの多くの作品同様、今回も納得させられた。コロナが起こって以降、さまざまな疑問を抱いてきたものが、本書を読んで「ああ、そうだったのか」と納得できる点が多かったからだ。ネタバレになるから多くは書かないが、中国の医療の最前線、武漢病毒研究所のこと、あの「10万円給付」への逆転の裏にあった事実。そして、中国人の命を救った5つの薬の具体名……。息をつかせない展開はいつもの門田節と言えよう。最前線の医療従事者を讃える門田氏の言葉も、読後感を充実させている。
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ベスト500レビュアー
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本著は、1月18日から5月25日までの門田氏のツイッターを追いながら、現在進行中の
コロナ恐慌(第二次世界恐慌)を通じて一貫して「不作為の罪」がいかに重いものなの
か、を説くものである。
ツイッターの140文字と制限数であるため、表現も直裁的で一切の遠慮がない。本にし
たてたため、ツイッターとほぼ併記しながら、伝えきれなかった行間を「リアルティ」
に解説されることにも成功している。
そこから伝わってくるのは、アメリカ、財務省、経済界(経団連など)の強力なバック
ヤードを下に、安部首相が、いかに「傀儡(ぐくつ)」と化した「空虚な器」であった
か、と云うことである。
「空虚な器」である以上、「政権維持」に貢献しそうな意見であれば、とりあえず何で
も受け入れる。あるいは、受け入れた「フリ」をするのである。
有事法制について日本がいまだに後進国であることは、台湾との比較においても如実に
表れた。
いかに、中国への度が過ぎた忖度が安倍政権を支えてきたリアリストたちを失望させた
ことか。無論、それに留まらず、多くの論客が先導し、拡散され、国民の憤りを扇風と
化した。
門田氏も負けず、「中国からの入国制限を唱え続けている佐藤正久氏を加藤信氏に代え
て厚労省に抜擢し、直ちに入局制限に入るべきだ」と提言させてしまう程だ。「不作為
の罪」は極致に達しているのである。
解散は、「神のみぞ知る」と云っている場合ではない。
仮に、解散総選挙で、自民党に依らざるを得ないとしてもポスト安部の面々をみると、
さらにクオリティが逓減してしまう。国民には選ぶべき選択肢がないのだ。もはや末法
状態だけに憂鬱な思いがする。
コロナ恐慌(第二次世界恐慌)を通じて一貫して「不作為の罪」がいかに重いものなの
か、を説くものである。
ツイッターの140文字と制限数であるため、表現も直裁的で一切の遠慮がない。本にし
たてたため、ツイッターとほぼ併記しながら、伝えきれなかった行間を「リアルティ」
に解説されることにも成功している。
そこから伝わってくるのは、アメリカ、財務省、経済界(経団連など)の強力なバック
ヤードを下に、安部首相が、いかに「傀儡(ぐくつ)」と化した「空虚な器」であった
か、と云うことである。
「空虚な器」である以上、「政権維持」に貢献しそうな意見であれば、とりあえず何で
も受け入れる。あるいは、受け入れた「フリ」をするのである。
有事法制について日本がいまだに後進国であることは、台湾との比較においても如実に
表れた。
いかに、中国への度が過ぎた忖度が安倍政権を支えてきたリアリストたちを失望させた
ことか。無論、それに留まらず、多くの論客が先導し、拡散され、国民の憤りを扇風と
化した。
門田氏も負けず、「中国からの入国制限を唱え続けている佐藤正久氏を加藤信氏に代え
て厚労省に抜擢し、直ちに入局制限に入るべきだ」と提言させてしまう程だ。「不作為
の罪」は極致に達しているのである。
解散は、「神のみぞ知る」と云っている場合ではない。
仮に、解散総選挙で、自民党に依らざるを得ないとしてもポスト安部の面々をみると、
さらにクオリティが逓減してしまう。国民には選ぶべき選択肢がないのだ。もはや末法
状態だけに憂鬱な思いがする。
殿堂入りベスト10レビュアー
①著者は前の週刊新潮の編集長を務め、テレビにも出演していた。台湾と東京間を仕事で移動し、コロナ禍の始まりを体験していた。コロナ禍について、政府や専門家の認識不足や初動の対応の遅れをツイッターで指摘していた。
②特に感染症の専門家の認識不足が明らかになっている。要するに、中国の新型インフルエンザウィルスであるから、中国はともかく、日本は「心配ない」とコメントしている。これが、政府の初動対応の遅れに繋がっているように思われる。新型コロナウィルスに関して、日本には経験値がないので、より慎重な調査・発言が必要であった。台湾が経験した深刻なSARSウィルスの恐るべき感染力等に関する認識が欠けていたと思われる。第二波予防対策へ向けて反省すべきことである。
③専門家でさえ、認識を誤るのであるから、政治家や国民の対応が遅れても仕方ない。しかし、同じ過ちを繰り返してはならない。かといって、経済活動自粛も不可能である。医療体制の整備も不可欠だ。
医療体制が逼迫しないように、感染を抑えることが出来るかどうか、本書が指摘する失敗の教訓を生かしたい。
著者の指摘はすべて的確である。
お勧めの一冊だ。
②特に感染症の専門家の認識不足が明らかになっている。要するに、中国の新型インフルエンザウィルスであるから、中国はともかく、日本は「心配ない」とコメントしている。これが、政府の初動対応の遅れに繋がっているように思われる。新型コロナウィルスに関して、日本には経験値がないので、より慎重な調査・発言が必要であった。台湾が経験した深刻なSARSウィルスの恐るべき感染力等に関する認識が欠けていたと思われる。第二波予防対策へ向けて反省すべきことである。
③専門家でさえ、認識を誤るのであるから、政治家や国民の対応が遅れても仕方ない。しかし、同じ過ちを繰り返してはならない。かといって、経済活動自粛も不可能である。医療体制の整備も不可欠だ。
医療体制が逼迫しないように、感染を抑えることが出来るかどうか、本書が指摘する失敗の教訓を生かしたい。
著者の指摘はすべて的確である。
お勧めの一冊だ。
ベスト50レビュアー
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2020年7月現在、世界は未だに新型コロナウイルス感染の最中にあり、程度の差はあれ国内でも余談を許さない状況が続いています。
本書は、この感染を通じて明らかとなった国内外の課題について、私たちに再認識させてくれる良著です。
自らがリアルタイムでUPしたツイートをフックとしつつ時系列で掘り下げられた事実からは、著者のブレのない姿勢と是々非々を旨とするジャーナリスト精神が重みを持って伝わってきました。
国内では、今般の感染防止政策を所管する厚生労働省。
2月初旬、台湾や米国の初動に大きく遅れを取っていた彼らがようやく実施したのは、中国からの渡航者に対する「検疫官に自己申告していただく」という呼び掛けでした。
既に武漢が都市封鎖されてから一週間以上、中国各地において感染拡大が明らかになっていたにも係わらずです。
これが「水際対策」とは、正に開いた口が塞がりませんでした。
「一人の国民も死なせてたまるか」
その頃、台湾は蔡英文総統の指揮の基、迅速な対応を講じました。
武漢から247名が帰国した際には、衛生福利部長が徹夜で検査結果を待ち、その中の1名の陽性について「結果は残念だが、武漢で死んでしまったかもしれない同胞を連れ帰り助けられることを喜びたい」と涙ながらの報告会見を行ったことが本書に記されています。
我彼の差は絶望的なまでに大きい。
ただ、本当に恐ろしいのは、厚労省(当時は厚生省)という官僚組織が、1960年代の「サリドマイド」、1980年代の「非加熱血液製剤」に係る薬害を引き起こしたにも係わらず、「国民の命に無関心」なその体質を何ら改善出来ていないという点です。
他方、中国ではコロナ感染に加えて、これまた新型とも言われる豚インフルエンザの流行、従来から欠陥疑惑が指摘されていた三峡ダムの崩壊危機と、深刻な問題が次々に浮上しています。
これらは決して偶発的な事象ではなく、必然なのだと思います。
事実の隠蔽を図る、根本的な対策をなおざりにする、失敗に学ばず過ちを繰り返す。
いずれの問題においても、自分たちの私欲のみを優先し、国民の命も国家としての利益も蔑ろに扱い、ましてや世界に与える多大な迷惑など一切顧みることなど無い、習近平政権の本質が深く関わっていると感じられるからです。
しかしながら厚労省を筆頭とする官僚も、権益確保や天下りに走り背信を重ねるという意味では、中共幹部と大同小異です。
特効薬と言われ世界が注目するアビガンが未だに認可を受けられないのは、開発した富士フィルムが製薬会社ではないので厚労省の権益が及ばないからだと聞くに及んでは、同じ日本人であることが恥ずかしいとさえ思いました。
今般のコロナ禍において唯一私たちにとって益があったとするならば、中共、厚労省や官邸、更には既存メディアが、この極めて厄介な「疫病」に罹患している現実が、誰の目にも明らかな形で示された事でしょう。
私たちの生存のために「コロナ後」に向けて取るべき道は、これら「疫病」組織との決別、排除しかないと、改めて認識出来ました。
著者の慧眼と労作に、深く感謝します!
本書は、この感染を通じて明らかとなった国内外の課題について、私たちに再認識させてくれる良著です。
自らがリアルタイムでUPしたツイートをフックとしつつ時系列で掘り下げられた事実からは、著者のブレのない姿勢と是々非々を旨とするジャーナリスト精神が重みを持って伝わってきました。
国内では、今般の感染防止政策を所管する厚生労働省。
2月初旬、台湾や米国の初動に大きく遅れを取っていた彼らがようやく実施したのは、中国からの渡航者に対する「検疫官に自己申告していただく」という呼び掛けでした。
既に武漢が都市封鎖されてから一週間以上、中国各地において感染拡大が明らかになっていたにも係わらずです。
これが「水際対策」とは、正に開いた口が塞がりませんでした。
「一人の国民も死なせてたまるか」
その頃、台湾は蔡英文総統の指揮の基、迅速な対応を講じました。
武漢から247名が帰国した際には、衛生福利部長が徹夜で検査結果を待ち、その中の1名の陽性について「結果は残念だが、武漢で死んでしまったかもしれない同胞を連れ帰り助けられることを喜びたい」と涙ながらの報告会見を行ったことが本書に記されています。
我彼の差は絶望的なまでに大きい。
ただ、本当に恐ろしいのは、厚労省(当時は厚生省)という官僚組織が、1960年代の「サリドマイド」、1980年代の「非加熱血液製剤」に係る薬害を引き起こしたにも係わらず、「国民の命に無関心」なその体質を何ら改善出来ていないという点です。
他方、中国ではコロナ感染に加えて、これまた新型とも言われる豚インフルエンザの流行、従来から欠陥疑惑が指摘されていた三峡ダムの崩壊危機と、深刻な問題が次々に浮上しています。
これらは決して偶発的な事象ではなく、必然なのだと思います。
事実の隠蔽を図る、根本的な対策をなおざりにする、失敗に学ばず過ちを繰り返す。
いずれの問題においても、自分たちの私欲のみを優先し、国民の命も国家としての利益も蔑ろに扱い、ましてや世界に与える多大な迷惑など一切顧みることなど無い、習近平政権の本質が深く関わっていると感じられるからです。
しかしながら厚労省を筆頭とする官僚も、権益確保や天下りに走り背信を重ねるという意味では、中共幹部と大同小異です。
特効薬と言われ世界が注目するアビガンが未だに認可を受けられないのは、開発した富士フィルムが製薬会社ではないので厚労省の権益が及ばないからだと聞くに及んでは、同じ日本人であることが恥ずかしいとさえ思いました。
今般のコロナ禍において唯一私たちにとって益があったとするならば、中共、厚労省や官邸、更には既存メディアが、この極めて厄介な「疫病」に罹患している現実が、誰の目にも明らかな形で示された事でしょう。
私たちの生存のために「コロナ後」に向けて取るべき道は、これら「疫病」組織との決別、排除しかないと、改めて認識出来ました。
著者の慧眼と労作に、深く感謝します!
殿堂入りNo1レビュアーベスト500レビュアー
原作者の門田隆将氏と言えば福島原発事故の真実にメスを入れた名著「死の淵を見た男」でも知られるが、2020年の武漢肺炎事件を描いた本作を読んで福島原発事故と類似する点を感じた。未曾有の危機に直面しての官僚機構の完全なる無能さと、素晴らしく優秀かつ危機に立ち向かう現場の人々という構図である。福島原発事故は理論上ではかならず爆発すべき第二融合炉に謎の冷却が起こり、不発にて大事故を防ぐことはできた。
武漢肺炎も2月に最大限の中国観光客を受け入れた日本こそが理論上では世界最大の死者数を出すはずが謎の不発であり、世界対比での死者数の少なさはミラクルジャパンとも呼ばれている。
運が良かった、なぜか助かった等といった奇跡は2回が限界ではないだろうか?
このままでは3度目未曾有宇の危機が訪れた時、日本は生き残ることは出来ないだろう。
本作では武漢肺炎に対する日本政府の対応にメスを入れながら、なぜ今日のような危機管理能力0国家になってしまったのかを紐解いている。
一人でも多くの日本人が読むべきだし、政治家&官僚は夏休みの宿題にして感想文を提出させることを法案で義務づけたい…なんて思いにさせる一冊だ。
少なくとも本書を読まずして政治家を名乗って欲しくはない。
余談だが、擁護するべきことではないが本書には「命を守るという発想がない官僚たち」、「厚労省は国民の命を顧みようとしない」と書かれている。実際にそうなのだが、だからといって官僚達は血も涙もない事務屋とは思えない。誰もが大切な家族がおり共に日本人なのだから。小さな個々人は大きな組織に所属すると組織内常識と一般常識の区別がつかなくなっていく。最初は非常識と思えることも組織内で常識と定められたことならば常識感覚が麻痺してしまうのだ。戦後の教育や報道等、すべてに根ざした大きな問題が日本全体を歪めてしまっている。
国民一人一人の意識改革こそが今求められている最重要課題だと思う。
武漢肺炎も2月に最大限の中国観光客を受け入れた日本こそが理論上では世界最大の死者数を出すはずが謎の不発であり、世界対比での死者数の少なさはミラクルジャパンとも呼ばれている。
運が良かった、なぜか助かった等といった奇跡は2回が限界ではないだろうか?
このままでは3度目未曾有宇の危機が訪れた時、日本は生き残ることは出来ないだろう。
本作では武漢肺炎に対する日本政府の対応にメスを入れながら、なぜ今日のような危機管理能力0国家になってしまったのかを紐解いている。
一人でも多くの日本人が読むべきだし、政治家&官僚は夏休みの宿題にして感想文を提出させることを法案で義務づけたい…なんて思いにさせる一冊だ。
少なくとも本書を読まずして政治家を名乗って欲しくはない。
余談だが、擁護するべきことではないが本書には「命を守るという発想がない官僚たち」、「厚労省は国民の命を顧みようとしない」と書かれている。実際にそうなのだが、だからといって官僚達は血も涙もない事務屋とは思えない。誰もが大切な家族がおり共に日本人なのだから。小さな個々人は大きな組織に所属すると組織内常識と一般常識の区別がつかなくなっていく。最初は非常識と思えることも組織内で常識と定められたことならば常識感覚が麻痺してしまうのだ。戦後の教育や報道等、すべてに根ざした大きな問題が日本全体を歪めてしまっている。
国民一人一人の意識改革こそが今求められている最重要課題だと思う。
2020年7月1日に日本でレビュー済み
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ベストセラー作家・門田隆将が、圧倒的な証拠を揃えて「疫病と向い合う世界と日本」をタイムリーに記録。真実を隠そうとする者たちが「何を隠そうとしてきたのか」も余すところなく描き出している。
福島第一原発事故を描いた「死の淵を見た男」の著者であり、光市母子殺人事件「なぜ君は絶望と闘えたのか」や、台湾を救った根本中将「この命、義に捧ぐ」の著者・門田隆将氏が、「人々が必要とする書物」を、またまたタイムリーに世に出してくれた‼️特に最後の数章では、多くの驚くべき事実を確認することができる。日本人必読の書だと感じた。
以下は全くの私見ですが、「今回の疫病による日本での死者数が(政策的失敗の連続にも拘らず、他国と比べとても少ない」奇跡的な事実に関連し、その原因は次のような免疫力の違いが大きいのではないでしょうか?例えば、①日本人が肉より野菜を好む国民であること、②日本では味噌汁やワカメを摂取することが日常的となっていること。このような点も、死者数が比較的小さく抑えられてきた理由のうちの、大きな要素のひとつではないでしょうか。
(追 記) 門田さん、恐縮ですが、ファンのひとりとして、ちょっとご提案してよろしいでしょうか。(味噌汁やワカメの摂取により、昭和20年の原爆投下による被曝から奇跡的に治った多くの人々がいた記録が、長崎の医師により残されていることのは、多分ご存知と思いますが) コロナに関連して、上記のような点も、いずれ追跡なさってみられては如何でしょうか。)
福島第一原発事故を描いた「死の淵を見た男」の著者であり、光市母子殺人事件「なぜ君は絶望と闘えたのか」や、台湾を救った根本中将「この命、義に捧ぐ」の著者・門田隆将氏が、「人々が必要とする書物」を、またまたタイムリーに世に出してくれた‼️特に最後の数章では、多くの驚くべき事実を確認することができる。日本人必読の書だと感じた。
以下は全くの私見ですが、「今回の疫病による日本での死者数が(政策的失敗の連続にも拘らず、他国と比べとても少ない」奇跡的な事実に関連し、その原因は次のような免疫力の違いが大きいのではないでしょうか?例えば、①日本人が肉より野菜を好む国民であること、②日本では味噌汁やワカメを摂取することが日常的となっていること。このような点も、死者数が比較的小さく抑えられてきた理由のうちの、大きな要素のひとつではないでしょうか。
(追 記) 門田さん、恐縮ですが、ファンのひとりとして、ちょっとご提案してよろしいでしょうか。(味噌汁やワカメの摂取により、昭和20年の原爆投下による被曝から奇跡的に治った多くの人々がいた記録が、長崎の医師により残されていることのは、多分ご存知と思いますが) コロナに関連して、上記のような点も、いずれ追跡なさってみられては如何でしょうか。)
2020年7月9日に日本でレビュー済み
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どこからこのような取材が出来たのか驚くほどリアルな、突っ込んだ情報が満載で、迫力満点。 コロナに係わる行政、専門家たちの体たらくさがよくわかります。特に厚生官僚が殆ど国民の命を考えていないと言うことに驚きました。やはりそうだったのか。納得します。フィクションとしておもしろいと感じました。読み終えて何か違うと感じた点は、安倍首相を始め官邸、関係閣僚は当初コロナウイルスなんかたいしたことは無いんだと油断していたためこのような悲劇が起きてしまったといって非難されておられることです。政治家は結果がすべてです。コロナへの取り組みの姿勢は著者のおっしゃるとおりかもしれませんが、結果を見ればコロナでの死者は新型インフルエンザの10分の1位で非常に見事に押さえ込まれている結果になっていると思います。これは最初から武田邦彦さんが繰り返しいっておられていました。安倍さんを非難するのは別な視点から攻めた方がいいと思います。少なくてもパンデミックは日本では起きていないし、結果だけは褒められてもいいのではないでしょうか。 尤も安倍さんを褒めるというシナリオにするとこの本の立ち位置がなくなりますね。